MENU

大手IFA法人一覧と転職する際の重要なポイント

この記事で解決できるお悩み
  • IFAに転職する際にIFA法人を見分けるポイント
  • 業務委託型と正社員型の違い
  • 代表的なIFA法人の特徴やサポート体制

この記事の監修者

松岡 隼士の写真

松岡 隼士

アドバイザーナビ株式会社 代表取締役

野村證券で富裕層向けの資産承継・M&A業務を経て、2019年にアドバイザーナビ株式会社を共同創業。IFA/金融人材に強みを持つ転職支援・コンサルを牽引。

近年、証券会社を中心とした金融機関勤務者が、独立系ファイナンシャルアドバイザーであるIFAへの転職を検討するケースが増えている。

日本証券業協会の統計では、2025年12月末時点で、会員から委託を受ける金融商品仲介業者の登録外務員数は10,885人となっている。これは「個人向けの資産運用相談を行うIFAの実働人数」と完全に一致するものではないが、金融商品仲介業に関わる人員規模を把握する目安になる。

また、金融庁の金融商品仲介業者登録一覧では、2026年4月30日現在の金融商品仲介業者は686者である。金融商品仲介業者には法人・個人が含まれるため、本記事では、転職先として検討される法人を中心に「IFA法人」として解説する。

IFA法人は数が多く、雇用形態・報酬体系・提携証券会社・サポート体制が法人ごとに大きく異なる。そのため、単に「大手だから安心」「インセンティブ率が高いから良い」と判断するのではなく、自分の営業スタイルや顧客層に合うかを確認することが重要だ。

今回は、大手IFA法人を中心に、IFA法人を見分ける際のポイントと、転職前に確認しておきたい注意点を解説する。

目次

IFA法人の特徴を見分けるポイント|まず雇用形態を確認する

IFA法人を見分けるうえで、最初に確認したいのは「雇用契約(正社員型)」か「業務委託契約」かである。

日本証券業協会の統計では、2025年12月末時点で、登録外務員を有する金融商品仲介業者(法人)は662社、登録外務員数は10,885人である。単純平均では1法人あたり約16人となるが、実際には数百人規模の法人から少人数の法人まで幅がある。

同じ金融商品仲介業でも、所属メンバーの出身業界、担当顧客層、得意商品、インセンティブ率、事務・コンプライアンス体制は大きく異なる。まずは雇用形態を分けたうえで、法人ごとの特徴を比較していこう。

IFA法人を選ぶときの比較ポイント

雇用契約(正社員型)と業務委託契約では、収入の安定性、働き方の自由度、経費負担、求められる自走力が異なる。

大まかな違いは、次のとおりだ。

スクロールできます
比較項目雇用契約(正社員型)業務委託契約
収入固定給、賞与、インセンティブなど法人の給与制度に従う顧客取引に伴う手数料収益等に応じた報酬が中心
働き方会社の方針・勤怠・評価制度に沿って働く裁量は大きいが、営業活動や収入管理は自己責任になりやすい
向いている人安定収入、育成環境、組織的な営業支援を重視する人既存顧客基盤や営業経験があり、自由度と成果報酬を重視する人
確認すべき点給与制度、担当顧客、商品方針、評価基準、転勤・出社ルール報酬率、固定費、システム利用料、提携証券会社、事務・コンプライアンス体制

どちらが優れているという話ではない。転職時に重要なのは、自分の顧客基盤、営業スタイル、収入の安定性への考え方に合うかどうかである。

雇用契約(正社員型)のIFA法人を見分ける3つのポイント

まずは、雇用契約(正社員型)で採用するIFA法人を見極めるポイントを解説する。

正社員型IFAを選ぶ際のポイント
正社員型IFAを選ぶ際のポイント

会社のビジョンやビジネスモデル

正社員型のIFA法人では、法人としてのミッション、ビジョン、提案方針が営業スタイルに影響しやすい。

たとえば、ゴールベースアプローチを重視する法人、投資信託や債券を中心に提案する法人、個別株や仕組債の提案を制限している法人などがある。顧客層も、資産形成層を中心とする法人から、富裕層・上場企業オーナーを対象とする法人までさまざまだ。

自分が得意とする顧客層や提案商品と、法人の方針が合っていない場合、入社後に営業スタイルのギャップが生じやすい。面談時には、主な顧客層、提案商品の方針、集客方法、既存顧客の担当可否を確認しておきたい。

雇用条件

二つ目のポイントは、雇用条件である。特に確認したいのは、給与制度と働き方だ。

正社員型のIFA法人でも、完全固定給、固定給+賞与、固定給+インセンティブなど制度は法人によって異なる。インセンティブがある場合でも、どの収益が対象になるのか、固定給との関係、支給時期、評価期間は必ず確認したい。

また、働き方の自由度も法人ごとに異なる。フルリモートに近い働き方ができる法人もあれば、出社や店舗勤務を前提とする法人もある。給与額だけでなく、担当顧客の獲得方法、顧客紹介の有無、転勤の可能性、経費精算のルールまで確認しておくと、入社後のミスマッチを防ぎやすい。

メンバー

最後に確認したいのは、一緒に働くメンバーである。

正社員型のIFA法人では、会社のビジョンや営業方針に共感したメンバーが集まりやすい。証券会社出身者が多い法人、銀行・保険・不動産など幅広い出身者がいる法人、投資助言や相続・不動産領域まで対応する法人など、構成はさまざまだ。

可能であれば、代表や採用担当者だけでなく、現場で働くアドバイザーとも話す機会を持つとよい。出身業界、年代、担当顧客層、社内の情報共有の仕方を確認すると、自分が入社後に活躍しやすい環境か判断しやすくなる。

業務委託契約のIFA法人を見分ける3つのポイント

次に、完全歩合制に近い業務委託契約のIFA法人を見分けるポイントを解説する。

求職者からよくいただく質問は、次のようなものだ。

  • 歩合制だからといって、インセンティブ率だけで判断してよいのだろうか?
  • 先輩や知人が所属している法人なら安心なのか?
  • 他の業務委託契約のIFA法人も比較した方がよいのか?

業務委託型では、報酬率だけでなく、固定費、提携証券会社、事務・コンプライアンス体制まで確認する必要がある。

業務委託型IFAを選ぶ際のポイント
業務委託型IFAを選ぶ際のポイント

条件・インセンティブ率

業務委託契約のIFA法人を見分ける際に重要になるのは、条件・インセンティブ率である

ただし、インセンティブ率だけで比較するのは危険だ。報酬率が高くても、システム利用料、在籍料、オフィス利用料、事務手数料、ツール利用料などの固定費がかかる場合、手取りは想定より少なくなることがある。

確認すべき項目は、主に次のとおりである。

  • インセンティブ率の対象となる収益
  • システム利用料・在籍料・オフィス利用料の有無
  • 固定費が発生するタイミング
  • 顧客紹介やセミナー支援の有無
  • 契約終了時の顧客・口座の扱い

業務委託契約の場合、顧客が証券会社等に支払う手数料等に応じて、自身の報酬が決まることが多い。毎月の固定費と報酬率をセットで確認し、売上が少ない期間でも継続できるかを現実的に試算しておきたい。

インフラが整備されているかどうか

業務委託型のIFA法人を選ぶ際は、インフラ体制も重要だ。具体的には、提携証券会社、商品ラインアップ、発注・事務フロー、コンプライアンス体制、オフィス利用環境などである。

金融商品仲介業者は、金融商品取引業者や登録金融機関の委託を受けて、有価証券の売買の媒介などを行う立場である。したがって、提案できる商品やサービスは、所属金融商品取引業者等の範囲に左右される。

複数の証券会社と提携している法人であれば、顧客のニーズに応じて選択肢を持ちやすい。一方で、提携先が多ければ必ず良いわけではない。実際にどの商品・サービスを提案しやすいのか、注文や事務処理のサポートは受けられるのかを確認することが大切だ。

また、金融商品を扱う以上、コンプライアンス体制は必ず確認したい。内部管理責任者や事務担当者の体制、苦情・トラブル発生時の対応、リスク性商品の提案ルールなどが整っているかは、長く働くうえで大きな判断材料になる。

メンバー

業務委託契約の場合、「個人で独立して自由に働くので、条件とインフラが整っていればどこでも同じ」と考える人もいる。

しかし、業務委託型でも所属メンバーは重要である。所属IFAの出身証券会社、年齢層、担当顧客層、得意商品によって、社内で共有される情報や営業文化が変わるからだ。

たとえば、短期売買やリスク性商品の提案に偏る文化がある法人と、長期分散投資やライフプランニングを重視する法人では、日々の営業スタイルが大きく異なる。また、所属IFAのコンプライアンス意識が低い場合、法人全体の信用や提携証券会社との関係に影響する可能性もある。

したがって、業務委託型であっても、報酬率だけでなく、所属メンバーの考え方や法人全体の営業方針を確認しておきたい。

大手IFA法人を雇用形態別に紹介|公式情報で確認できる特徴

ここからは、代表的な大手IFA法人を雇用形態別に紹介する。

なお、雇用形態や報酬条件は、募集職種・採用時期・個別契約によって変わる可能性がある。最新の募集要項や面談時の説明を必ず確認してほしい。

雇用契約(正社員型)の大手IFA法人

ファイナンシャルスタンダード株式会社

  • 設立:2012年10月
  • 特徴
    • ゴールベースアプローチを核とした長期資産運用サービスを提供しており、2026年1月14日時点で仲介する預り資産残高3,000億円突破を公表している。
    • 短期売買や個別株式、仕組債などの提案を制限する方針や、正規雇用を重視する体制を公表している。個別株中心の営業よりも、長期運用・ポートフォリオ提案を軸にしたい人が確認したい法人である。
  • 雇用形態:正社員型(募集職種により要確認)
  • オフィス:東京(有楽町)・名古屋・大阪・福岡

IFA法人代表記事はこちらから

株式会社Japan Asset Management

  • 設立:2018年2月
  • 特徴
    • 正社員採用を軸に、育成されたアドバイザーが寄り添う相談体制を公表している。新卒採用や教育制度にも力を入れている点が特徴である。
    • 2025年11月時点で仲介する預り資産残高1,000億円突破を公表。2023年にはNECとの資本提携、2026年5月には大阪支社開設も公表している。
  • 雇用形態:正社員型を中心に要確認
  • オフィス:東京本社・大阪支社

IFA法人代表記事はこちらから

業務委託契約を中心に検討される大手IFA法人

株式会社アイ・パートナーズフィナンシャル

  • 設立:2006年2月8日(2009年に現商号へ変更)
  • 特徴
    • IFAが活躍できるプラットフォームを提供する金融商品仲介業者。2026年3月末現在のIFA数は214名と公表している。
    • 所属金融商品取引業者等として、楽天証券、SBI証券、あかつき証券、東海東京証券を掲載している。複数の提携先を活用したい人は、実際に扱える商品・事務サポートを確認したい。
  • 雇用形態:業務委託型を中心に要確認
  • オフィス:横浜本店をはじめ全国にオフィスを展開

IFA法人代表記事はこちらから

CSアセット株式会社

  • 設立:2012年11月
  • 特徴
    • 名古屋本社を中心に全国へ拠点を展開。公式会社概要では、2025年5月時点のスタッフ数223名、主な取引先として楽天証券、あかつき証券、スマートプラス、東海東京証券などを公表している。
    • 採用ページでは、ファイナンシャルアドバイザー(IFA)の募集において業務委託契約と正社員の両方を掲載している。報酬条件は雇用形態・経験・能力により異なるため、面談で確認したい。
  • 雇用形態:業務委託契約・正社員(募集職種により要確認)
  • オフィス:名古屋本社をはじめ全国に拠点を展開

IFA法人代表記事はこちらから

株式会社YSKライフコンサルタンツ

  • 設立:2018年1月29日
  • 特徴
    • 公式会社概要では、IFA数254名、所属金融商品取引業者等として楽天証券、SBI証券、あかつき証券、東海東京証券、アイザワ証券、マネックス証券を掲載している。
    • FAQでは正社員IFAは採用していない旨を公表しており、机、パソコン、録音付き電話、キャビネットの支給についても記載している。業務委託型で働きたい人は、固定費やサポート範囲を確認したい。
  • 雇用形態:業務委託契約
  • オフィス:京都本店をはじめ全国に拠点を展開

IFA法人代表記事はこちらから

正社員・業務委託の両方を比較したいIFA法人

ここでは、正社員採用と業務委託契約のいずれか、または両方に関する情報を公表しているIFA法人を紹介する。

ただし、採用形態は組織再編や募集職種によって変わるため、必ず最新の募集要項や面談で確認してほしい。

株式会社Fan

  • 設立:2008年12月25日
  • 特徴
    • 富山本社・東京本店などで「投資信託相談プラザ」を展開。公式会社概要では、従業員数111名(所属外務員含む/2026年1月時点)を公表している。
    • 正社員採用サイトに加え、業務委託IFA向けの採用サイトも設けている。業務委託IFA向けには、在籍料や営業ツール、バックオフィス支援、テレワーク対応などの条件を公表している。
  • 雇用形態:正社員・業務委託(募集時期・職種により要確認)
  • オフィス:富山本社・東京本店など複数拠点

IFA法人代表記事はこちらから

株式会社Innovation IFA Consulting

  • 開業:2019年2月
  • 特徴
    • イノベーショングループの金融商品仲介業者。公式会社情報では、資産コンサルティング業務を事業内容とし、あかつき証券、SBI証券、東海東京証券、スマートプラスなどを所属金融商品取引業者等として掲載している。
    • 2025年には、業務委託型外務員による金融商品仲介事業部門をジャパンウェルスアドバイザーズ株式会社が承継する旨が公表されている。以前の条件情報だけで判断せず、現在の採用形態・報酬条件を確認する必要がある。
  • 雇用形態:正社員型を中心に最新募集要項で要確認
  • オフィス:東京本社

IFA法人選びは転職エージェントも活用して比較しよう

ここまで、IFA法人を見分ける際のポイントと代表的なIFA法人を紹介してきた。IFA法人選びで最初に確認すべき大きなポイントは、雇用形態である。

雇用形態は、大きく「雇用契約(正社員型)」と「業務委託契約」に分かれる。それぞれの確認ポイントを整理すると、次のとおりだ。

雇用契約(正社員型)
  • 会社のビジョンやビジネスモデル
  • 雇用条件
  • メンバー
業務委託契約
  • 条件・インセンティブ率
  • インフラ体制
  • メンバー

IFA法人は数が多く、公開情報だけでは報酬条件、固定費、顧客紹介の有無、契約終了時の取り扱いまで比較しにくいことがある。

「自分自身はIFAとして活躍できるのだろうか?」
「預かり資産はどのぐらいあればよいのだろうか?」
「正社員型と業務委託型のどちらが自分に合うのだろうか?」

このような疑問がある場合は、複数のIFA法人を比較しながら、働き方や条件を整理することが大切だ。

弊社アドバイザーナビはIFA特化の転職エージェントとして、累計100人以上のIFAへの転職を支援してきた。外資系プライベートバンカー、大手・中堅証券会社のリテール営業、銀行の資産運用担当者など、さまざまなバックグラウンドを持つ方の支援実績がある。

転職エージェントを活用すると、公開情報だけでは確認しづらい雇用形態、固定費、サポート体制、選考時の確認ポイントを整理しやすくなる場合がある。

まずはカジュアルな情報収集でも問題ないため、下記フォームから転職エージェントとの無料面談を申し込んでみてほしい。

出典

金融庁「金融商品仲介業者登録一覧」
日本証券業協会「協会員の従業員数等」(公開日:2026年2月16日)
日本証券業協会「金融商品仲介業者」
日本証券業協会「自主規制規則・協会員における顧客管理、内部管理等」
ファイナンシャルスタンダード株式会社「会社概要」
ファイナンシャルスタンダード株式会社「仲介する預り資産3,000億円を突破」(公開日:2026年1月26日)
株式会社Japan Asset Management「仲介するお預かり資産残高1,000億円を突破」(公開日:2025年11月28日)
株式会社Japan Asset Management「2026年5月18日に大阪支社を開設」(公開日:2026年5月18日)
NEC「Japan Asset Management社と資本提携し、デジタルを活用した金融商品仲介業を開始」(公開日:2023年9月7日)
株式会社アイ・パートナーズフィナンシャル「企業情報」
CSアセット株式会社「会社概要」
CSアセット株式会社「IFA募集・パートナー募集」
株式会社YSKライフコンサルタンツ「会社概要」
株式会社YSKライフコンサルタンツ「よくあるご質問」
株式会社Fan「会社概要」
株式会社Fan 業務委託IFA採用サイト「IFAになるには」
株式会社Fan 業務委託IFA採用サイト「条件・環境」
株式会社Innovation IFA Consulting「会社情報」
ジャパンウェルスアドバイザーズ株式会社「吸収分割を通じた株式会社Innovation IFA Consultingの業務委託型契約外務員部門の承継に関するお知らせ」(公開日:2025年4月8日)

この記事を書いた人

証券会社出身者のための専門エージェント「証券転職」を運営。 創業以来、100名以上の証券マンの転職を支援。SaaS、コンサル、M&A仲介などの「異業種」から、IFAやアセマネなどの「金融専門職」まで、証券経験を活かせるキャリアを幅広く提案。IFAコミュニティ「Club IFA」の運営も手掛け、金融・非金融双方のリアルな市場動向に精通している。

目次