楽天証券に提携しているIFA法人へ転職するには？

近年、金融機関から独立した立場で資産運用など金融サービスを提供できるIFAへの注目が高まっている。

証券会社や銀行、保険代理店など様々な職業の人がIFAに転職しているのだ。

IFAが業務を行うには、金融商品仲介業者（以下、IFA法人）に所属する必要がある。

IFAが取り扱える金融商品は、所属するIFA法人が提携している証券会社のものに限定される。

業務に直接関わってくるため、提携会社は事前に確認しておくべきだろう。

中でも提携しているIFA法人が多いのが、楽天証券だ。ネームバリューの高さや取扱商品の豊富さから、IFAからの人気も高くなっている。

そこで本記事では、楽天証券の強みや実際に提携しているIFA法人の特徴を紹介する。

その後、IFAに転職する際の相談先についても解説を行う。

IFAとは

そもそも、IFAとは一体どのような職業なのだろうか。

IFAの特徴について、以下にまとめた。

会社に縛られることなく、顧客と深い関係を築くことができるIFAの人気は急上昇している。

2004年12月時点で420名程度しかいなかったIFAは、2023年6月末には6,544名となっている。

20年で15倍以上に人数が増えており、資産運用への注目度が上がっていることから今後も成り手が増えることが予測される。

• 参考：日本証券業協会「金融仲介業者の登録外務員数」

楽天証券の強み

楽天証券はネット証券の代表格であり、提携しているIFA法人も多い。

では、なぜ楽天証券はIFAからの支持を集めているのだろうか。

そこで本章では、楽天証券の人気が高い理由について解説を行う。

管理口座コース

まず、楽天証券の人気の秘訣として挙げられるのが「管理口座コース」の存在である。

これは、顧客から預かった資産残高を元に取引手数料を決める制度のことだ。

通常の証券会社であれば、取引ごとに売買手数料が発生し、回数が増えたり取引の金額が増えれば増えるほど手数料も高くなりやすい。

一方、管理口座コースの取引手数料は、資産残高に対して年間1.1%のコストを払うだけで良い。

そのため、顧客とIFAの両方に対して「資産を増やす」という共通の目標が設定される。

顧客の資産残高が増えればIFAの報酬も同時に上がるため、IFAがより顧客に寄り添って提案することができるようになる。

管理口座コースの存在はIFAと顧客、両方の利益に繋がっていると言える。

• 参考：楽天証券「楽天証券のIFAサービス」2023年12月調査

商品ラインナップ

楽天証券は、商品のラインナップも充実している。

日本株や外国株をはじめ、外国債券や投資信託なども提供している。

そして特筆すべきは、「IFA専用ラップ」と「IFAコース専用取扱商品」の存在だ。

IFA専用ラップとして販売されている商品の中に、ターゲットイヤーラップがある。

これは、目標とする運用期間をターゲットイヤーとして定め、資産運用を行う手法だ。

顧客の意向に合わせて運用を進めることが可能であり、成長型と安定型の使い分けや運用期間の変更も自在にできる。

IFAを通さなければ利用できないため、希少性が高いものと言えるだろう。

また、「IFA専用取扱い商品」として投信スーパーサーチ・楽天証券専用の債券・10種類の通貨為替も利用可能だ。

特に投信スーパーサーチは、取引種別や投資対象地域などの条件を絞って、ファンドの運用成績を比較することが可能な機能となる。

IFAが顧客への提案をする際に利用することで、適切な支援に繋げやすくなるだろう。

IFAから見ても、顧客へ商品を勧めやすいのは大きなメリットになるだろう。

• 参考：楽天証券「楽天証券のIFAサービス」

充実したシステム

IFAが業務で使用するシステムが充実しているのも、楽天証券の強みと言える。

顧客の情報管理システムである「IFA管理WEB」には、以下のような機能がある。

このシステムが、他証券と比較しても使いやすいと多くのIFAから好評を得ている。

現役IFA対象のアンケートで、楽天証券の「システムの操作性」を「非常に良い」と回答した割合は40%で全体1位となっている。

2位であるPWM証券の14%と比較しても、IFAから厚い信頼を得ていることがわかる。

また、IFA専用のコールセンターである「IFAダイヤル」も設置しており、システム以外の支援体制も充実している。

IFAとして働く際、システムの利便性は業務の効率化という観点からも重要な要素と言えるだろう。そのためIFA法人を探す上で、楽天証券と提携しているかは優先的に確認すべき事項となる。

• 参考：楽天証券「楽天証券のサポート」
• 参考：アドバイザーナビ株式会社「IFA転職」

楽天証券と提携している大手IFA法人

ここまでの説明で、楽天証券の人気が高い理由が理解できたと思う。

では、楽天証券と提携している大手IFA法人にはどんな会社があるのだろうか。

本章では、具体的なIFA法人を3社紹介する。

アイ・パートナーズ フィナンシャル

	会社概要
設立	2009年2月
資本金	3億3,174万2,100円（2023年7月31日時点）
IFAの雇用形態	業務委託契約
オフィス所在地	全国21ヵ所、本店は横浜
提携している金融商品仲介業者	楽天証券、SBI証券、あかつき証券、東海東京証券、野村アセットマネジメント

法人の特徴として、「働いているIFAの満足度が高い」という点が挙げられる。

アイ・パートナーズ フィナンシャルは、200名以上のIFAが所属する大規模法人である。

代表取締役社長である田中譲治氏は同社の強みについて聞かれた際、以下のようなコメントを残している。

「（前略）たとえば経済面についてはお支払いする報酬率が高いことや、サポート体制としては不在時にIFAの代わりに対応する事務局があったり、知識を向上させるための勉強会を開催したりしています。またIT投資を積極的に行って、IFA同士がスムーズに情報共有できる環境を構築しています。私自身がIFAだったので、IFAの目線に立って、何を必要としているのか、業務遂行時に生じる不満や不安を解決するためのソリューションは何なのかを常に考え、サポート内容に反映させるようにしています。先般、弊社と契約しているIFAの皆さんを対象に満足度調査を行いましたが、全体の9割が総合的に満足しているというご回答をいただきました。」

参考：アドバイザーナビ株式会社『株式会社アイ・パートナーズ フィナンシャル-代表取締役社長田中譲治氏「IFAが安心して業務に専念できる環境をつくる」』

IFAのお悩みを解消するという目線で支援体制が構築されているため、IFAから根強い支持を受けているのだ。

働きやすさを求めている方には、おすすめのIFA法人と言えるだろう。

CSアセット

	会社概要
設立	2012年11月
資本金	1,000万円
IFAの雇用形態	業務委託契約
オフィス所在地	全国20ヵ所、本店は名古屋
提携している金融商品仲介業者	楽天証券、SBI証券、あかつき証券

CSアセットのCSとは「Customer　Satisfaction（顧客満足）」を表しており、会社方針として「お客様の代理人」として営業することに重点をおいている。

また、全国に支店を儲けていて、所属しているIFAの年代も様々だ。

ただ、それぞれの理念は共通していて、公式サイトのIFAインタビューでも「顧客の利益のために働く」ことを全員が答えている。

また、サポート体制も手厚く、営業時の設備代が一切かからないことが明記されている。

さらに独立支援制度も存在し、将来のキャリアについても法人が手助けしてくれるのだ。

将来を見据えながら、IFAとして働きたい人にとって向いている法人と言えるだろう。

• 参考：CSアセット株式会社「公式サイト」

ひびきFA

	会社概要
設立	2012年2月
資本金	5,000万円
IFAの雇用形態	ハイブリッド型（正社員と業務委託が混在）
オフィス所在地	8店舗、本社は東品川
提携している金融商品仲介業者	楽天証券、SBI証券、あかつき証券、東海東京証券、日産証券

ひびきFAは、大阪の対面型証券会社であるひびき証券と楽天証券が共同出資して創業したIFA法人である。

証券会社が母体であることを活かし、社内には内部管理チームを設けている。

これにより、IFAが安心して営業活動に専念できるようになっているのだ。

また、代表取締役社長はインタビューにて

「出来る限り金融に関する課題はワンストップで解決できるようにしたいと常々考えており、それを具現化できるのがこのIFAの業界ではないかと思い、この業界にチャレンジすることにしました。IFAには兼業規制がないので、それこそ金融に限らずともお客様の課題を解決することが可能であるため、これまでよりもより深くお悩みや問題点についてお聞きすることができるようになり、それに伴いお客様との信頼関係も強くなったと感じております。」

参考：アドバイザーナビ株式会社『株式会社ひびきFA-代表取締役社長　前田将英氏「ワンストップ型の資産コンサルティングを提供する」』

とコメントしている。

ひびきFAでは有価証券だけでなく、生命保険や資産相続、M&Aなど様々な商品を取り扱っている。

顧客の資産運用を包括的にサポートしたい、という人に向いているIFA法人と言えるだろう。

IFAになるための相談先

ここまでの説明で、IFA法人に関しての理解が深まっただろう。

では、IFAになるための相談先としては、どこが適切なのだろうか。

最後の章では、具体的な相談先を2つ紹介する。

楽天証券

楽天証券の公式サイトから、対面・オンラインによるIFAに関する説明会への申し込みが可能となっている。

IFAへの転職を考えている人は、活用すべきだろう。

説明会の対象者と内容は以下のようになっている。

対象者	説明会の内容
IFAの活動について興味や質問がある人 IFAとしての転職を実際に希望している人 他証券でIFA登録をしていて、楽天証券でもIFA登録を考えている人 IFA法人の起業に興味がある人 在籍中の法人でIFA法人への登録を検討している人	楽天証券のIFAサポート体制を説明。 所要時間は30分程度で、以下の内容について説明が行われる。 IFAとしての独立を支援する体制 IFAが利用する業務システムの概要 IFAが紹介する商品のラインナップ IFAと業務委託契約を結んだ際の報酬体系

なお、事前の申し込み段階で、説明会の形式を対面・動画視聴から選ぶことができる。

詳細な内容まで説明してくれるため、積極的に活用すると良いだろう。

転職エージェント

楽天証券と提携しているIFA法人の数は非常に多く、1社ごとに比較していくのは現実的ではない。

また、「転職活動の進め方がわからない」「所属するIFA法人の見極め方がわからない」等、転職に不安を抱える人も多いはずだ。

このようなお悩みを抱えている方にぜひご活用いただきたいのが、IFA特化型の転職エージェント「アドバイザーナビ」だ。

アドバイザーナビは、IFAへの転職支援を専門業務としている。

大手・中堅証券会社のリテールから、外資系プライベートバンカー、銀行の資産運用担当者（FA・FP）の方まで、これまで100名以上の方のIFA転職を支援してきた。

これまでの転職支援実績をもとに、業務委託型でのインセンティブ率や固定報酬の設計等の交渉も強みとしている。

また、転職エージェントのメンバーは野村證券やみずほ証券など大手証券出身者であるため、実務面への理解も深い。

無料で面談ができるので、情報収集だけでもしたいという方はお気軽に相談してみてほしい。

面談のお申し込みは下記フォームから。IFAになりたいというあなたの夢を叶える支援ができれば幸いだ。