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FXの仕組みとは?利益を得る方法やリスクを解説

近年はスマホからでもFXができるようになっており、取引を始める人が増加している。金融機関にお勤めの方はお客様の中に取引されている話を聞くこともあるだろう。話のネタや一般知識としてFXの仕組みやリスクについての理解を深めておくこともいいだろう。

この記事では、FXの基本的な仕組みや利益を得る方法、取引のリスクについて解説する。

ぜひ本記事を参考にしてみよう。

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目次

FXの基本的な仕組みとは

FXは「外国為替証拠金取引」とも呼ばれており、通貨の交換によって利益を狙いに行く投資手法のことを指す。外国通貨同士の為替レートの変動を活かし、買値と売値の差を利益として獲得する仕組みだ。

例えば、「米ドル/日本円」のペアを取引する場合は、米ドルと日本円を交換する。

「1ドル=100円」の為替レートで米ドルを購入し、「1ドル=105円」まで為替が変動したタイミングで売却すれば、差額分を利益として得られる。

一方で「1ドル=95円」まで変動した場合は、差額分が損失となってしまう。

FXは、「レートの下落時にも利益を得られる」「レバレッジをかけられる」という2つの大きな特徴がある。

一般的に投資をする場合、「安く買って高く売る」という取引で利益を狙うのが基本である。

「1ドル=100円」で購入した後に「1ドル=105円」で売却することで、リターンを得るケースが多いだろう。

しかし、FXであれば「価格が高いタイミングで売りポジションを保有し、安くなったタイミングで買い戻す」という取引が可能だ。いわゆる「空売り(ショート)」という取引であり、相場が下落するときにも利益を狙える。

例えば、「1ドル=105円」のタイミングで売却し、「1ドル=100円」で買い戻せば差額分をリターンとして得られる。一般的な取引よりも収益を狙うチャンスが多い点が、FXの特徴のひとつだ。

また、FX取引には「レバレッジをかけられる」という特徴がある。レバレッジとは「てこの原理」のことを指し、資金を借り入れて大きな投資効果を得ようとする仕組みだ。少額の自己資金であっても、他人資本を使うことで大きなリターンが期待できる。

例えば、自己資金100万円で3%のリターンが発生した場合、得られる利益は3万円となる。

しかし3倍のレバレッジをかけて300万円の取引をすれば、同じ3%のリターンでも9万円が得られる。

つまりFXは、相場の下落でも利益を狙うチャンスがあり、レバレッジによって投資効果を高められる仕組みの取引ということだ。

FXで利益を得る方法

FXで利益を得る方法には、主に「為替差益でリターンを得る」「通貨間の金利差を活かしたスワップポイント」の2種類がある。為替差益によるリターンは、通貨同士の為替レートの変動を利用して利益を狙う方法だ。為替レートはリアルタイムで常に変動しているため、24時間いつでも利益を狙うことができる。為替差益によるリターンは、「レートの上昇時」と「レートの下落時」のそれぞれで利益を得る方法が異なる。「米ドル/日本円」の通貨ペアで取引するケースについて確認していこう。為替レートの上昇時、つまり「米ドル/日本円」が円安に動く場合。

「1米ドル=100円」で10,000米ドルを購入し、「1米ドル=105円」まで円安に進んだら売却することで「5円×10,000米ドル=50,000円」の利益が得られる。

もし「1米ドル=97円」まで円高に進んだら、「3円×10,000米ドル=30,000円」の損失が発生する。

一方で為替レートの下落時、つまり「米ドル/日本円」が円高に動く場合。

「1米ドル=100円」で10,000米ドルの売りポジションを建て、「1米ドル=95円」まで円高に進んだら買い戻すことで「5円×10,000米ドル=50,000円」の利益が得られる。

もし「1米ドル=103円」まで円安に進んだら、「3円×10,000米ドル=30,000円」の損失が発生する。

このように、為替レートの変動を利用するのがFXで利益を得る方法のひとつだ。また、通貨間の金利差を活かしたスワップポイントによってリターンを得る方法がある。

スワップポイントとは、「金利差調整分」とも呼ばれ、通貨同士の金利の差によって収益が発生する仕組みだ。

例えば、低金利の日本円を売り、金利の高いメキシコペソや南アフリカランド、トルコリラなどを買うと、ポジションを決済するまでの間はスワップポイントが付与される。スワップポイントは政策金利の差がそのまま受け取れるわけではなく、FX業者によって異なる数値が付与されている。反対に、金利の高い通貨を売って低金利の通貨を買うと、スワップポイントを支払わなければならない点に注意が必要だ。為替差益によるリターンは通貨を売買することで利益が発生する一方、スワップポイントはポジションを持っている期間中に利益を得られる。

2種類の利益発生の仕組みを理解した上でFX取引を始めよう。

FX取引のリスク

FXの取引をする上では、以下のリスクに注意が必要だ。

  • 為替変動リスク
  • 金利変動リスク
  • レバレッジリスク
  • ロスカットリスク
  • スリッページ発生リスク

1つ目の為替変動リスクとは、取引している通貨ペアの為替レートが変動することによるリスクだ。想定とは反対方向にレートが変動した場合、損失を抱えてしまう危険性がある。特に何らかのニュースで為替が急変動した場合、大きな損失が発生する可能性があるため、注意しておこう。

2つ目の金利変動リスクとは、取引通貨ペアの金利が変動することによるリスクだ。保有している通貨同士の金利差が縮小すると、スワップポイントが低下したり、相場が下落したりする可能性がある。FX取引をする際には、取引通貨ペアの金利変動をチェックしておこう。

3つ目のレバレッジリスクとは、FX取引でレバレッジをかける際に発生するリスクだ。レバレッジをかけた取引の場合、期待リターンが大きくなる反面、損失も拡大してしまう危険性がある。過度なリスクとなることを防ぐためにも、レバレッジ倍率に注意しよう。

4つ目のロスカットリスクとは、損失の拡大を防ぐために行われる「ロスカット」によるリスクだ。ロスカットとは、相場が急変動したときに損失の拡大を防ぐため、あらかじめ設定した証拠金維持率を下回った場合に自動で決済される仕組みである。思うようなタイミングで決済できずに、強制的に決済されてしまうリスクに注意しておこう。

5つ目のスリッページ発生リスクとは、相場が急変したときに希望した価格と乖離した価格で約定するリスクのことだ。希望価格と約定価格の差を「スリッページ」と呼び、自分が希望した価格よりも不利な価格で約定してしまう可能性がある。FX業者によってはスリッページの発生に備えて、事前に許容できる値幅を設定することも可能だ。

このように、FX取引の際にはさまざまなリスクが存在している。

それぞれのリスクについて理解を深め、十分に注意した上でFX取引を始めよう。

まとめ

FXは、通貨同士の交換で利益を狙いに行く取引のことで、「レートの下落時にも利益を狙える」「レバレッジで高い投資効果を得られる」という特徴がある。売買による為替差益で得られる利益と、ポジションの保有期間中に得られるスワップポイントの2種類がFXの主な利益だ。

本記事で解説したFX取引のリスクについて理解を深められたら嬉しい。

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この記事を書いた人

IFA転職を運営し、IFA専門転職支援サービスを展開。創業から100名以上のIFAへの転職を支援。また、アドバイザーナビ経由でのIFAになった方の転職者のコミュニティ「Club IFA」も運営しており、IFA業界の転職市場に精通している。

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