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銀行の年収|企業規模・職種による違いや信託銀行・信用金庫などとの比較

ステータスの高さから高年収のイメージがある銀行業界。職場環境は実力によって左右されるものの、他業界と比べて高年収である点は、各公的組織や転職サービスの調査から明らかになっている。

当記事では一般的な銀行の年収や、一般的な銀行以外である信託銀行・信用金庫の年収、金融業界全体の年収について、各組織の調査に基づいて紹介する。

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目次

一般的な銀行の年収・賞与|上げる方法についての考察

株式会社東京商工リサーチの調査(2022年9月)によると、国内の銀行76行で働く方々の平均年収は608万1,000円(中央値607万5,000円)である。

一方で国税庁の令和3年分民間給与実態統計調査(2022年9月)を見ると、全業種の正社員の年収は508万円(金融・保険業は677万円)。銀行の平均年収と比較すると、約100万円の差が出ていた。

このように銀行で働いた際は、平均より高い給与を得られる傾向がある。とはいえ同じ銀行業であっても、企業規模や職種(営業職や事務職など)によって年収は変動する。

以下では、さらに銀行の年収についての深掘りを行った。

企業規模・業務内容による年収比較

いわゆるメガバンクに分類される株式会社みずほ銀行の平均年収は769万5,000円、株式会社三菱UFJ銀行は771万円と、前述した銀行の平均よりも150万円以上高額だ(2022年3月時点)。事業規模が大きいほど、得られる年収も増える傾向が見られる。

職種による年収比較

求人サイト「求人ボックス」の2022年10月時点での調査結果を見ると、正社員の銀行事務の平均年収は405万円、銀行窓口は363万円と、全業種の平均よりも100万円以上低い数値となった。

営業職との比較は、令和3年度賃金構造基本統計調査(2022年3月)の金融営業職従事者のデータを用いる。金融営業職従事者は36万6,800×12ヶ月+年間賞与133万1,400円=573万3,000円と、事務職よりも150万円以上高めの数値になった。

調査団体や調査時の分類に違いはあるものの、どの調査においても年収は銀行の営業職は高め、事務員は平均~やや低めとの結果となっている。

銀行員の賞与

参考値ではあるが、銀行員の平均賞与も紹介する。厚生労働省の令和4年9月分結果速報等によると、金融業・保険業の2022年夏の賞与は64万4,728円、2021年は64万3,656円となっていた。

銀行で年収を上げる方法について

銀行員として年収を上げるには、主に次の方法が考えられる。

・経験や知識を積んでキャリアアップし、管理職を目指す
・同業界で転職を行い、より高年収の銀行を目指す(インセンティブ制度のある銀行など)
・FPや証券外務員、証券アナリストなどの資格を取得し、昇給・昇格や専門職の部門への異動を狙う

銀行員は自身の専門性の高さや資格の有無が、ストレートに年収へ反映されるケースが比較的多い仕事である。常にキャリアアップを見越した行動が、銀行員としての年収アップにつながると言えるだろう。

信託銀行や信用金庫の年収

一般的な銀行の他にも、信託銀行や信用金庫といった銀行系業務を行う組織がある。信託銀行や信用金庫の年収についても解説する。

信託銀行の平均年収

転職サービスdodaの平均年収ランキングによると、信託銀行の平均年収は545万円となっている。定年かつ専門職に就くことが多い男性に関しては、720万円と非常に高額となっていた。

金融業界の平均は455万円であると考えると、同じ金融業界の中でも平均以上の年収を見込める高年収の仕事だと言える。

とはいえ、信託銀行は銀行と名前が付いているものの、預金業務をあまり行わない少し特殊な銀行だ。資産運用や併営業務(不動産や相続に関わる業務)など、専門性の高さが必要な業務が多い。

つまり高年収である代わりに、業務難易度が高くなっている。転職を検討する際は、自分のスキルや能力をしっかりと検討する必要があるだろう。

信用金庫の平均年収

日本最大規模の就職・転職リサーチサイトOpenworkの公開データを見ると、信用金庫の年収額は300〜500万円の範囲で収まっている傾向が見られた。また、転職サービスdodaの平均年収ランキングによると、信用金庫/組合は378万円となっている。

信用金庫の年収は他の金融機関と比較して飛び抜けて高いわけではないものの、ある程度安定していると予想される。

またOpenworkのデータでは、月間の平均残業時間が5~15時間に収まる信用金庫が多く、銀行と比較して労働時間は少ない傾向が見られた。平均年収が低いのは、ワーク・ライフ・バランスが整っているからという見方もできそうだ。

とはいえ、組織によっては残業時間やノルマ数が厳しいとの意見もあるので、事前に企業の口コミサイトや求人票などで個別に確認する必要があるだろう。

業務内容については、一般的な銀行と同じように顧客からお金を預かる「預金業務」、顧客への融資を行う「融資業務」、口座振替や入出金などを行う「為替業務」の3つがメインとなる。

金融業界全体の年収

銀行だけでなく、金融業界全体の年収についても解説する。

令和3年度賃金構造基本統計調査(2022年3月)によると、金融業、保険業の平均年収(企業規模10人以上)は606万3,400円だった(所定内給与額38万3,500円×12か月+年間賞与その他特別給与額146万1,400円)。

25~29歳は422万9,900円、35歳~39歳は632万9,000円、45~49歳は743万2,000円と、年齢が高くなるほど平均年収は大きくなっている。

令和3年民間給与実態統計調査の結果である、全体の平均給与443万円と比較すると、150万以上高くなっている。金融業界への転職によって、平均年収が上がることを期待できるだろう。

このように、銀行だけでなく金融業界全体の年収は、他業界と比べても高めという結果となっている。年収の高さで転職先を選ぶ方は、銀行以外にも保険会社や証券会社といった金融系企業への転職も狙うとよいだろう。

高年収を狙うなら銀行への転職を視野に入れよう

銀行員の平均年収は約600万円と、他の仕事と比較して高い傾向にある。高年収を求めた転職であれば、銀行は選択肢の1つに入るだろう。より高年収を得るには、転職後も実績や資格取得によって専門性を高めていき、キャリアアップを意識した行動が鍵になる。

銀行への転職を検討する際は意識しておくことをおすすめする。

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この記事を書いた人

IFA転職を運営し、IFA専門転職支援サービスを展開。創業から100名以上のIFAへの転職を支援。また、アドバイザーナビ経由でのIFAになった方の転職者のコミュニティ「Club IFA」も運営しており、IFA業界の転職市場に精通している。

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