愛知県名古屋市に本社を置くCSアセット株式会社は、公式サイトで「東海地区最大」を掲げる大手IFA法人だ。2012年11月に設立され、金融商品仲介業、各種保険代理業、ファイナンシャルプランニング業を展開している。
IFAとして所属先を選ぶ際は、報酬率だけでなく、提携証券会社、支店網、発注・事務サポート、固定費の有無、独立支援制度なども重要な比較ポイントになる。
そこで本記事では、CSアセット株式会社の会社概要、サポート体制、報酬体系、所属前に確認したいポイントについて紹介していく。

CSアセット株式会社の概要
| 会社名 | CSアセット株式会社 |
|---|---|
| 登録番号 | 金融商品仲介業者 東海財務局長(金仲)第144号 |
| 本社所在地 | 〒460-0002 愛知県名古屋市中区丸の内3-17-29 丸の内iaビル4F |
| 設立 | 2012年11月 |
| 資本金 | 10,000,000円 |
| 事業内容 | 金融商品仲介業/各種保険代理業/ファイナンシャルプランニング業 |
| 代表取締役会長 | 山田 勝己 |
| 代表取締役社長 | 水野 健次郎 |
| スタッフ数 | 223名 ※2025年5月時点 |
CSアセット株式会社は、国内でIFAの知名度がまだ高くなかった2012年に設立された。創業から10年以上の運営実績があり、国内IFA法人の中でも歴史のある会社のひとつといえる。
同社は、2024年1月31日の公式発表で、2023年12月末時点の媒介する資産残高が2,022億円となったことを公表している。あわせて、合計口座数は11,500超とされており、顧客基盤・資産規模の面でも大手IFA法人といえる水準だ。
なお、CSアセット株式会社が公表している「媒介する資産残高」とは、所属IFAが同社の所属証券会社に媒介する資産残高の合計額を指す。個々のIFAの担当残高や収入を示すものではない点には注意したい。
公式サイトに掲載されている拠点は、名古屋本社を含めて以下の通りである。
- 名古屋本社
- 前橋支店
- 東京支店
- 銀座支店
- 横浜支店
- 静岡支店
- 豊橋支店
- 大阪支店
- 梅田支店
- 京都支店
- 神戸支店
- 岡山支店
- 広島支店
- 福岡支店
- 北九州支店
- 熊本支店
- 鹿児島支店
全国に複数拠点を持つため、地方でIFAとして活動したい人にとっても、支店の有無や出社・リモート対応の可否を確認しやすい会社といえる。
なお、支店の開設・閉店・統合は随時変更されるため、所属を検討する際は必ず最新の公式情報で確認しておきたい。
CSアセット株式会社が公式サイトで主な取引先として掲載している証券会社・保険会社は以下の通りである。
- 楽天証券株式会社
- あかつき証券株式会社
- 株式会社スマートプラス
- 東海東京証券株式会社
- オリックス生命保険株式会社
- SOMPOひまわり生命保険株式会社
- メットライフ生命保険株式会社
- アクサ生命保険株式会社
- ジブラルタ生命保険株式会社
- 日本生命保険相互会社
- はなさく生命保険株式会社
旧情報ではSBI証券が提携先として記載されている場合があるが、CSアセット株式会社は2025年12月31日をもってSBI証券との業務委託契約が終了したことを公表している。利用したい証券会社が決まっている人は、応募前に現在の提携状況を確認しておく必要がある。
CSアセット株式会社のサポート体制
CSアセット株式会社の特徴のひとつは、IFAが営業活動に集中しやすいサポート体制を整えている点だ。
公式FAQでは、顧客の自宅などオフィス外にいる場合でも、担当IFAの代わりに本社で注文発注をサポートできる体制があると説明されている。ただし、すべての注文で代理発注ができるわけではないため、実務上どの注文が対象になるかは事前に確認しておきたい。
IFAは営業、提案、顧客管理、事務手続きまで自分で対応する場面が多い。注文発注や内部管理のサポートを受けられるかどうかは、特に顧客訪問が多いIFAにとって重要な比較ポイントとなる。
また、CSアセット株式会社は、金融商品仲介に限らず、生命保険や不動産も取り扱うと公式サイトで説明している。税理士、弁護士、司法書士などの法務関係の案内にも触れており、資産運用だけでなく、相続、贈与、不動産、保険などの相談ニーズに対応しやすい体制を打ち出している。
なお、旧本文で触れられていた「株式会社CS-1」は、2024年4月1日付で「CSランド株式会社」へ社名変更している。不動産分野の連携や紹介体制を確認する際は、旧名称ではなく現名称で確認するとよい。
さらに、CSアセット株式会社では、セミナー開催のバックアップにも触れている。公式サイトでは、やる気のあるIFAに対して、セミナー開催の費用面や集客面を会社がサポートすると説明されている。
セミナーは新規顧客との接点を作る手段のひとつであり、既存顧客からの紹介だけに頼らず活動したいIFAにとっては確認しておきたい制度だ。
CSアセット株式会社の報酬体系
IFAへの転職を検討する際、報酬体系は特に気になるポイントだろう。IFAは、主に取引手数料や残高連動型のフィーなどから収益を得るが、所属するIFA法人や契約形態によって報酬の計算方法は大きく異なる。
CSアセット株式会社の採用ページでは、雇用形態として「業務委託契約」と「正社員」が記載されている。また、給与については「業界では高水準」としながらも、雇用形態、経験、能力によって異なり、詳細は電話面談・直接面談時に伝えるとされている。
つまり、CSアセット株式会社の具体的な報酬率やバック率は、公式サイト上では公開されていない。報酬率だけで判断するのではなく、固定費、対象となる収益、支払時期、正社員と業務委託の違いまで含めて確認する必要がある。
一方で、公式サイトでは、所属IFAの報酬率について「業界でもトップクラスであると自負しています」と説明されている。あくまで同社の公式表現であり、具体的な数値ではないが、報酬水準を重視するIFAにとって確認する価値はあるだろう。
また、CSアセット株式会社では、設備利用費やオフィス利用料などの維持費がかからないことも説明されている。公式サイトでは、場所代が不要で、パソコン、株価用モニターディスプレイ、電話、デスク、名刺といった備品類も無償で用意するとされている。
業務委託型IFAの場合、所属費用、システム利用料、オフィス利用料、備品購入費などが収益を圧迫することがある。そのため、報酬率だけでなく、毎月の固定費がどれだけかかるかは必ず比較したい。
| 確認項目 | CSアセットで確認したいポイント |
|---|---|
| 契約形態 | 業務委託契約か正社員か。事務職はパート対応もあり。 |
| 報酬率 | 具体的な数値は非公開。電話面談・直接面談時に確認が必要。 |
| 固定費 | 設備利用費やオフィス利用料の有無を確認。公式サイトでは場所代不要、備品無償と説明。 |
| 支店・勤務地 | 希望拠点で勤務できるか、拠点がない地域で活動できるかを確認。 |
| 発注サポート | 本社による注文発注サポートの対象範囲を確認。 |
| セミナー支援 | 費用面・集客面のサポート範囲を確認。 |
ストックフィー型の報酬を考える際の注意点
IFAの収益には、売買ごとの手数料に連動するコミッション型と、預かり資産残高に応じて収益が発生するフィー型がある。
楽天証券のIFAサービスには「管理口座コース」があり、同コースでは預かり資産残高に対して年率1.1%(税込)の手数料が設定されている。これは顧客が負担する手数料体系であり、IFA個人がそのまま1.1%を受け取るという意味ではない。
旧情報では、CSアセット株式会社の預かり資産残高をIFA人数で割り、仮に1%のストックフィーが還元された場合の収入を試算している例があった。しかし、会社全体の媒介資産残高を人数で割っても、個人の担当残高や報酬額は分からない。
CSアセット株式会社の2023年12月末時点の媒介する資産残高は2,022億円と公表されているが、すべての残高がフィー型報酬の対象とは限らない。また、個々のIFAの担当顧客数、商品構成、契約条件、報酬率によって収入は大きく変わる。
そのため、所属を検討する際は「ストックフィーがあるか」だけでなく、以下の点を面談時に確認しておくとよい。
- コミッション型とフィー型のどちらが中心か
- 報酬率の対象となる収益の範囲
- 投資信託、債券、保険、不動産など商品の違いによる報酬の違い
- 月額費用やシステム利用料などの固定費
- 報酬の支払時期と精算方法
- 既存顧客がいない場合の集客支援の有無
報酬率が高く見えても、固定費が高い、集客支援がない、対象収益が限られるといった場合は、手取り収入が想定より少なくなる可能性がある。反対に、固定費が少なく、支店・備品・セミナー支援などを活用できる場合は、営業活動を始める初期負担を抑えやすい。
CSアセット株式会社が向いているIFA
ここまでの情報を整理すると、CSアセット株式会社は以下のような人に向いている可能性がある。
- 大手IFA法人の看板や拠点網を活用して活動したい人
- 業務委託契約と正社員の両方を比較したい人
- 設備利用費やオフィス利用料などの固定費を抑えたい人
- 発注・事務・セミナー開催などのサポートを重視する人
- 金融商品だけでなく、保険・不動産・相続など周辺ニーズにも対応したい人
- 将来的な独立も視野に入れてIFAとして経験を積みたい人
一方で、報酬率やバック率の具体的な数字を事前に公開情報だけで比較したい人にとっては、公式サイト上の情報だけでは判断しきれない。実際の条件は面談で確認する必要がある。
また、利用したい証券会社が決まっている人は、現在の提携証券会社を必ず確認しておきたい。特に、過去の情報ではSBI証券が掲載されている記事もあるが、CSアセット株式会社はSBI証券との業務委託契約終了を公表しているため、最新の提携状況を前提に判断する必要がある。

まとめ
本記事では、CSアセット株式会社の会社概要、サポート体制、報酬体系について紹介してきた。
CSアセット株式会社は、名古屋に本社を置き、全国に複数拠点を展開する大手IFA法人だ。2023年12月末時点で媒介する資産残高2,022億円を公表しており、規模の面でも存在感がある。
所属IFA向けには、設備利用費・オフィス利用料がかからないこと、備品類の無償提供、注文発注サポート、セミナー開催支援、独立支援制度などが打ち出されている。これらは、営業活動に集中したいIFAにとって魅力的なポイントになり得る。
ただし、具体的な報酬率やバック率は公開されていない。所属を検討する際は、報酬率だけでなく、固定費、契約形態、集客支援、提携証券会社、支店利用の可否、発注サポートの範囲まで確認したうえで、複数社を比較して判断しよう。

出典
CSアセット株式会社「企業情報」
CSアセット株式会社「CSアセットが選ばれる理由」
CSアセット株式会社「IFA募集・パートナー募集」
CSアセット株式会社「IFAに関するよくあるご質問」
CSアセット株式会社「当社の媒介する資産残高が2,000億円を超えました」(公開日:2024年1月31日)
CSアセット株式会社「SBI証券との業務委託契約終了について」(公開日:2025年12月31日)
CSアセット株式会社「東海東京証券との仲介契約締結について」(公開日:2025年3月21日)
CSアセット株式会社「株式会社スマートプラスとの仲介契約締結について」(公開日:2023年11月1日)
株式会社CSランド「CSランド株式会社へ社名変更しました」(公開日:2025年9月16日)
楽天証券「楽天証券のIFAサービス」

ウィークリーセミナー
