- IFA法人と提携しているSBI証券の強みが知りたい
- SBI証券と提携しているIFA法人を具体的に知りたい
- IFAになるための相談先を知りたい
IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)とは、金融機関から独立した立場で顧客の資産管理業務を行う人の総称で、その数は直近10年で2倍以上に増加している。
IFAとして業務を執り行うには、金融商品仲介業者(以下、IFA法人)に所属する必要がある。
IFAが取り扱える金融商品は、IFA法人と提携している証券会社の商品に限られるため、提携証券会社については事前の確認が重要となる。
自信を持っておすすめできるものでなければ、顧客の利益に繋がらず、信頼を勝ち取ることが難しくなってしまうだろう。
中でもSBI証券と提携しているIFA法人は多く、その知名度の高さから顧客へおすすめしたいと考えている人も多いだろう。では、SBI証券と提携しているIFA法人としては、具体的にどの会社が当てはまるのだろうか。
そこで本記事では、SBI証券の強みや提携しているIFA法人の特徴を紹介する。また、IFAに転職する際の相談先についても解説を行う。
IFAとは
まず、IFAの特徴について説明しよう。
IFAとは「Independent Financial Adviser」の略称で、独立系ファイナンシャルアドバイザーとも呼ばれる。証券会社や銀行などの金融機関から独立した立場で顧客に対する資産運用等のアドバイスを行う。
顧客に寄り添った提案をすることが可能であり、提案できる内容も株式・債券・生命保険など多岐に渡る。
IFAが業務を行うためには、どこかのIFA法人にて雇用契約もしくは業務委託契約を取り交わす必要がある。
提携する証券会社の種類は50種類以上にものぼるが、SBI証券や楽天証券をメインの提携先としているIFA法人が多い。
また、雇用契約と業務委託契約では報酬の支払い方が異なる。雇用契約であれば、会社員と同じ支払体系で固定報酬+賞与がIFA法人から支払われる。
一方、業務委託契約では、取引時の手数料に応じて、予め定められたバック率に基づき給与が支払われる完全歩合制が取り入れられている。
契約が取れれば取れるだけ収入を稼ぐことができるが、反対に一切収入がなくなる可能性もある。どちらの契約形態を取り入れているかは、IFA法人ごとに異なるため、事前の確認が必須だ。
SBI証券の強み
前述した通り、SBI証券は多くのIFA法人の提携先として選ばれている。人気の理由には、どんな強みが隠されているのだろうか。
本章ではSBI証券の人気の理由について解説を行う。
ネームバリュー
ネームバリューによる口座数や預かり資産残高の多さは、SBI証券の明確な強みと言えるだろう。
SBI証券は、2023年9月26日時点で証券口座開設数が1,100万件を突破した。2位の楽天証券が2023年12月時点で1,000万件を突破したばかりであることを鑑みれば、投資家の人気の高さが伺える。
知名度が高い証券会社を活用できることは、営業活動のしやすさに繋がると言える。
また、預かり資産残高もネット証券の中で国内トップのシェアを誇る。2023年7月末時点で、SBI証券の預かり資産残高は30兆円を突破した。
口座を開くだけでなく、実際に活用している人が多いことが伺えるのだ。預かり資産残高は証券会社の信用力を測るための一つの基準である。
このことからも、IFA法人の提携会社としてのSBI証券のメリットは大きいと言えるだろう。
商品ラインナップ
2つ目の強みとしては、提供商品のラインナップが豊富なことが挙げられる。日本株や外国株はもちろん、投資信託や外国債券なども提供している。
中でも、PO・IPOの取り扱い銘柄数は業界トップクラスとなっている。特にSBI証券はIPOへの関与率が高く、2021年度では新規上場企業120社の内117社のIPOを取り扱っていた。
IPOは顧客にとってメリットが大きい投資のため、IFAも積極的に紹介している。
200名以上のIFAを対象に行われた調査では、PO・IPOについてSBI証券の利用率が57%にも及んだ。他証券が10%未満であることを踏まえれば、ほぼ一強と言っても良い状況である。
サポート体制
IFAになる際のサポート体制が充実していることも、SBI証券の人気の理由の1つだ。
契約前・契約時・業務開始時の3つの場面においてそれぞれ支援を受けることができる。
セミナーや個人面談による事前準備から、金融商品仲介業導入研修やコンプライアンスサポートのバックアップまで、その支援範囲は幅広い。
さらに、IFA専用のコールセンターやWEBサービスも設定されている。全国どこからでも顧客情報の確認が可能で、営業活動に専念することが可能だ。
営業する立場から見ても、SBI証券は利便性の高い会社であると言えるだろう。
SBI証券の使える大手IFA法人
ここまでの説明で、SBI証券が顧客にもIFAにも支持される理由が理解できたと思う。
では、SBI証券と提携している大手IFA法人にはどんな会社があるのだろう。
本章では、具体的なIFA法人を3社紹介する。
アイ・パートナーズ フィナンシャル
会社情報 | |
設立 | 2009年2月8日 |
資本金 | 3億3,174万2,100円(2023年7月31日時点) |
所属IFA数 | 208名(2023年3月末現在) |
IFAの雇用形態 | 業務委託型 |
オフィス所在地 | 全国21ヵ所、本店は横浜 |
業務提携先 | SBI証券、楽天証券、あかつき証券、東海東京証券、野村アセットマネジメント |
会社の特徴としては、「IFAのサポート体制が充実している点」が挙げられる。
IFAは金融機関から独立した存在となるため、転職前と比較して支援を受けられないのではないかと不安に思う人も多いだろう。
アイ・パートナーズ フィナンシャルでは、IFAが安心して働けるよう、以下のような支援体制を展開している。
- IFA事務局による顧客への電話対応・代理発注
- コンプライアンスやコーチング研修の実施
- 営業ツールやオフィス等の設備提供
- IFAネットワークによる情報共有の場の提供
IFAとして長期で働きたいと考える人にとっては、おすすめの法人と言えるだろう。
CSアセット
会社情報 | |
設立 | 2012年11月 |
資本金 | 1,000万円 |
所属IFA数 | 223名(2023年6月時点) |
IFAの雇用形態 | 業務委託型 |
オフィス所在地 | 全国20ヵ所、本店は名古屋 |
業務提携先 | SBI証券、楽天証券、あかつき証券SOMPOひまわり生命、オリックス生命、メットライフ生命アクサ生命、ジブラルタ生命、日本生命、はなさく生命日本ペット少額短期保険株式会社 |
最大の特徴として、「IFAとして働くためのコストが最小限で済む」という点が挙げられる。
本来、業務委託のIFAとして働く際にはワーキングスペースやPCを自分で用意しなくてはならず、コストを負担する必要がある。
CSアセットでは、オフィスの場所代・パソコンやディスプレイ等の備品代を無償で用意することが、公式サイトに明記されている。さらに、一般的なIFA法人では毎月必要なシステム登録料も無料となっている。
また、IFAへのサポート体制も充実している。年齢が若く実務経験が少ないIFAは、既存顧客だけでは開拓が出来ず行き詰まってしまうこともあるだろう。
そこで目標設定や時間管理を共に行い、新規開拓のセミナー費用を提供することで支援を行っている。
さらに、同社代表取締役会長のインタビューからは「(前略)IFAが扱える金融サービスは証券、保険、銀行というようにフルラインナップになります。だからこそ、これからのIFAは新しい変化に対応できるような自己研鑽が求められますので、社員教育に力を入れているIFA会社が一歩、抜きんでていくのではないでしょうか。」と社内教育の重要性について日々考えていることが伺える。
他のIFA法人と比べて毎月かかるコストが少なく、サポート体制も手厚いため、働きやすいIFA法人だと言えるだろう。
ジャパンウェルスアドバイザーズ
会社情報 | |
設立 | 2019年9月20日 |
資本金 | 2億5,000万円 |
所属IFA数 | 32名(2022年6月30日現在) |
IFAの雇用形態 | 業務委託型 |
オフィス所在地 | 3店舗、本店は日本橋 |
業務提携先 | SBI証券、あかつき証券、マネックス証券 |
ジャパンウェルスアドバイザーズは、あかつき証券の100%子会社であるIFA法人である。
あかつき証券は、IFAが顧客へ債券を紹介する時に重用することが多い証券会社だ。あかつき証券は、顧客へ提案した仕組債等債券の状況をオンラインで確認できる独自のシステムを導入している。
実際にIFAが顧客へ商品を提案する際は、WEBサービスが充実していて扱いやすいSBI証券とあかつき証券を組み合わせるケースが多い。
顧客の取引状況を掴みやすく、適切なタイミングで顧客へのアドバイスが行えるため、共に重要度の高い証券会社であると言える。
また、ジャパンウェルスアドバイザーズはあかつき証券の子会社であり、対面型証券としての経験を活かしたサービスを提供している。
あかつき証券の営業チームやIFAサポートチームによって、IFAの業務をサポートしてくれる。IFAになったばかりの人でも、安心して業務に取り組める法人だと言えるだろう。
IFAになるための相談先
大手IFA法人3社に関する説明で、IFA法人に関する理解を深められたと思う。
では、IFAになるにはどこへ相談すればいいだろうか。
最後の章では、具体的な相談先を2つ紹介する。
SBI証券
まずは、SBI証券が主催する公開座談会や説明会に参加してみよう。
IFAへの転職を考えている人向けに、業務内容や転職フローの説明会とIFAから情報を聞ける座談会が各証券で開催されている。
SBI証券でも、オンラインを含め定期的に座談会が開催されている。また、過去の説明会はYouTubeで見ることもできるため、興味がある人は探してみると良いだろう。
さらに、SBI証券のサイトでは求人情報が掲載されている。2023年12月5日現在であれば、前述したアイ・パートナーズ フィナンシャルからの求人もある。自分の所属したい企業がないか、一度確認してみることをお勧めする。
SBI証券のサイトに求人情報が載っているIFA法人であれば、もちろんSBI証券の商品を取り扱うことができる。転職後に顧客へ案内したいという希望があれば、SBI証券の公式サイトを随時確認するようにしよう。
転職エージェント
SBI証券と提携しているIFA法人は多々存在している。また、全国には約650社ものIFA法人があり、1社ごとに情報を取って比較することは現実的ではないだろう。
また、「IFAになるのにどんなスキルが必要なのか?」、「雇用形態ごとにどれくらい収入が変化するのか?」等、転職に不安を抱える人も多いはずだ。
IFAへの転職に不安や悩みを抱えている方は、IFA特化型の転職エージェント「アドバイザーナビ」をぜひ活用してほしい。
アドバイザーナビは、IFAへの転職支援を専門業務としている。大手・中堅証券会社のリテール、外資系プライベートバンカー、銀行の資産運用担当者(FA・FP)の方まで、これまで100名以上の方のIFA転職を支援してきた。
これまでの転職支援の実績から、業務委託型でのインセンティブ率や固定報酬の設計等の交渉も強みとしている。
また、弊社の転職エージェントのメンバーは野村證券やみずほ証券など大手証券出身者であるため、実務面への理解も深い。無料で面談ができるので、情報収集だけでもしたいという方はお気軽に相談してみてほしい。
面談のお申し込みは下記フォームから。IFAになりたいというあなたの夢を叶える支援ができれば幸いだ。