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信託銀行からIFAへ転職するメリット5選!注意点も解説

信託銀行からの転職先にIFAを選ぶ人が増加している。

信託銀行とIFAは業務内容の親和性が高く、キャリアを活かしやすい転職先だ。

本記事では、信託銀行からIFAへ転職するメリットや転職時の注意点について解説していく。

目次

信託銀行からIFAに転職することは可能?

アドバイザーナビ株式会社では、現役IFA218名に対して活動内容に関するアンケート調査を実施している。

その中では、IFAになる前の職業に関する調査も行われた。調査結果は下記の通りである。

出典:アドバイザーナビ株式会社「独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)に関する調査報告書2023」

IFAの前職は証券会社が69%となっており、全体の7割を占める結果となった。

IFAの業務はブローカレッジ業務が大半を占めていることから、同じ業務を取り扱っている証券会社からの転職が多い傾向にある。

しかし、銀行や保険会社からの転職も一定数存在しており、金融業界からの転職が広く受け入れられていることが分かる。

信託銀行からIFAに転職するメリット

信託銀行からIFAに転職するメリットとして、主に次の5点が挙げられる。

信託銀行からIFAに転職するメリット
  • 業務内容に共通点が多い
  • 年収がアップする可能性がある
  • 営業ノルマが課されない
  • 転勤から解放される
  • 顧客の意向を大切にした提案ができる

それぞれくわしく解説していこう。

メリット①業務内容に共通点が多い

前述のアドバイザーナビのアンケートでは、現役IFAの業務内容に関する調査が行われている。

調査結果は下記の通りだ。

出典:アドバイザーナビ株式会社「独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)に関する調査報告書2023」

IFAの業務は債券や株式、公募・私募ファンドのブローカレッジ業務が78%となっており、大半を占める結果となっている。

信託銀行でも金融商品の提案や販売を取り扱うことから、ブローカレッジ業務への親和性は高いといえる。

「金融業界はつぶしが効かない」といわれることが多い中、これまでの業務経験を活かして転職ができるのは嬉しいメリットだ。

「信託銀行での経験を活かした転職がしたい」、「金融業界でキャリアアップを狙いたい」という人は、ぜひIFAへの転職を検討してみよう。

メリット②年収がアップする可能性がある

IFAの転職は、年収がアップする可能性がある点も魅力のひとつだ。

IFAの報酬体系には主に「固定給」と「歩合制」の2種類があり、歩合制の場合は顧客の支払った手数料の一部を還元してもらう仕組みとなっている。

そのため、手数料収入の水準によっては、信託銀行での年収を上回る可能性がある。

下記グラフは、前職との年収の比較に関する調査結果だ。

出典:アドバイザーナビ株式会社「独立系ファイナンシャアドバイザー(IFA)に関する調査報告書2023」

1.5倍以上と答えた人は全体の36%で、約3分の1の人が年収アップを実現している結果となった。

中には3倍、4倍に増加している人もいることから、大幅な年収アップも不可能ではないといえる。

メリット③営業ノルマが課されない

IFAは営業ノルマがないことも特徴だ。IFAは金融機関から独立した存在であるため、手数料収入などにノルマを課されることがない。

信託銀行では半期ごとの営業ノルマを与えられ、日々数字に追われながら営業活動を行う。

厳しい数字の管理に疲弊感を抱くこともあるだろう。

その点、IFAでは営業ノルマのない環境で仕事ができるため、自分のペースで営業に取り組むことができる。

「ノルマ営業に疲れてしまった」、「数字にとらわれずに営業活動を行いたい」という人は、IFAへの転職を検討してみよう。

メリット④転勤から解放される

信託銀行では、およそ3年周期で転勤を命じられる。

長年転勤を経験しているとある程度は慣れてくるものだが、定期的に生活の拠点が変わることは精神的にも肉体的にもストレスが大きい。

また、結婚や出産などのタイミングで転勤生活を続けることが難しくなる場合もある。

特に共働きの場合は、転勤によって単身赴任になるなど、家族がバラバラの拠点で暮らすことになるケースも少なくない。

仕事の内容に不満を感じていなくても、ライフスタイルの変化により転勤が難しくなり、転職を検討している人も多いだろう。

その点、IFAでは会社都合の転勤がない。1つの拠点で働き続けられるため、家庭との両立がしやすいメリットがある。

顧客と長い時間をかけて信頼関係を構築できるのも大きな魅力だ。

メリット⑤顧客の意向を大切にした提案ができる

IFAは営業ノルマがないことから、顧客の意向に沿った提案を行うことができる。

もちろん信託銀行でも顧客の意向を優先した営業活動を行うが、営業ノルマや企業利益をするとなると完全に顧客の立場に立つことが難しい。

営業活動を行う中で、顧客の意向と銀行の営業方針どちらを優先すべきか悩んだ経験がある人も多いだろう。

一方、IFAは営業ノルマを追求する必要がないことから、顧客の意向を第一に考えて提案が行える。

「本当に顧客のためを考えた提案がしたい」、「顧客の意向に合った商品だけを販売したい」という気持ちがある人は、IFAへの転職がおすすめだ。

IFAの契約形態

IFAの契約形態には、主に「正社員型」「業務委託型」「ハイブリッド型」の3つの種類がある。

どの契約形態を選ぶかで報酬体系や働き方が大きく異なるため、転職の際はそれぞれの違いを理解しておくことが大切だ。

出典:アドバイザーナビ株式会社「独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)に関する調査報告書2023」

ここからは、IFAの各契約形態の特徴を紹介していこう。

正社員型

正社員型とは、IFA法人に正社員として雇用されて働く方法だ。

収入は固定給となるため、手数料収入に左右されず安定した収入が得られることがメリットである。

完全歩合制の場合は手数料収入によって報酬が変動するため、市況などによっては収入が大きく減少する可能性がある。

しかし、固定給の場合は手数料収入による影響がないので、収支に見通しがつきやすい。

その一方で、勤務の自由度は低い傾向にある。正社員型の場合は勤務時間や休日などに定めがあるため、業務委託型のような自由な働き方をすることは難しい。

基本的には、通常の会社員としての働き方となるため、現在の信託銀行と大きく変わることはないだろう。

業務委託型

業務委託型とは、IFA法人と業務委託契約を交わして働く方法である。

個人事業主として働くこととなるため、働き方の自由度が高いことが魅力だ。

中には「週に1回はオフィスへ出勤する」など、最低限の出社頻度を定めているところもあるが、基本的にそれ以外は自由にスケジュールを組むことができる。

自分のペースで仕事の予定を組めるため、常に数字と時間に追われている信託銀行との働き方とはガラッと変わるだろう。

また、業務委託型は完全歩合制の報酬体系がとられていることが多い。

完全歩合制の場合は、バック率にしたがって手数料収入の一部が還元される。

たとえば、バック率が70%で800万円の手数料収入を得た場合、560万円の報酬を得る仕組みだ。

そのため、手数料収入によっては大きく収入が増える可能性もある。

信託銀行の場合は手数料収入が自分の収入にダイレクトに影響することは少ないため、収入面で頑張りが報われるのは魅力のひとつといえるだろう。

ハイブリッド型

ハイブリッド型は、正社員型と業務委託型の特徴を合わせた契約形態である。

雇用形態は正社員もしくは契約社員として働くことが一般的だ。

報酬体系は「固定給+歩合制」で、一部手数料収入が反映される仕組みとなっている。

市況などの要因で手数料収入が伸びなかったときでも固定給が保証されているため、安心して仕事に取り組むことが可能だ。

ただし、働き方の自由度については、業務委託型の方が高い傾向にある。

ハイブリッド型はあくまでIFA法人の社員として働くため、ある程度は勤務時間や出社頻度、提案方針などを定められていることが多い。

この通り、IFAは契約形態によって大きく異なるので、自分に合う働き方はどれかよく考えておくことが大切だ。

信託銀行からIFAへ転職する際に気をつけたいこと

信託銀行からIFAへ転職する際は、いくつか気をつけたいポイントがある。

ひとつずつ紹介していこう。

自己分析をしっかりと行う

前述の通り、IFAはどの契約形態を選ぶかでその後の働き方が大きく異なる。

自分に合った働き方を選ぶためには、しっかりと自己分析を行うことが欠かせない。

自己分析をあまり行わないまま転職活動を行ってしまうと、結局転職後に後悔することとなったり、想像とのギャップを感じてしまったりする原因となる。

まずは、「転職する目的」や「仕事を行ううえで大切にしたいこと」などを時間をかけて明確にしていこう。

複数のIFA法人を比較する

IFA法人は全国各地にあり、それぞれ契約形態や取扱商品、報酬体系などが大きく異なる。

IFAへ転職する際は複数のIFA法人を比較して、自分の意向に合うところを探すことが大切だ。

特に比較したいポイントは次の通りである。

  • 契約形態
  • 取扱商品
  • 報酬体系
  • システム利用料
  • 顧客層
  • 営業ノルマの有無
  • 社内の研修制度
  • 他のIFAとのつながり

また、信託銀行から転職する場合は、「銀行出身者が多いか」ということもチェックしておくとよいだろう。

転職エージェントを活用する

IFAへの転職には、エージェントを利用することがおすすめだ。

転職エージェントではキャリアアドバイザーによって転職活動をサポートしてもらえるため、効率よく採用まで進めることができる。

また、転職エージェントでは、業界情報を教えてもらえたり、非公開の求人情報を紹介してもらえたりするメリットがある。

次項では、転職エージェントを利用するメリットについてくわしく紹介していこう。

IFAへの転職でエージェントを活用するメリット

IFAへの転職でエージェントを活用することには、主に次のようなメリットがある。

IFAへの転職でエージェントを活用するメリット
  • 非公開の求人情報を入手できる
  • 企業側との調整を任せられる
  • 書類作成のサポートや模擬面接が受けられる

それぞれくわしく解説していこう。

メリット①非公開の求人情報を入手できる

求人情報は自ら探すこともできるが、よりよい条件の求人情報は非公開とされることが多い。

好条件の求人情報を広く公開すると、多くの応募が集まってしまうためだ。

そのため、好条件の求人情報は転職エージェントを通じて一部の人のみに公開される仕組みとなっている。

よりよい条件で転職をするためには、エージェントを活用することを検討してみよう。

メリット②企業側との調整を任せられる

転職エージェントでは、企業側との調整を任せられるメリットがある。

たとえば、報酬体系などに要望があっても「直接企業側には伝えにくい」と感じることも少なくない。

転職エージェントでは求職者の意向を代わりに伝えて交渉してくれるため、自ら企業と交渉する必要がない。

また、面接の日程なども調整を行ってくれるため、忙しい信託銀行の業務と並行しながら転職活動を進めることも可能だ。

メリット③書類作成のサポートや模擬面接が受けられる

転職エージェントでは、履歴書や職務経歴書などの書類作成のサポートを受けられるメリットがある。

履歴書や職務経歴書は、自分の強みや経験をアピールする大切なポイントだ。

しかし、どのように書けばその強みが伝えられるか不安を抱える人も少なくない。

転職エージェントでは経験豊富なキャリアアドバイザーによってアドバイスをもらえるので、より要点を押さえた書類を作ることができる。

信託銀行からIFAへの転職を目指そう

IFAは、信託銀行と業務内容の親和性が高いことや営業ノルマが課されない点から、信託銀行からの転職先として選ばれている。

顧客の意向を第一にした営業活動を行いたい人や、金融業界でのキャリアアップを考えている人は、ぜひIFAへの転職を検討してみよう。

当サイト「IFA転職」では、IFA業界へ転職を希望されている方のサポートを行っております。

信託銀行からの転職をご検討されている方は、ぜひIFA転職へご相談ください。

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この記事を書いた人

IFA転職を運営し、IFA専門転職支援サービスを展開。創業から100名以上のIFAへの転職を支援。また、アドバイザーナビ経由でのIFAになった方の転職者のコミュニティ「Club IFA」も運営しており、IFA業界の転職市場に精通している。

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