IT業界は今後の成長性が期待されている業界であり、金融業界から転職を目指す人も多い。
未経験からIT業界に転職を目指すのであれば、ポイントを押さえて転職活動を進めていくことが大切だ。
IT業界で活かせる自分の強みを理解し、面接に向けて準備をしていこう。
この記事では、未経験からIT業界に転職する際のポイントや、金融で身に付けたスキルの中でIT業界でも活かせるスキルについて解説する。
ぜひ本記事を参考に、IT業界への転職活動を進めていこう。
未経験からIT業界に転職する際のポイント
業界未経験者がIT業界への転職を目指す場合、以下の3つのポイントが重要となる。
- 業種や職種への理解を深める
- 前職でのアピールポイントを用意する
- 独学で資格の取得を目指す
それぞれのポイントについて、きちんと把握しておこう。
職種への理解を深める
「IT業界」と一口に言っても、さまざまな職種が存在している。
各職種がどういった特徴があるのかを理解し、自分が就きたい職種を明確にしておくことが大切だ。
例えば、システムの設計・開発を行う「エンジニア」や、設計をもとにプログラムを作成する「プログラマー」などがIT業界の代表的な職種である。
また、企業へのIT導入を支援する「ITコンサルタント」などの働き方も存在する。
IT業界の職種についての理解を深め、自分のスキルが活かせる職種が何かを考えていこう。
前職でのアピールポイントを用意する
未経験からIT業界に転職する場合は基本的にITスキルがないため、前職での成果をアピールすることが大切だ。
具体的な成果に加えて、成果を出すためにどういった取り組みをしたのかを伝えられるように用意しておこう。
例えば、金融機関で営業職だった場合、「社内〇〇人の中で営業成績上位5%以内をキープした」という実績があれば面接担当者にも伝わりやすい。
「顧客の属性やニーズをノートにまとめていた」などのエピソードも合わせて伝えると、成果に向けて取り組む姿勢もアピールできる。
「未経験でも成果を出すために0から努力できる」というアピールのためにも、前職での実績と取り組みを伝えられるようにしておこう。
独学で資格の取得を目指す
業界未経験とは言え、まったくスキルがない状態では転職の成功率が低い。
ITスキルを身に付けるためにも、関連する資格の取得を目指すと良いだろう。
例えば、「ITパスポート」はITに関する基礎知識を身に付けていることを証明できる国家資格だ。
基礎的な内容が中心となっているため、独学でも十分に合格できる。
また、独学でのITスキルを身に付けることが難しい場合、プログラミングスクールなどの活用も視野に入れよう。
実践的に使えるスキルを身に付けながら、転職までサポートしてもらえる。
転職前にIT関連の学習を深め、転職成功率を高める準備をしておこう。
金融で身に付けたスキル・経験はIT業界でも活かせる
金融からIT業界への転職を目指す場合、活かせるスキルを把握しておくことが大切だ。
以下のスキルはIT業界でも役立つため、自身の武器として理解しておこう。
- 論理的思考力
- コミュニケーション能力
- 学習意欲の高さ
それぞれのスキルについて解説していく。
論理的思考力
金融業界ではマーケットの分析や融資判断など、あらゆる場面で論理的思考力が求められる。
物事を筋道立てて考える力はIT業界でも求められるため、金融で身に付けた思考力を活かせるだろう。
例えば、顧客のニーズを正確に読み取って最適なコードが何かを導き出す能力は、顧客の課題を解決するために必要だ。
顧客によって課題は異なるため、課題解決に至るプロセスを論理的に組み立てていかなければならない。
IT業界の転職で面接を受ける場合は、金融機関で培った論理的な思考力をアピールしていくと良いだろう。
コミュニケーション能力
IT業界と聞くとパソコンを相手に仕事をするイメージが強いが、対人能力も重要となる。
金融機関で顧客と信頼関係を築くために培われたコミュニケーション能力は、IT業界でも通用するだろう。
例えばITコンサルであれば、顧客との面談の中で潜在的なニーズを引き出し、適切な課題解決策を分かりやすく伝える能力が必須となる。
また、ほかの職種であってもチームで業務を進めるケースが多くあるため、人間関係を円滑に進める能力も重要だ。
さまざまな顧客を相手にコミュニケーションを取ってきた金融機関経験者であれば、IT業界でも活躍できるだろう。
学習意欲の高さ
スキルとは少し異なるが、学習意欲の高さもIT業界で重要な素質である。
ITを取り巻く環境は日々変化しているため、常に知識をアップデートしていく姿勢が重要となる。
金融業界においてもマーケットは目まぐるしく変化しており、日常的にニュースや新聞をチェックしながら学習を続けなければならない。
習慣的に情報を取り入れる学習意欲の高さも、金融からIT業界への転職で武器になる部分と言えるだろう。
転職エージェントを利用しよう
IT業界で活かせるスキルを理解していても、自分にマッチした転職先を見つけられなければ意味がない。
後悔せずに転職を成功させたいのであれば、転職エージェントの利用がおすすめだ。
転職エージェントを利用すべき理由
転職エージェントを利用すべき理由として、主に以下の3点が挙げられる。
- 非公開求人を紹介してもらえる可能性がある
- 今後のキャリアについてプロに相談できる
- あらゆる面でサポートを受けられる
転職エージェントでは、サービスの利用者限定で応募できる「非公開求人」を取り扱っているケースが多い。
通常よりも良い条件だったり、新規プロジェクトの立ち上げに携われたりと、魅力的な求人が用意されている。
条件にマッチすれば非公開求人を紹介してもらえる可能性がある点は、転職エージェントを利用するメリットのひとつだ。
また、転職エージェントでは専任のキャリアアドバイザーが個別で付く。
自分のスキルや実績をもとに、今後のキャリアについてのアドバイスを受けることが可能だ。
さらに、面接日程や転職決定後の給与を交渉してくれたり、企業の特徴を踏まえた面接対策をしてくれたりと、あらゆる面でサポートを受けられる。
初めて転職をする場合でも、プロが丁寧にサポートしてくれるため安心できる。
上記のように多くのメリットを受けられるため、転職活動をする際には転職エージェントの利用がおすすめだ。
IT業界に強みを持つ転職エージェントを利用しよう
IT業界への転職を目指すのであれば、IT業界に強みを持つ転職エージェントを利用しよう。
サービスによってはIT業界の求人数が少なく、理想の求人に出会えない可能性があるため注意が必要だ。
また、IT業界に精通したアドバイザーが在籍していないサービスの場合、欲しい情報を入手できないケースもある。
複数の転職エージェントに登録して比較し、利用するサービスを見極めよう。
まとめ
金融業界から未経験でIT業界を目指す場合、職種への理解を深め、独学やプログラミングスクールなどでITスキルを身に付けることが大切だ。
論理的思考力やコミュニケーション能力、学習意欲の高さなどをアピールしていこう。
また、転職エージェントの利用を視野に入れることも重要だ。
IT業界に強い転職エージェントに複数登録し、自分に合ったサービスを利用して転職活動を進めていこう。