金融業界で転職をする場合、転職サイトを利用することが多いだろう。
転職活動の成功には転職サイトも重要な役割を担っているため、あらかじめサイト選びのポイントを把握しておくことが大切だ。
この記事では、金融業界での転職活動に転職エージェントをおすすめする理由や、転職サイトを選ぶ際のポイントを解説する。
また、近年人気を集めている「IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)」についても紹介していく。
金融業界での転職は転職エージェントがおすすめ
金融業界への転職を目指すのであれば、転職エージェントの利用がおすすめだ。
主に以下の3つの理由が挙げられる。
- 非公開求人に出会える
- 希望の転職先に合わせたサポートを受けられる
- 条件や日程の交渉も任せられる
上記3点のメリットについてそれぞれ見ていこう。
非公開求人に出会える
転職エージェントを利用すべき理由として、「非公開求人」に出会える点が挙げられる。
非公開求人とは、転職エージェントの利用者限定で紹介してもらえる求人のことだ。
企業がハイクラスな人材を求めている場合、「優秀な人材だけに応募してほしい」といった理由から、求人を一般公開しないケースがある。
あらかじめ求める人材の要件をエージェント側に伝えておき、要件にマッチした人材を紹介してもらう仕組みにすることで、効率的に採用を進めているのだ。
優秀な人材を求めているだけあって、非公開求人は一般的な求人よりも魅力的な条件であることが多い。
非公開求人に出会うチャンスを増やすためにも、転職エージェントへの登録をしておこう。
希望の転職先に合わせたサポートを受けられる
金融業界に強みを持つ転職エージェントであれば、金融業界を経験しているアドバイザーが多い。
そのため、業界に詳しいアドバイザーのサポートを受けられる点も魅力だ。
例えば、同じ銀行への転職であっても、メガバンクと地方銀行では求めている人材や選考フローが異なる。
そうした違いを分からないまま応募をしても、適切な対策方法を練ることは難しいだろう。
希望の転職先に合わせた適切なサポートを受けられる点も、転職エージェントを利用すべき理由のひとつだ。
条件や日程の交渉も任せられる
転職エージェントを利用する大きなメリットとして、給与等の条件や面接日程の交渉を任せられる点も挙げられる。
面倒な手続きを代行してくれるため、働きながら転職活動をしている場合でも負担を軽減できるだろう。
特に、給与の交渉は経験がない人も多く、「どれくらいの給与を提示すれば良いのか」と悩むケースは少なくない。
転職エージェントはスキルや能力に合った適切な給与額を企業と交渉してくれるため、安心して任せられる。
手続き面での負担を軽減でき、自己分析や面接対策に集中できる点も大きなメリットだ。
金融業界の転職サイトを選ぶ際のポイント
転職サイトは転職活動に必須の存在ではあるが、選ぶサイトを間違えると転職に失敗する可能性もある。
サイトを選ぶ際には以下のポイントを押さえておくことが大切だ。
- 金融業界に強みを持つサイトを選ぶ
- 担当者との相性を踏まえて選ぶ
- 複数のサイトを使う
上記のポイントを確認し、転職活動を成功に近づけよう。
金融業界に強みを持つサイトを選ぶ
「金融業界に転職をしたい」というように希望の業界が決まっている場合、金融業界に強みを持つ転職サイトを選ぶことが重要だ。
サイトによって強みを持つ領域・業界が異なるため、選ぶサイトを間違えると希望にマッチする求人に出会えない可能性がある。
特に、ファンドマネージャーなどの金融専門職は求人情報自体が少ない。
適当に選んだサイトでは求人を見つけられない可能性が高いため、金融専門職の求人を扱うサイトを探す必要がある。
自分の希望とマッチする求人を取り扱っているかどうかを見極めた上で、転職サイトを選ぼう。
担当者との相性を踏まえて選ぶ
転職エージェントを利用する際、専任のアドバイザーが転職のサポートを担当してくれる。
自分の担当であるアドバイザーとの相性も踏まえて選ぶことが大切だ。
質の低いアドバイザーに当たってしまうと、希望していない求人を紹介されたり、思うようなサポートを受けられなかったりする可能性がある。
また、アドバイザーのスキルに問題がなくても、高圧的な態度などの性格面でストレスを感じることもあるだろう。
担当者と面談するときに、スキルや性格面での相性を確かめることが大切だ。
担当者変更を申し入れることで対応してくれるケースもある。
しかし、対応してもらえない場合や変更後の担当者とも合わないと感じた場合は、ほかの転職エージェントを利用しよう。
複数のサイトを使う
転職活動を成功させたいのであれば、複数の転職サイトを併用しよう。
なぜなら、複数のサイトに登録することで質の高い転職サイトを見極められるためだ。
転職サイトは利用に料金がかからないため、何社登録しても経済的に負担はかからない。
各サイトに登録した上で特徴を比較し、自分に合った転職サイトを選ぶことが大切だ。
また、転職エージェントはそれぞれ非公開求人を抱えているため、複数のサービスを利用することで魅力的な求人に出会えるチャンスが増える。
複数の転職サイトに登録し、数多くの求人情報から希望の求人を見つけ出そう。
転職をする際はIFAも視野に入れよう
金融業界で転職を目指しているのであれば、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)への転職も視野に入れよう。
ここでは、IFAの特徴と転職について解説する。
IFAとは
IFAとは、既存の金融機関から独立した立場で顧客の資産運用をサポートする専門家だ。
証券会社と業務提携契約を結び、契約先の証券会社が取り扱っている金融商品を顧客に対して販売仲介している。
IFAを目指す方法には、「IFA法人に所属する」か「個人で開業する」という2つが挙げられる。
個人で開業する場合、証券会社との業務提携契約や内閣総理大臣の登録など、手続き面でのハードルが高い。
開業する前にIFA法人に所属し、業務を行いながら開業の準備を進めていくことが一般的だ。
市場動向を分析しつつ、適切な商品を紹介する業務がメインとなるため、業界知識や商品への理解が必要な仕事だ。
金融業界での経験が活きるため、金融機関経験者の転職先として人気が高い。
IFAに転職するメリット
銀行や証券会社からIFAに転職するメリットとして、主に以下の3つの点が挙げられる。
- 厳しいノルマが課されない
- 成果に応じて高い年収が期待できる
- 顧客との関係を長く築ける
IFAは既存の金融機関から独立した立場で経営されており、金融商品の販売方針などは指示されない。
銀行や証券会社のような厳しいノルマが課されない点がIFAの大きな特徴だ。
また、IFAの多くは歩合制の報酬体系で働いているケースが多い。
成果を上げるほど高い年収になりやすいため、営業スキルに自信がある場合はIFAがおすすめだ。
さらに、IFAは銀行や証券会社の総合職のような転勤が原則として無い。
顧客と長期的な関係を築けるため、人生に寄り添って資産配分を設計したり、商品を提案したりできる。
金融業界で培ったスキルを活かしつつ、新たな環境で働きたい方はIFAへの転職がおすすめだ。
IFAに特化した転職エージェントの利用がおすすめ
IFAに転職したいのであれば、業界に特化した転職エージェントの利用がおすすめだ。
IFA業界について熟知したアドバイザーから適切なサポートを受けられる。
近年、日本でもIFAが増加してきているが、働き方や雇用形態などを深く理解している人は多くないだろう。
IFA業界の仕組みや雇用形態、選考フローなどに詳しいアドバイザーからサポートしてもらうことで、転職の成功率を高めることができる。
また、アドバイザーはIFA法人とやり取りをしているケースが多いため、企業の実情を踏まえた面接対策を受けることも可能だ。
IFAへの転職を考えているのであれば、業界に特化した転職エージェントの利用を視野に入れよう。
まとめ
金融業界で転職を希望する場合、「業界に強みを持つサイトを選ぶ」「複数のサイトを使う」などのポイントを押さえ、自分に合った転職サイトを探し出そう。
また、金融機関への転職を考えているのであればIFAをおすすめする。
銀行や証券会社で培ったスキルを活かすことができ、販売方針を指示されないことが特徴だ。
IFA業界に特化した転職エージェントを利用し、転職活動を成功させよう。