転職する際、避けて通れない面接。どのような質問をされるか不安に思う方もいる。できれば事前に質問内容は把握しておきたいが、各企業によって質問は異なる。
本記事では、100%聞かれる質問や答えにくい質問や面接の感触が良い質問も重ねて紹介する。
最後には事前対策も紹介するため、本記事で対策を練っていてほしい。
100%聞かれる3つの質問
100%聞かれる質問は以下の3つである。
志望動機
「業界で働きたい理由」「会社に入社したい理由」は100%確認される。
前職と同じ業種であれば、「自分のスキルアップができる」「前職より大きい会社で実力を試したい」などと伝えることができるだろう。しかし異業種からの転職であれば、「なぜ未経験から入社したいと思ったのか」と聞かれる。
もちろん人それぞれ理由は異なるため、考えをまとめておくことが大切だ。
退職理由(転職理由)
前職を辞めた理由は必ず聞かれる。
理由は人それぞれであるが、「前の会社の上司が苦手だった」「給料が安かった」とネガティブな内容を伝えてしまうと、「うちの会社でも同じように感じるのでは」と思われてしまう可能性も高い。
そのため先ほどの志望動機とうまくリンクしたポジティブな意見を伝えるように心がけてほしい。
一例を挙げると、以下のような退職理由が思いつく。
<自動車営業から建築営業への転職例> 前職では〇〇商品販売の営業を行っておりました。しかし商品の魅力度と認知度が高く、自分の営業力が高いかわからない状態でした。御社は無形商品を提供する会社です。自身の営業力を試したく応募致しました。 |
上記の例では自分の能力を試したいという向上心を感じることができる。企業側は「ぜひ試してもらいたい」「営業力を磨いてほしい」という気持ちになり、採用へのプラス材料となるだろう。
また、転職理由について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてほしい。
今後のビジョン
入社した後のビジョンは必ず聞かれる。
「将来どうなりたいか」は企業側にとって向上心や計画性を確認することができるからだ。
一方ビジョンがない方は、「なんとなく入社している」「やる気がない」と判断される。そのため年数単位でビジョンを決めておいた方が良いだろう。
例えば、年数単位で答えることでより計画性を感じさせることができ、面接官としては期待したくなるだろう。より採用に近づけるためにも今後のビジョンは具体的に答えてほしい。
答えいにくい質問
一方で答えにくい質問をされることがある。あらかじめ考えていないと答えられなくなるため、ここでは代表例を3つ紹介する。
長所・短所について
意外と難しいのは長所と短所。ただ答えるだけでなく、具体的なエピソードが求められる。
例えば長所であれば以下のような一例が挙げられる。
長所 | 諦めずに頑張るところです。 |
エピソード付き長所 | 諦めずに頑張るところです。 前職では年度末最終日までに目標売上を達成するために、31日まで契約を目指しました。 結果31日に契約でき、目標売上を達成したのと同時に、全国1位を獲得することができました。 |
上記の長所は休日であるにも関わらず、目標のために諦めなかった例だ。
結果は良かったものの、もちろん報われなくても諦めなかったというところも評価される。一見簡単に感じるが、自己分析をしておらず、何が長所短所かわからない人も多い。そのため事前に分析し、どのようなエピソードがあるかを考えておくべきだ。
今の課題は何ですか
今の課題を聞く意図は、「自己分析ができているか」「課題に対して取り組んでいるか」を確認するためだ。
普段「今の自分の課題」を思い浮かべる方は少ないだろう。そのため、予想外の質問として困惑する方も多い。
しかし中途面接では結構聞かれる質問のひとつだ。課題を見つけ、対策事項に答えられるよう検討しておいてほしい。
企業の考えと自分の考えがリンクするところ
「企業の理念と自分の考えがリンクするところはどこか」と質問されるケースがある。多くの方は「御社の経営理念に共感し〜」と答えるが、経営理念の「どこに共感したのか」「なぜ共感できるのか」を具体的に説明しなければいけない。
例えば、リピート率No1の企業の面接の回答を挙げてみよう。
顧客は「新規」「リピート」「過去客」の3つに分かれます。その中でリピート率が高いということは顧客満足度が高い証拠です。御社は競合他社が複数いる中、高いリピート率を維持しており、その背景には優秀な社員と商品を持ち合わせていると感じました。 私もリピート無くしてビジネスは成り立たないと思ったため、共感できるビジネスモデルだと思っております。 |
上記のように、経営理念ではなく、企業の長所に共感できる内容であると回答しやすくなる。
事前に企業分析を行い、対策を練っておいてほしい。
面接の感触が良い質問
以下の3つの質問が来た場合、面接の感触は良かったと判断できる。
他にも受けている企業があるか
面接で不採用する人に対して絶対に質問しない内容が「他企業への面接状況」だ。
採用においても他社への動向は確認してくる。他の企業の面接も受けていた場合、どちらが第一希望なのかを確認するだろう。
内定を出したら入社しますか
上記と同じように、内定前提で質問する内容だ。他の企業より自社を優先してくれるかを確認するためである。
もちろん「いいえ」と答えるのはNG。悩んでいる方は「両社からの回答をじっくり検討してお答えします」と答えてほしい。
いつ頃から入社できますか
いつから入社できるかは、ほぼ「内定確定」と言っても過言ではない。採用することを前提に、手続きを進めるために確認する。
また企業側にとってはいち早く入社してほしいため、今の会社の退職時期や有給休暇から逆算して答えられるようにしておいた方が良い。
面接に向けた事前対策
最後に面接に向けた事前対策を3つ紹介する。
身だしなみの確認
当たり前であるが、身だしなみの確認は必須。
「スーツにしわがないか」「髪型が整っているか」「派手なメイクをしていないか」は面接当日確認しておくべき。
身だしなみが悪いと第一印象も悪くなり、清潔感がない人と判断される。最悪の場合は不採用にもつながりかねないため注意してほしい。
自分の考えを統一
面接時にどんな質問が来ても答えられるように、自分の考えを統一しておくことが大切だ。
質問に対して答えが食い違っていると、「その場しのぎの回答」と捉えられてしまう。
さらに志望動機や退職理由が履歴書と異なる内容を話すと、「統一感のない人」と感じ、面接で落とされてしまうため、自分の考えをまとめておくようにしてほしい。
話すことをまとめておく
面接は自己アピールする場であるため、何を話すかは事前にまとめておく。質問に対して答えるだけでなく、自分の良さ・強みなどを伝えることが大切だ。
事前にまとめておかないと、伝えられずに面接が終わる可能性もあるため注意してほしい。
まとめ
今回は転職の面接時に100%聞かれる質問と事前対策を紹介してきた。志望動機や退職理由は100%確認される。
自分の考えをまとめておかないと、うまく答えられず、不採用にもつながりかねない。
またイレギュラーな質問が来ても答えられるようにあらかじめ対策を練っておいてほしい。