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会計士が金融に転職! 求められる6つの職種を紹介

監査以外の仕事もやってみたい
できれば年収を落とさないで転職したい

このような公認会計士は多い。そうしたニーズで探し浮上するのが「金融関連業界」だ。年収水準も高く、監査の経験+αの業務なのが、金融関連業界なのだ。

しかし、金融関連業界は転職市場において、今なお人気がある。競争率も高い。加えて働きながらの転職活動は大変だ。時間的にも体力的にも負担が多い。

転職には、多くの工程がある。業界・企業調査、職種のリサーチ、案件探し、書類作成、面接、条件交渉、内定獲得。ざっとあげただけでもこのように多くのステップを必要とする。

そこで、この記事では職種のリサーチの手伝いをする。具体的には、公認会計士が金融関連業務で求められる主な職種を紹介する。まずはこの記事で調査の手間を減らそう。空いたリソースを業界・企業調査、面接対策に当て、効率的に転職活動をすすめよう。

目次

金融関連業界が公認会計士に求める業務とは

会計士が金融業界に転職する

経理業務

金融関連業界は、IFRS(国際財務報告基準)で決算を行っているケースが大半だ。大手であればグローバルな投資家の視点にさらされている。また、海外に拠点を構えているケースも多い。複雑な会計処理に対応できる体制を整える必要がある。

銀行によっては、勘定科目ごとにチームを結成し、それらを集計して決算を行う。会計士は各チームに配属され、数年でローテーションがある。各チームの中でリーダーをつとめることもステップアップへの足掛かりになる。経理業務は今回紹介する業務の中で、案件のボリュームが多い。監査の経験を活かしやすい職種といえよう。

M&A業務

M&A業務とは、企業の買収や合併に関する仕事だ。銀行などは買い手側の融資に関わることが多い。購入対象となっている企業の価格が適正なのか。それに対する融資額や最適なローン付けの方法などを精査する。

精査にあたっては、ターゲットとなっている会社の財務状況を確認する。簿外債務や不正会計がないことを確認する。また収益状況、ビジネスモデルを把握し買収金額が適正なのかを判断。適正と判断した場合に買い手側に融資実行を行う。

内部監査業務

銀行、証券会社は多くの関連会社を抱えていることが多い。同様に海外に拠点を持っているケースも多い。各拠点が適正な業務運営を行っているか。各拠点があげてきた財務データ・業績データに不備や不正はないのかを確認するのが内部監査業務だ。

さらに金融機関、特に大手はIFRS会計基準、日本会計基準を含めたJ-SOX評価に対応した決算を実施している。会計処理に問題がないのかを確認するのも内部監査の仕事である。監査は内部監査と外部監査の2段構えで実施することがほとんどだ。

このうち内部監査は、通常の業務管掌部署とは独立して設置される。組織図では、経営の直下におかれることも多い。会計に関するスキルを活かせることはもちろん、経営者思考を現場で学べる点が内部監査業務の魅力だろう。

引受業務

証券会社は、新規上場の企業の株式を引き受けて投資家に配分し、企業の資金調達の手助けを行う。この時対象企業が上場会社としての基準を満たしているのかなどを確認するのが引受業務の仕事だ。

証券会社は、上場を予定している会社と契約を結びいろいろなアドバイスを行う。上場までに必要なタスクや、スケジュール、管理体制の整備などがアドバイスの一例だ。

公認会計士は、上場予定企業の審査に加え、対応すべき課題の指摘などの面においても活躍が期待される。

ベンチャーキャピタル業務

その会社に投資を行ってよいのか。いくらであれば投資してもよいのか。このような判断をするのにはデータが必要だ。そのデータを整備・分析するのに公認会計士が求められている。

M&A業務に通じる作業でもあるが、ターゲットとなっている企業の財務データ分析や簿外債務や不正会計の有無などを確認する。企業価値を算出し投資するに値するのか、の分析を行う。

またイグジットの分析予測を行う。分析結果が会社業績に与える影響は大きい。大変やりがいのある業務の1つといえよう。

富裕層向け資産運用相談業務

大手証券やメガバンクの富裕層向け資産運用相談にもニーズはある。経営者や資産家には事業承継や節税、海外不動産投資・PE投資などのニーズがある。

公認会計士保有者がPB業務に就いているケースは多くない。だからこそ富裕層からの信頼獲得にもつながる。また、経営者にとっては事務上の相談相手やセカンドオピニオンとしてのニーズも高い。競合PBとの差別化に加え、お客様から1人の人間として信頼される喜びが味わえる業務だ。

職種が絞り込めたら、業界・会社に関する情報を集める

会計士が金融に転職する

業種・会社のリサーチも極めて重要だ。なぜなら、同じ業種でも業種・会社によってカルチャーは大きく異なるからだ。同じ富裕層向け資産運用相談についても投資信託に軸足をおく営業方針の会社と保険販売に注力する会社もある。

また目標が収益であったり、導入金額であったりと会社によってさまざまだ。それに伴い、営業スタイルもおのずと異なって来る。待遇についても証券会社や外資金融はインセンティブが高い傾向が見られるが、銀行はそれほどでもない。気になる職種が絞れたら、業種・会社の研究に注力してほしい。

転職エージェントを使おう

気になる職種・業種・会社などのイメージがついてきたら、転職エージェントに登録することをおすすめしたい。キャリアチェンジにはリサ―チから書類作成、面接対策、条件交渉などやるべきことが多い。効率的にキャリアチェンジをするのであれば外注できる工程は転職エージェントに外注しよう。

転職エージェント登録後に担当のアドバイザーが決まる。アドバイザーは非公開案件を紹介してくれる。また、アドバイザーとの対話から思いもかけない職種を知ったり、自分の適正に気づかされることもある。

提出先に合わせた職務経歴書のアレンジなども手伝ってくれる。アドバイザーを通せば、面接官が自分をどのように評価したフィードバックが受けられるし、条件交渉も依頼できる。

転職を考えている会計士は積極的に転職エージェントを活用しよう。

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この記事を書いた人

IFA転職を運営し、IFA専門転職支援サービスを展開。創業から100名以上のIFAへの転職を支援。また、アドバイザーナビ経由でのIFAになった方の転職者のコミュニティ「Club IFA」も運営しており、IFA業界の転職市場に精通している。

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