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信用金庫からの転職で重視したいこととは?

「金融機関以外の業界で働きたい」「信用金庫以外で働きたい」と考える信用金庫勤務の方もいるのではないだろうか。転職を検討するならば、まずは信用金庫で働いているからこそ持つスキルを知っておきたい。

今回は信用金庫から転職する際に確認しておきたいことを紹介する。信用金庫ならではの強みだけでなく、転職の注意点も把握しておこう。

目次

信用金庫に在籍する人が持つ不安や不満とは?

初めに信用金庫に在籍する人が持っている不安や不満について確認しておく。

信用金庫という業界に対する不安

合併や金融再編など、金融機関を取り巻く環境は近年激変している。信用金庫も例外ではなく、信金中金地域・中小企業研究所の「信用金庫統計」によると、2000年1月時点で全国に392あった信用金庫が2022年1月には254にまで減っている。20年ほどの間に100以上の信用金庫が減っているのだ。

このような状況から、業界の将来に対して不安を持つ信用金庫勤務者は多い。

勤務先に対する不安

信用金庫業界に対してはもちろんだが、年功序列制度や営業の仕方など、昔から変わらない勤務先の雰囲気・仕事の仕方に不安を持つ人も少なくはないのではないだろうか。

また、銀行、証券会社のように、成果主義を取り入れておらず、働きが給与に反映しないという点に不満があるという場合も多い。

仕事内容に対する不満

特に営業職に言えることだが、営業ノルマの達成を求められる、融資を希望する企業にお金を貸すことができない、顧客から預金を獲得しなければならないといった業務もある。結果、信用金庫の業務にストレスを感じ、転職を希望する場合も多い。

信用金庫にいるからこそできる経験・身に付けられるスキル

信用金庫に勤務する人が多く持っている不安や不満を取り上げたが、反対に信用金庫にいるからこそできた経験や身に付けられた力もあるのではないだろうか。具体的に見ていこう。

接客スキルを身に付けることができる

信用金庫は個人客だけでなく、経営者なども利用する。さまざまな属性の人に対応する必要があるため、接客スキルが磨かれる。

企業の財務状況を把握できる力が付く

信用金庫は地元企業への融資業務も担っている。融資審査の過程では財務状況や経営状態のチェックも必要だ。そのため、信用金庫に勤務する人は数字に強く、企業の状況を把握する力も付いている。

信頼できる人物である場合が多い

ネットのみで運営される金融機関、そして都市銀行や地方銀行など多くの金融機関があるという厳しい環境の中で、仕事を続けられている信用金庫の職員は地元からも信頼されている人物ともいえる。

また、厳しい環境下で営業をしなければならないため、営業力も非常に高いと考えられる。

信用金庫からの転職で人気の業界・業種

信用金庫からの転職に向けて具体的に動き出すのであれば、どの業種を目指すかを考える必要がある。信用金庫からの転職で人気の業界・業種にはどのようなものがあるかをご紹介する。

営業職

信用金庫に勤務している人は個人客だけでなく、地元企業の経営層などと仕事の話をする機会も多い。このような経験があるため、他人とのコミュニケーションに抵抗がないという人も多い。

人と会い、商品をすすめ、成約につなげる営業の仕事は信用金庫出身者に非常に向いている仕事といえるだろう。

経理関連の仕事

信用金庫で働く人は顧客の資金を扱うため、責任感が強く、数字にも強い。よって、転職先もお金を扱う経理関連を選択するケースもある。

また、できたばかりで体制が整っていない新興企業の内部統括や経理部門を担当するという選択肢もある。信用金庫で働いてきた人は企業の経営陣とも接する機会が多く、さまざまな企業の事情に精通している。

その経験を生かし、新興企業の体制作りの手助けもできるはずだ。

他の金融機関

信用金庫勤務経験を生かせるのは、銀行、証券会社、保険会社など、他の金融機関への転職だ。現在の業務と似た仕事も多いため、抵抗なく入ることができるだろう。

また、信用金庫よりも規模が大きい金融機関は非常に多い。「スケールの大きい仕事をしたい」「現在の場所に留まらず、他の都道府県への転勤も経験してみたい」という人にも合う転職先だといえる。

金融関連の仕事

「銀行、証券会社など他の金融機関もいいが、ノルマや目標に縛られるのは避けたい」という場合は、他の金融関連の仕事も探すのもいいだろう。

例えば、独立系ファイナンシャルアドバイザーと呼ばれる「IFA」は顧客の資産運用等のアドバイスをする仕事だが、転勤がなく、自分の顧客と長い付き合いができる。販売ノルマもないため、本当に顧客に合った金融商品をおすすめできる点も利点だ。

信用金庫からの転職の注意点

信用金庫からの転職者はどの業界に行っても評価が高いと思われる。ただし、転職する際は注意したい点もあるため押さえておこう。

転職先が自分に合っているとは限らない

転職先を探す際は誰しも慎重になるだろう。そうやって決めた転職先が必ずしも自分に合っているとは限らない。人間関係、職務内容が全く合わなかった場合、また新たな転職先を探すことにもなり兼ねない。

今の勤務先に不満がない場合は転職しないのも一つの選択肢かもしれない。

収入や待遇が大幅に変わる可能性がある

転職することで収入が上がる可能性はあるが、反対に営業ノルマがきつくなった、というケースもある。また、信用金庫は福利厚生も非常に充実しているため、それ以上に充実している企業に出会うのは難しいかもしれない。

収入は上がっても、仕事が忙しくなる可能性や今の福利厚生よりも恵まれた企業と出会えない可能性についても考えておきたい。

信用金庫からの転職者はスキルも高く信用度も高い!

信用金庫からの転職を考える場合、「自分は他の会社でも通用するのか」と心配になる方は多いだろう。しかし、信用金庫出身者はお金に強く、企業への融資にも携わった経験がある人も多い。また、個人客だけでなく、経営層とも接する機会が多いため、接客スキルも高いといえる。

これらのことから考えると、信用金庫出身者は転職市場でも高い評価を受けることが予想される。自信をもって転職活動を行ってほしい。

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この記事を書いた人

IFA転職を運営し、IFA専門転職支援サービスを展開。創業から100名以上のIFAへの転職を支援。また、アドバイザーナビ経由でのIFAになった方の転職者のコミュニティ「Club IFA」も運営しており、IFA業界の転職市場に精通している。

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