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【コンプライアンス部門への転職】金融業の業務内容や必要なスキルとは?

コンプライアンス部門の転職をする際に、金融業界を検討する人は多い。

とはいえ、金融業のコンプライアンス部門では、どのような業務が行われているか意外と知られていない。

今回は、金融業のコンプライアンス部門がどのような業務を行っているかを解説する。

金融業界に転職するために必要なスキルや、メリットもあわせて紹介しているので参考にしてほしい。

目次

金融機関のコンプライアンス部門の業務内容とは

金融業の業務内容

金融業におけるコンプライアンス部門は、事業における法令遵守の周知や法務についてレクチャーする役割を持つ。企業価値を高める取り組みとして、コンプライアンスの推進は必ず行われている。

一般的なコンプライアンス部門と比べて、金融業でも業務内容には大きな違いが見られない。主なコンプライアンス部門の仕事内容は、以下の通りだ。

コンプライアンス部門の仕事内容

  • 社内規程の審査や管理
  • 契約書や社外文書の審査や管理
  • コンプライアンス研修の計画・実施
  • インサイダー取引防止態勢の整備
  • 商業登記や商標登録をはじめ訴訟等に関する対応
  • 金融庁や監督官庁への届出業務

金融業では、行政や国の法改正や規制が頻繫に行われる。それに合わせて、業務内容そのものを見直し、現場にまで周知させる必要がある。さらに、金融業では外貨や暗号資産などの知識も必要になる。

転職を考える場合は、コンプライアンス業務がどの部署で対応するのかもチェックしておくと良い。外資系の企業では、法務とコンプライアンスを明確に部門別に分けている。それに対して、日系企業は法務部門に内包しているケースもある。

実際は、法務部門の1つに位置づけられている場合もあるため、求人内容は事前に確認しておくと良いだろう。

法律の解釈を行って体制を整備するだけでなく、金融にまつわる周辺知識も頭に入れておかなければならない。金融業のコンプライアンス部門は、法改正や規制が頻繫に起こる業界である。

そのため、監督官庁への届出業務や法改正による体制整備が特に業務として多くなる。

また、法律の知識だけでなく、外貨や暗号資産の資料に目を通す必要があるので、幅広い分野の知識が求められる。

金融業のコンプライアンス部門に転職するために必要なスキル

必要なスキル

金融業でコンプライアンス職に転職するために、特に重要な3つのスキルを解説する。

  • 法務知識
  • 語学力
  • コミュニケーション力

それぞれのスキルについて、解説していこう。

法務知識

当然ではあるが、法務に関する専門的な知識がコンプライアンス部門には求められる。コンプライアンスに関する問題において、社外の弁護士との相談・連携ができるまでの専門的な知識は、最低限必要である。

また、CSRやAMLに関する知識や体制整備を行えるだけの知識も必要になる。

CSR:従業員や投資家、環境などに対する適切な意思決定を行う企業の社会的責任
AML:テロ資金の供与を防ぐことを目的にした金融機関を支援するプログラム

近年は、知識だけでなく「法務知識を活かしてどのように役立てられるか」を問う企業も増えている。そのため、コンプライアンスに関する体制や整備を、ゼロから構築した経験があるとアピールのチャンスになる。

コンプライアンス意識が醸成されるように、既存の体制や仕組みをどのように関わって改善できたのか、主体性を持ったエピソードがあればアピールしやすい。

語学スキル

コンプライアンス部門への転職では、語学力があると有利になるケースもある。法令の解釈を行う場合、海外の文献や情報を参考にするケースが多いからだ。特に金融業では、外貨や暗号資産に関する取引があるため、海外の文献を見るケースも多い。

コンプライアンス部門は、外資系だけでなく、日系企業でも語学力を求められるので、ビジネスレベルで活かせる語学力があると望ましい。

コミュニケーションスキル

コンプライアンス部門では、コミュニケーションスキルも求められる。コンプライアンス部門で業務を行うためには、事業内容や金融サービスをはじめ、各部門で行われている業務や役割を把握しておく必要がある。

業務内容を把握しておくことで、将来的なコンプライアンスの問題を予測し、事前に対策をうつことができる。こうした業務を行うためには、日頃から関係部門とコミュニケーションを重ねておく必要がある。

法務やコンプライアンスの面だけでなく、他の部門とコミュニケーションを図りながら、適切なリスクマネジメントが求められます。

今回は、3つの重要なスキルについて解説した。

しかし、前提として上記以外にも業務で求められるスキルはある。企業によっては重視しているスキルが異なるので、どのようなスキルが求められているのか、求人で確認しておく必要がある。

求めるスキルが詳細に記載されていないケースもあるため、転職エージェントへの相談も検討しておこう。

金融機関のコンプライアンス部門に転職するメリット

コンプライアンスの転職メリット

金融業のコンプライアンス部門に転職すると、以下に示す通り、少なくとも2つのメリットがある。

  • 専門家としてコンプライアンス領域を極められる
  • 年収アップにつながる

それぞれのメリットについて、確認していこう。

専門家としてコンプライアンス領域を極められる

金融業におけるコンプライアンスの専門家として活躍できるので、コンプライアンス担当としてのキャリアを追求できるメリットがある。

特に、他のコンプライアンス部門よりも金融の専門知識が求められる領域であるため、差別化が図れる。

コンプライアンス領域をキャリアとして極めていきたいなら、金融業界を目指すのは大きなメリットになるだろう。

年収アップにつながる

金融業界のコンプライアンス部門に転職すると、年収アップにつながる可能性も高い。金融業界は、他の業種に比べると、賃金水準が高い。実際に、厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」によれば、「金融業・保険業」の平均賃金は賃金が38万3500円である。

産業全体の平均賃金が30万7400円なので、他業界からの転職で収入が上がる可能性もある。転職によって、年収がアップする可能性が高い点も、メリットといえるだろう。

金融業界のコンプライアンス部門に転職するならエージェントに相談

コンプライアンス部門の業務内容と、転職するために必要なスキルやメリットを解説した。金融業のコンプライアンス部門に転職すると、専門性の高い業務が必要になるため、キャリアの面ではプラスになるだろう。

金融業界の給与水準は高いため、年収がアップする可能性も高い。求められているスキルや業務内容をしっかりチェックして、事前に対策しておくことが望ましい。

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コンプライアンス部門は専門的な領域なので、まずは相談して自分のイメージに近い求人を紹介してもらおう

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この記事を書いた人

IFA転職を運営し、IFA専門転職支援サービスを展開。創業から100名以上のIFAへの転職を支援。また、アドバイザーナビ経由でのIFAになった方の転職者のコミュニティ「Club IFA」も運営しており、IFA業界の転職市場に精通している。

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