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【40代】未経験で金融業界に転職できる? 成功のポイントを解説

金融業界は、比較的安定した業界であることや福利厚生が整った企業が多いことから、転職を検討する人も多い。しかし、中には年齢的なハンデを理由に転職を躊躇している人もいるだろう。

「金融機関への転職は若手が有利」といわれることもあるが、40代での転職は難しいのだろうか。本記事では、40代未経験での金融業界への転職事情について解説していく。

目次

40代未経験で金融業界への転職は可能か

40代の未経験者でも金融業界への転職は可能である。

しかし、20代や30代と比べるとハードルは高くなる。中途採用を行う金融機関は、40代の人材には即戦力となる専門性やスキルを求めているためだ。

したがって、中途採用の条件に「金融機関での経験」を設けていることも少なくない。例えば、三井住友銀行で募集されているエコノミストの求人情報を確認してみよう。

<経験>
以下の経験を有すること。
・金融機関における経済調査・分析経験5年以上、またはそれと同等の経験
引用:三井住友銀行「職務詳細(エコノミスト)」

この求人では、金融機関における5年以上の経験を必須としており、未経験では挑戦が難しいといえる。

ただし、金融業界で求められる人材は、金融機関の経験を持つ人だけではない。特定の部署においては、むしろ金融業界の経験ではなく、その他の業界での専門性やスキルが求められるケースもある。次項では、40代の未経験者でも転職できる職種について紹介していこう。

40代で転職ができる金融業界の職種

金融業界では、次のような部門において専門人材の中途採用を行っている。

・監査部門
・リスク管理部門
・法人営業部門
・IT戦略部門

それぞれ詳しく解説していこう。

監査部門

監査法人での経験がある人は、監査部門への転職がのぞめる。高いコンプライアンス意識が求められる金融機関では、厳しい内部監査を実施している。

しかし、年々業務が煩雑化していることから、どの金融機関も検証力の強化が課題となっている。

監査法人での勤務経験がある人は、監査部門において専門人材として迎えられる可能性が高い。公認内部監査人(CIA)などの関連資格を保有しているとなおよいだろう。

リスク管理部門

金融業界では、監査力の強化と併せてリスク管理の強化にも力を入れている。金融犯罪の高度化や資本規制の強化など金融業界が対応すべきリスクは幅広く、各種リスク管理に精通した専門人材が求められている。

例えば、システムリスクの管理もそのひとつだ。金融機関は社会的インフラの役割を担っているため、システム障害が起きることで大きな経済的損失が発生しかねない。

そのため、システムリスクの管理はどの金融機関も注力しており、専門人材が募集されることも少なくない。企業におけるシステムリスク管理の経験や、システムコンサルの経験があると、専門人材として受け入れられる可能性が高いだろう。

法人営業部門

金融機関の法人営業部門というと、法人顧客への融資や金融商品の販売を手掛けているイメージがあるかもしれない。しかし、近年では法人コンサルのような役割を担っており、幅広い商品やサービスを取り扱っている。

特に、M&A仲介や資産承継のサポートは法人の需要が大きく、金融機関も専門人材の配置を急いでいる。M&Aアドバイザリー業務や資産継承コンサルの経験があれば、転職市場で重宝される可能性が高いだろう。

また、法人営業部門では不動産業界からの転職を狙える可能性もある。金融機関の法人営業では、不動産関連の業務を取り扱うことも多く、中には専門部署を設ける金融機関もある。

不動産業界において、CRE戦略や商業用不動産の売買仲介に携わった経験がある人は、その専門性を活かした転職が狙えるだろう。

IT戦略部門

金融機関でも、人材不足や働き方改革の波を受けてIT・デジタル戦略が進められている。業務の効率化を実現するためにはシステムの最適化が必須だが、金融機関の取り扱うシステムは複雑であることから、IT戦略やシステム開発に精通した人材が求められている。

システム開発のプロジェクトに携わった経験や、システムエンジニアとしての経験があると、IT戦略部門やシステム開発部門への転職が狙える可能性が高い。加えて、情報処理技術者やベンダー資格を取得しておくとなおよいだろう。

40代で金融業界への転職を成功させるポイント

40代で金融業界へ転職することは、若手人材の転職に比べてハードルが高い。その高いハードルをクリアするためには、次のようなポイントが大切だ。

・自分のスキルが活かせる職種に応募する
・関連資格を取得する
・長期のキャリアプランを明確にする
・転職エージェントを利用する

それぞれ詳しく解説していこう。

自分のスキルが活かせる職種に応募する

40代での転職は、即戦力としてのスキルや専門性を求められる。そのため、これまでのキャリアを活かせる職種を選定することが大切だ。

金融業界には、次のように多くの部署がある。

・リテール営業
・法人営業
・事務指導、事務企画
・財務
・人事
・経営企画
・商品開発
・市場金融
・監査
・総務
・リスク管理 など

また、銀行や証券会社、保険会社などの業種によって取り扱う業務にも差がある。まずは金融業界における業務内容を理解し、自分のスキルとマッチする業務を考えてみよう。

関連資格を取得する

転職活動では、関連資格を取得しておくことも大切だ。これまでの業務経験も大きな強みとなるが、関連資格を保有していることは知識のアピールにもつながる。また、金融関連の資格を先んじて取得しておくのもよいだろう。職種に応じた資格の一例について、次の表にまとめている。

職種に応じた資格の一例

部署関連資格
監査部門公認内部監査人(CIA)
リスク管理部門公認リスク管理監査人(CRMA)
法人営業部門・宅地建物取引士
・証券アナリスト
・証券外務員資格
・FP資格
IT戦略部門・情報処理技術者・ベンダー資格

中には、受験の機会が年数回に限られている資格もあるため、転職を検討している人は計画的に取得を目指そう。

長期のキャリアプランを明確にする

40代で金融業界へ転職する場合は、その後のキャリアプランもしっかりと考えておく必要がある。専門人材として転職すると、生え抜きの社員とは異なったキャリアを歩む可能性が高い。場合によっては、「社内にキャリアのモデルとなる先輩がいない」ということもあるだろう。

金融業界への転職後、そのままキャリアを積んでいくのか、金融機関での経験を活かしてさらにキャリアチェンジを検討するのか、あらかじめよく考えておくことが大切だ。

転職エージェントを利用する

40代での転職は、転職エージェントを利用することもおすすめだ。特に、未経験で金融業界にチャレンジする場合は、応募書類や面接に対して事前対策を練る必要がある。

転職エージェントでは、キャリアコンサルタントによって1対1でサポートを受けられる。

中には、金融業界出身者のキャリアコンサルタントもいるため、業界に関する疑問や不安について、より詳しいアドバイスが得られるメリットがある。

より自分の強みを活かした転職活動にするためにも、ぜひ転職エージェントの利用を検討しよう

スキル・専門性を活かした転職活動に取り組もう

金融業界では、監査部門やリスク管理部門、法人営業部門など様々な業務で中途採用を行っている。中には、金融業界以外での経験を重視する職種もあるため、40代未経験で金融業界へ転職することも可能である。

また、異業種への転職活動では、第三者からのアドバイスをもらうことも大切だ。特に、金融業界は専門性が高い業界であるため、転職エージェントを活用して転職のプロからアドバイスをもらうことがおすすめである。

当サイト「IFA転職」では、金融業界における転職活動を支援しております。

金融業界への転職をお考えの方は、ぜひお気軽にIFA転職へご相談ください

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この記事を書いた人

IFA転職を運営し、IFA専門転職支援サービスを展開。創業から100名以上のIFAへの転職を支援。また、アドバイザーナビ経由でのIFAになった方の転職者のコミュニティ「Club IFA」も運営しており、IFA業界の転職市場に精通している。

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