転職回数が増える人には同じ特徴がある。もちろん人によって異なるが、基本的に3つの理由が挙げられる。本記事では特徴と共通点を紹介する。該当する人は、転職回数が多い、または今後増える可能性が高いため、ぜひ着目してみてほしい。
また面接官から回数について聞かれたときの回答例も解説するため、これから転職する人は参考にしてほしい。
転職回数が多い人の特徴
転職ばかりをしている人には以下の3つの特徴がある。
仕事が長続きしない人
仕事の愚痴や文句ばかりを言って、仕事が長続きしない人は転職が多い傾向にある。「自分の能力を評価してもらえない」「仕事がきつすぎる」などを理由に、今の会社が合っていないと自己評価し、転々と会社を変えている人が多い。
コミュニケーションが苦手な人
人とうまくコミュニケーションが取れず、在籍しにくい環境となっている職場は、転職理由の一つとなっている。「もともと人と話すのが苦手」「同僚と仲良くなれない」という人は対人関係が苦手なことから転職を何度も繰り返しているケースが多い。
また、「上司との意見が合わない」「会社で大失敗をして出社しにくい」という理由で今の会社を退職するケースもある。
キャリアアップを目指している人
上記の2つのように、ネガティブな理由だけでなく、自身のキャリアアップを目指しているため、転職回数が増える人もいる。今の会社でやるべきことを成し遂げたため、新しい会社にステップアップする方や、より競争が激しい社員数の多い企業で実力を試したいという方もいる。
また未経験の業種にチャレンジし、さまざまな経験を得たいと考えている人も転職回数が増える人の特徴だ。
回数が多い人の共通点
しかしキャリアアップを目指して転職している人より、今の会社に不満がある人やコミュニケーションが苦手な人の方が多い傾向にある。
それらの人には以下の3つの共通点がある。もちろん人によって異なるため、一概には言えないが、該当しているか参考にしてみてほしい。
ジョブホッパーな人
1年以内に早期退職している人をジョブホッパーというが、転職活動をするうえで面接で不利に働く。ジョブホッパーは現状に満足していない、継続性がないことから今の会社を早期退職する。
今でも3年は勤めないと、会社のことがわからないと言われていることから、ジョブホッパーな人は「スキルが身についていない」「経験値がない」「すぐ離職する可能性が高い」と判断されやすくなるため、面接においてはマイナスの要素となることもある。
職歴に一貫性がない
今までの職歴に一貫性のない方は転職回数が多い傾向にある。やりたい仕事や業種が決まっておらず、職を転々と変えているからだ。未経験の業種へチャレンジすることは良いことだ。
しかし知識やスキルを身に着ける前に退職してしまうジョブホッパーな人や、経験を生かそうとせず新たな仕事に就く人などが多い傾向にある。職歴に一貫性のない方は、一見幅広い知識が身についていると思われがちだが、実際は浅い知識でプロと呼べるほどのスキルを身に着けていない方が多い。
理想ばかり追いかけている
自己評価が高く、理想ばかりを追いかけている人も転職回数が多い人の共通点である。「本当はもっと仕事ができる」「自分に合った給料ではない」という意識を持ってしまい、「もっと自分を評価してくれる会社を見つけるべきだ」という理由から転職を繰り返していることもある。
転職回数が多いときの正解な回答例
では転職回数が多い人が、面接官に理由を求められた際、どのような回答をすればよいのだろうか。
ここでは3つの例を紹介する。
自分の能力を試したい
これまで営業職だけに絞って転職してきました。自身の営業力がどれくらいなのかを知りたかったためです。 結果、これまで2回転職しましたが、どちらの会社でも売上高1位の実績を出すことができました。 これまでの経験を活かし、御社のような大手企業で、自分の能力を試したいと思ったため、今回3回目の転職となっております。 |
転職した理由が自分の能力を知りたいという内容。大手であれば社員数も多いため、競争が激化する。その中で生き残れるか、高い売り上げ実績を出して上位に入れるかを試したい気持ちは、面接において大きくプラスに働くだろう。
不可抗力な理由
今回の転職は家族の関係上です。 妻が親の看病をしながら仕事をする状況となったため、前職を退職し、実家から近い会社を探しておりました。 もともとシステムエンジニアとして勤めていたため、経験が活かせる御社に応募いたしました。 御社は常に最先端を走るスマホアプリを開発しております。私はスマホアプリを造るのが夢だったのと同時に、御社の技術力を学びたいと思ったのが、今回応募した理由となります。 |
家族の関係上、不可抗力な転職理由。とはいえ、これだけでは「会社まで近いから」という理由にしか聞こえないため、企業に対して思っていることを伝えると、より明確な理由となるだろう。
働き方を変えたい
前職ではワークライフバランスが取りずらく、帰宅する頃には子供が寝ているため、家族との時間がないのが悩みでした。 また社員数も少なく、1人当たりの業務量が多かったため、土日に出勤することもございました。 そのため、家族との時間も確保できる環境へ変えることを決意いたしました。 御社は勤務時間を決められるフレックスタイム制を導入しており、家族との時間を大事にできる上に自分のこれまでの経験を活かした仕事ができるという環境に魅力を持ち、今回応募させて頂きました。 |
家族との時間がないことが転職の理由。とはいえ、それだけの理由ではやる気が感じられない。しかしフレックスタイム制を導入している企業であれば分かってくれることが多い。
まとめ
今回は、転職回数が多い人の特徴と共通点、面接時の回答例を紹介した。今の仕事に不満を持っている人や自己評価が高い人、コミュニケーションを取るのが苦手な人は、転職する回数も多くなりがちだ。
一方で自身のスキルアップ、キャリアアップを目指している人もいる。どちらに該当するかは人それぞれであるが、いずれにせよ面接時には必ず理由が求められる。
もちろん嘘を言ってはいけないが、極力前向きな意見を伝えるようにしてほしい。もちろん不可抗力な理由もあるため、正直に話し、プラスαとして企業に対する思いを伝えるようにした方が良いだろう。