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メガバンクへの転職の難易度は?職種や給与を解説

メガバンクと呼ばれる「三井住友銀行」「三菱UFJ銀行」「みずほ銀行」の3行は、転職先としても人気の企業だ。比較的年収が高いことや経営が安定していることが人気の要因だが、転職の難易度はどうなのだろうか。

本記事では、メガバンクのキャリア採用の情報や給与、職種などについて解説していく。ぜひ金融業界への転職を検討する際の参考にして頂きたい。

目次

メガバンクへの転職は難易度が高い?

メガバンクは新卒を多く受け入れていることから、中途採用で入行するイメージはあまりないかもしれない。しかし、働き手不足や経営の多角化を受けて、金融業界でも中途採用を積極的に行う動きが加速している。実際に三菱UFJ銀行の中途採用比率を見ると、年々増加していることが分かるだろう。

2019年度9.6%
2020年度16.4%
2021年度18.1%
参考:三菱UFJ銀行「キャリア採用」

また、以前は「転職をするなら早いうちが良い」という共通認識があったが、近年では豊富な経験を持つ人材や、特定の分野に長けた技術・知識を持つ人材が必要とされることもあり、中途採用の年齢層にも幅が出てきている。

専門人材として受け入れる場合は管理職待遇で採用することもあるため、「転職は年齢的に厳しいだろう」と判断してしまうのは時期尚早だといえる。特にフィンテックやDX(デジタルトランスフォーメーション)、金融犯罪へのリスク管理などの知識・技術を持つ人は重宝されるだろう。

とはいえ、選考フローでは複数回の面接や適性検査が行われるため、決して転職の難易度が下がっているとはいえない。メガバンクへの転職は、必要とされる人材やスキルをしっかりと踏まえて対策を講じることが大切だ。

三井住友銀行のキャリア採用

三井住友銀行では、次の10の部門でキャリア採用を行っている。

・リテール部門
・ホールセール部門
・ファイナンシャル
・ソリューション本部
・トランザクションビジネス本部
・グローバルバンキング部門
・市場営業部門
・リスク管理部門
・コーポレートスタッフ・サービス部門
・コンプライアンス部門
・監査部門

注目すべきは、「UI/UXデザイナー」や「サービスデザイナー」、「リテール向けIT戦略企画」など金融以外の専門人材を募集している点である。中には、リモートワークとの併用が可能な職種もあり、多様な働き方が認められている。

給与や待遇は職種によって異なるが、ここでは「サイバーセキュリティ戦略」の募集要項を確認してみよう。

募集分野サイバーセキュリティ戦略
職務内容・サイバーセキュリティ戦略立案、推進管理
・人材育成、啓発活動・各種監査や照会対応
・諸会議運営・インシデントレスポンス支援(内外の関係者との連携)
・行内・グループ会社からの相談事項について、専門的知見を活かしたアドバイス
資格下記のいずれかを保有していることが望ましい(必須ではない)。
・情報処理安全確保支援士もしくはCISSP, CCSP, CISM, CISA
・ベンダー系クラウドセキュリティ資格・情報処理技術者(高度)
配属予定部署システムセキュリティ統括部
職種総合職
給与社内規定による(月給制。能力・適性などを踏まえ職務等級および階層等により決定)
参考:三井住友銀行「職務詳細(サイバーセキュリティ戦略)」

メガバンクを含む金融業界では、サイバーセキュリティ対策への人材が多く必要とされており、情報処理技術や専門的知見を持つ人は重宝される可能性が高い。

三菱UFJ銀行のキャリア採用

三菱UFJ銀行では、「総合職」「ビジネス・スペシャリスト職(BS職)」「ファシリティマネジメント職(FM職)」の3つのコースで中途採用が行われている。それぞれ業務分野は下記の通りだ。

・法人
・リテール部門
・コーポレートバンキング部門
・市場部門
・デジタルサービス部門
・グローバルコマーシャルバンキング
・グローバルCIB事業本部
・CC部門

応募資格や職務内容は職種によって異なるが、下記の募集内容は共通している。

コース・総合職・ビジネス・スペシャリスト職(BS職)・ファシリティマネジメント職(FM職)
試用期間試用期間あり(6ヶ月)
給与【初任給】
シニアライフプラン手当てを含む
・総合職・FM職:修士了23万円、大学卒20.5万円
・BS職:修士了22万円、大学卒19.5万円、短大、専門学校卒17.5万円
就業時間8:40~17:10 (特定日8:40~17:30)
参考:三菱UFJ銀行「キャリア採用」

三菱UFJ銀行でもサイバーセキュリティ企画やIT戦略、市場データサイエンティストなど幅広い職種が募集されている。職種によっては海外勤務のチャンスもあるため、キャリアアップにもつながるだろう。

みずほ銀行のキャリア採用

みずほ銀行では、「事務職員」と「プロフェッショナル契約職員」の2つの職種で中途採用を行っている。募集要項は次の通りだ。

職種事務職員・プロフェッショナル契約職員
試用期間試用期間があります(6ヶ月)
給与経験・能力を考慮し、当社規定により決定いたします
勤務地みずほフィナンシャルグループ・みずほ銀行・みずほ信託銀行の国内外の各拠点及び本部
勤務時間始業時間8時40分、終業時刻17時10分
(所定労働時間7時間30分、休憩時間60分)
参考:みずほ銀行「キャリア採用募集要項」

事務職員・プロフェッショナル契約職員ともに、リテール部門やリスク管理部門、財務部門、人事部門など多くの部門で採用が行われている。下記はその一例をまとめたものである。

・システムプロジェクト推進(国際系)
・コンプライアンス(AML)
・デジタルイノベーション(全社DX推進)
・市場証券関連の事務全般
・人材マネジメント企画
・M&Aアドバイザリー企画管理 など

みずほ銀行でも金融業界内外からの人材を積極的に受け入れている。みずほフィナンシャルグループ全体での採用や、関連会社のみずほ信託銀行でも同様に中途採用が行われており、中には首都圏以外の求人情報もある。

地方在住でメガバンクへの転職を検討している人は、ぜひみずほ銀行の求人情報をチェックしてみよう。

メガバンクへの転職はエージェントを活用しよう

本記事では、メガバンクへの転職の難易度や各行の中途採用情報について解説してきた。メガバンクでは金融業界経験者の転職を受け入れるのはもちろんのこと、IT戦略やサイバーセキュリティ対策やリスク管理の専門人材を積極的に受け入れている。

場合によっては管理職待遇での転職が実現することもあるため、キャリアアップを目指している人はぜひメガバンクへの転職を検討してみよう。

ただし、メガバンクでの選考フローは複数回の面接や適性検査が行われており、しっかりと対策して臨むことが大切だ。効率よく転職活動を進めるためには、転職エージェントを活用して情報収集を行うとよいだろう。特に金融業界に特化した転職エージェントでは、業界出身者がアドバイザーを務めていることもあるため、より実情に即した助言を受けられることが魅力である。

当サイト「IFA転職」では、金融業界への転職をサポートしております。非公開の求人情報も保有しておりますので、どうぞお気軽にご相談くださいませ。

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この記事を書いた人

IFA転職を運営し、IFA専門転職支援サービスを展開。創業から100名以上のIFAへの転職を支援。また、アドバイザーナビ経由でのIFAになった方の転職者のコミュニティ「Club IFA」も運営しており、IFA業界の転職市場に精通している。

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