転職の書類選考の通過率は何パーセント？落とされる要因と通過方法のポイントを紹介

新卒採用と異なり、中途採用となると書類選考で落とされる可能性も高くなる。

書類はその人の職歴やスキルだけを確認するのではなく、見やすさや文章力から人間性を判断することもある。そのためより厳密に審査されることも多い。では実際どれくらいの方が、書類選考で落とされるのだろうか。

本記事では転職の書類選考の通過率について解説する。

さらに書類選考で落とされる3つの要因と、通過させる書類の作成方法を解説する。

書類選考の通過率は何パーセント？

はじめに書類選考の通過率について紹介する。

一般的には30％前後

一般的には30％前後が平均と言われている。

もちろん企業で募集している人数によって異なるため一概には言えない。

とはいえ、中途採用は新卒採用と比べて書類が重要なポイントとなる傾向にある。新卒の場合、書類選考では学歴や自己PRなどを確認するが、中途となると、過去の実績や経験で判断される。実績がなければ、経験値が低いと判断される可能性も高いことから30％前後の通過率となっているわけだ。

なお一次選考や最終面接などの通過率は以下の表の通りとなる。

書類選考	30％
一次選考	40％前後
最終選考	50％前後

つまり、内定率は「30％×40%×50％=6%」が平均値となるだろう。

• 参考：マイナビ転職「平均応募社数や選考通過・内定の確立はどれくらい？」

大手企業になると10％前後になることも

大手企業となると、書類選考の通過率は10％前後とされている。主な理由は以下の項目が挙げられる。

大手の企業は優秀な人材を採用するケースが多いことから、中途採用時はキャリアや経験を書類で確認する傾向にある。

もちろん各企業によって基準が異なるものの、一般的にはハードルが高いことから書類選考の通過率は低くなるだろう。

• 参考：ちばキャリ「最終面接は100%合格！？転職活動の選考通過率・内定率とは」

書類選考で落とされる3つの要因

では書類選考で落とされる70％の方の要因は何だろうか。ここでは3つ紹介する。

目に留まらない字の汚さ

誰が見ても字が汚いと感じる書類は、面接官の目に留まらず、書類選考で落とされる可能性が高い。

書類は気持ちがこもっていることはもちろんであるが、字のきれいさは最も肝心である。もともと字が汚いという方であっても言い訳にしかならないため、丁寧に作成しなければ書類選考は通過しない。

近年ではパソコンで作成しても良いという企業がふえてきた。字のきれさに自信のない方は、企業側に確認し、パソコンで作成してほしい。

内容がまとまっていない

内容がまとまっていない書類（履歴書）は面接官も読む気が無くなるため、書類選考で落とされる可能性が高い。

先ほどもお伝えした通り、応募者数が多いと、全ての履歴書を確認するのは困難だ。

もちろん一通り目は通してもらえるものの、企業によっては履歴書の最初の内容を確認し、興味が持てなかったものは落とすと考えている場合もある。

そのため字のきれいさだけでなく、まとまった内容を記載する必要がある。

条件に合わない求人に募集している

そもそも求人募集の条件を満たしていない方が応募しても書類選考で落とされるだろう。

例えば「普通免許必須」であるのに、免許を所有していない方、免許を取る予定のない方は求人条件をクリアしていない。

また、国家資格の保有や年齢などさまざまな条件が募集要項には記載されているのに対し、満たしていない方は必ず落とされるといっても過言ではない。

通過させる書類の作成方法とは

ではどのような書類を作成すれば、通過するのだろうか。ここでは3つのポイントを紹介する。

分かりやすく作成する

書類を作成する際は、分かりやすさを意識してほしい。

字の汚い方はパソコンで作成することで、見やすさが向上する。さらに自身で作成した文章にねじれなどがないかを確認することで、わかりやすい書類を作ることが可能だ。

また、自分で分かりやすいと思っていても、第三者から見たらわかりにくいと感じる可能性もある。そのため友人や知人、家族の方に一度チェックしてもらうのも良いだろう。

実績と経験を簡潔に記載

先ほどもお伝えした通り、中途採用では職歴や実績など、過去に行ってきた仕事の経験が重要となる。職歴では勤めていた企業を記載するが、大手や中小企業でなければアピールポイントにならないかもしれない。

しかし、前職での役職を記載することで、「中間管理職としても実績がある」「マネジメントはできる」と判断されることもある。さらに自己PRで簡潔に経験と実績を明記すれば、面接官の目に留まりやすくなるだろう。

最終的には企業が求める人材であるかを書類で判断したうえで、通過の可否が決まるが、アピールできるところは簡潔に記載していたほうが良い。

明るい表情で証明写真を撮る

証明写真は求職者の印象にもつながるため、明るい表情で撮影することが大切だ。

書類選考の可否に影響するかは企業によって異なるものの、第一印象に繋がるだろう。暗い人や愛嬌がなさそうな人は、書類選考で落とされやすい。また、身だしなみを整えている人なども大きなポイントである。

男性と女性の身だしなみは以下にまとめたので参考にしてほしい。

男性	女性
髪型が整っている（前髪が目に入らない・髪が長くない） 黒やダークブルーなど落ち着いた色合いのスーツを着ている ネクタイもハイブランドなどではなく、シンプルなデザイン	髪色が明るすぎず、落ち着いている 化粧が濃すぎない スーツもシンプル

つまり、第一印象でもある書類選考の証明写真は、非常に重要だ。悪い意味で面接官の目に止まらないように、社会人としての身だしなみや表情を意識することが大切である。

まとめ

今回は転職の書類選考の通過率について解説してきた。

一般的には30％、大手企業となると10％近い数値が平均である。無事通過するためには、丁寧でかつ簡潔に作成しなければいけない。過去の実績なども重要視されるケースが多いため、アピールできるところはシンプルに明記してほしい。

また、第一印象でもある証明写真の取り方も、上記で説明した通り、社会人らしさを心がけて撮影することが大切である。