男女問わず活躍できる金融業界。しかし、銀行や証券会社では転勤がつきものであることや、営業ノルマが与えられることから、転職を考える女性も少なくない。
そこで本記事では、女性が金融機関から転職する際の選択肢について解説していく。転職時に気を付けたいポイントについても紹介するため、ぜひ転職活動を行う際の参考にしていただきたい。
金融業界出身!女性の転職先とは
金融業界出身の女性には、業界内外にさまざまな転職先の選択肢がある。それぞれ詳しく紹介していこう。
他の金融機関
金融業界出身の女性は、業界内でキャリアチェンジを図る道もある。同業他社への転職であれば、これまで築いたキャリアや知識、経験も活用できる。
また、「銀行から保険会社」、「証券会社から銀行」などのように、業界内の異業種へ転職することも可能だ。業務内容に多少の差はあるものの、取り扱う商品に共通点があることもあり、比較的スムーズに業務に取り掛かれるメリットがある。金融業界内であれば企業風土にも似通った点が多いため、転職後に大きなギャップを感じる可能性も低いだろう。
その他に、これまで取得した資格が活かせるのも大きなメリットだ。金融業界では入社後にさまざまな資格を取得するが、金融業界以外では活用しにくいものが多い。
その点、金融業界内での転職であれば、転職活動のアピール材料として活用することも可能である。これまでの経験やスキル、資格を活かして転職したい人は、他の金融機関への転職を検討してみよう。
ファイナンシャルプランナー
金融業界からの女性の転職先として、ファイナンシャルプランナーが挙げられる。
ファイナンシャルプランナーとは、顧客のライフプランに寄り添いながら、資産形成をサポートする職種だ。法人に所属して働く方法と、自ら開業して働く方法の2種類があるが、自ら開業して働く場合は、自分の好きな働き方が実現できるメリットがある。
もちろん顧客の都合に合わせる必要はあるものの、基本的に休業日や労働時間は自分の好きに決められる。たとえば「子供が小学校に入るまでは育児の時間を優先したい」という場合でも、自分のペースで働くことが可能だ。
育児や介護などの事情で転職を考えている人は、ファイナンシャルプランナーへの転職を検討してみよう。
IFA
「自由な働き方ができる」という点では、IFAも選択肢のひとつとなる。IFAとは「独立系フィナンシャルアドバイザー」と呼ばれ、特定の金融機関に属することなく金融商品の提案・販売を手掛ける職種である。
IFAの多くは、IFA法人と業務委託型契約を結んで個人事業主として働いている。業務委託型IFAは労働時間や出社頻度を制限されることがないため、自分のライフスタイルに合った働き方を選択できるメリットがある。
また、IFAは営業ノルマが与えられない点も大きな魅力だ。IFAは特定の金融機関に属していないため、個人に営業ノルマが振り分けられることがない。
顧客のニーズを聞き取りながら、本当に必要だと思った商品だけを販売すればよいため、ノルマのプレッシャーを感じる不安もない。
「金融機関での仕事は好きだけど、もう少しプライベートの時間を確保したい」、「本当に顧客に寄り添った営業活動がしたい」という人は、ぜひIFAへの転職を検討してみよう。
異業種の経理・財務関連職
異業種へ転職する場合は、経理職や財務関連部署でスキル・経験を活用できる。
「金融機関はつぶしがきかない」といわれることが多いが、業務で培った財務分析スキルは大きな強みになる。
特に、スタートアップ企業やベンチャー企業では、金融機関出身者を財務担当として受け入れている例が多い。法人営業担当等の経験がある場合は、財務のスペシャリストとして転職する道を検討してみよう。
公務員
金融機関からの転職先として、公務員を選択する女性も多い。
業務内容は全く異なるものの、仕事に正確性を求められる点や縦割り組織である点など、いくつかの共通点も見られる。これまで金融機関で働いてきた女性であれば、それほど大きなギャップを抱くことなく業務に取り組めるだろう。
また、公務員への転職では公務員試験に合格する必要があるが、金融機関出身者は日頃から勉強の習慣がついている点も大きな強みだ。金融機関では日頃からさまざまな資格試験を受験するため、業務と試験勉強を両立させることも苦にならないといえる。
そのため、「仕事が忙しくてなかなか公務員試験の勉強に取り掛かれない」と悩むことなく、試験勉強に取り組めるだろう。
金融業界出身女性が転職で気を付けたいポイント
女性が金融業界から転職する際には、いくつか気を付けたいポイントがある。それぞれ詳しく解説していこう。
長期のキャリアプランを描く
転職活動に取り組む際は、しっかりと長期のキャリアプランを描いておくことが大切だ。
「何となく今の会社が嫌だから」といった理由で転職活動を進めてしまうと、同じような失敗を繰り返す可能性が高い。「将来的にどのようなビジネスパーソンになりたいか」という目標を明確にしておくことで、転職すべき会社が自ずと明らかになってくる。
また、結婚や出産によってライフスタイルに大きな変化が生じる可能性がある場合は、「理想とするキャリアコース」や「自分が望む働き方」についてもよく考えておこう。
より多くの情報を収集する
転職活動では、より多くの情報を集めることを心がけたい。よく転職後に「入社前に思っていたような会社ではなかった」と後悔する例があるが、これは事前にきちんと情報収集ができていなかったことが原因となっている。
転職活動の際に、職場環境や社風、業務内容についてしっかりと調べておくことで、転職後のギャップを埋められるだろう。
また、異業種へ転職する場合は、直近の業界動向なども調べておくことが大切だ。
金融機関で得た強みを自覚する
転職活動では、これまでに得た経験やスキル、自分の強みをしっかりと相手へ伝える必要がある。転職活動を始める前には、まずこれまでの社会人経験を振り返るところから始めよう。
「金融機関での経験を通じて、どのようなスキルを身につけたのか」ということが自覚できていれば、「自分のスキルを活かせる仕事は何か」といったことも自ずと明確になってくる。「早く転職したい」という気持ちがあっても、まずは時間をかけて自己分析を行うことを意識しよう。
エージェントを活用する
転職活動では、エージェントを活用することもおすすめだ。エージェントは自分の意向に合った求人情報を紹介してくれるだけでなく、自己分析やキャリアプランの形成もサポートしてくれる。
キャリアアドバイザーのアドバイスを受けながら転職活動を進められるため、転職活動の経験が浅い人でも安心だ。
また、エージェントでは非公開の求人情報を保有していることも多い。より好条件での求人情報を探したい人は、ぜひエージェントの利用を検討しよう。
金融機関での経験を大きな強みにしよう
金融機関出身の女性の転職先には、業界内外にさまざまな選択肢がある。「金融機関では専門スキルが身につかない」といわれることも多いが、しっかりと自己分析を行えばキャリアアップを目指すことも十分可能だ。
また、金融機関から転職を行う際は、エージェントを活用することもおすすめだ。エージェントではさまざまなサポートが受けられるうえ、好条件の非公開求人を紹介してもらえることもある。より多くの情報を得るためにも、ぜひ積極的に利用を検討しよう。
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