転職面接対策の完全版！準備すべき5つの項目とよくある質問9パターン

転職活動が成功するかどうかは、面接が鍵を握っているのは言うまでもない。「面接」と聞くと億劫に感じる人も多いかもしれないが、適切に対策をとればおそれる必要はないし、対策するほど転職の成功確率は高まる。

本記事では、転職面接を乗り越えるための準備やよくある質問パターン、回答時に心がけたいことをまとめた。

転職活動をスムーズに成功させたい人、転職の面接でいつも失敗してしまう人は、ぜひ本記事から成功のエッセンスを学んでほしい。

転職面接に臨むにあたって準備・確認すべきこと5選

そもそも転職面接に臨むにあたり、準備・確認すべきことがある。ここでは、具体的に5つに絞って解説しよう。

1. キャリアの棚卸し
2. 企業研究
3. 業界研究
4. 将来のビジョンを明確に
5. 身だしなみ

キャリアの棚卸し

まずはキャリアの棚卸しをしよう。今までのキャリアを振り返らないと、次に進むべき方向性は定まらないはずだ。

• 新卒から現在に至るまで、どんな仕事をしてきたのか
• やりがいを感じた瞬間
• 仕事をする上で大切にしている価値観
• 得意と感じる仕事
• 苦手だと感じる仕事

転職面接では、今までの仕事内容に関する質問は必ずと言っていいほどされる。転職を考えた理由や原因を言語化する上でも参考になるから、キャリアの棚卸しは必ず最初に行おう。

企業研究

企業研究も当然必要である。「なぜその会社を志望するのか」という質問も必ずされるし、企業のことを理解していないと、表面をなぞった薄い回答しかできないだろう。

企業によっては、「サービスに関する次の打ち手」「サービスを利用した感想」などを聞かれることもある。

その企業について語れるほど、熱意があると伝えやすいのは明らかである。面接を受ける企業のすべてに対してリサーチするのは骨が折れる作業だが、転職の成功確率を上げるには必須だ。

業界研究

企業研究もさることながら、業界研究も欠かせない。「数ある企業の中で、なぜその企業を志望するのか」を面接官に納得してもらうには、競合他社との比較や、業界への理解が必須だろう。

同業界の転職なら理解を得やすいが、異業界への転職を希望する場合は、なぜその業界を志望するのかも質問されやすい。

面接に臨むにあたっての前提知識として、業界への理解・研究も必須だろう。

将来のビジョンを明確に

将来のビジョンも明確にしておこう。「なんとなく」転職活動を始めた人もいるかもしれないが、必ずきっかけや原因があるし、現状に不満があるはずだ。

後ろ向きな理由で転職をしているかもしれないが、ポジティブな理由に言い換え、未来を見据えた選択として転職活動していると伝えられるようにしよう。

入社後のビジョンに限らず、長期的な自身のキャリア形成も明確にしておくことで、面接官からのさまざまな質問に対応できるはずだ。

身だしなみ

身だしなみにも当然気を配ろう。見た目で人を判断してしまうことがあるように、面接官もあなたを見た目で判断しかねない。

• スーツやシャツにシワが入っていないか
• 清潔感のある装いはできているか
• 髪型に清潔感はあるか

「採用担当目線」で自身の身だしなみを客観的に判断し、見た目でマイナス評価を受けないようにしよう。

転職の面接でよくある質問9パターン

続いて、転職面接でよくある質問を9パターンにまとめた。そもそも、転職面接の王道パターン・質問事項は以下のとおりだ。

• 　自己紹介・職務経歴
• 　転職する理由
• 　志望動機
• 　自己PR
• 　逆質問

これらの質問はほぼ必ずされるため、回答を準備しておこう。詳細は「転職面接で聞かれる質問解説！質問回答を考えるポイント解説」を確認してほしい。

上記の質問以外に、よく聞かれる質問パターンは以下の9つだ。

1. 仕事に活かせるスキル
2. 希望年収
3. 今後のキャリア　
4. 仕事をする上で大切にしていること
5. 最近気になったニュース
6. マネジメントの経験
7. 職場の人間関係で心がけていること
8. この業界の将来について
9. あなたが抱える課題について

転職面接で聞かれる質問は、あなたの年齢やキャリアによっても異なる。その前提はあれど、上記の9つはあらゆる世代のビジネスパーソンに対して質問される可能性が極めて高い。

先ほど紹介した5つの準備事項が整っていれば、回答に困ることはないだろう。

しかし、最近気になったニュースや業界の将来などは、日頃からニュースをチェックしていないと回答につまる可能性もある。ビジネスパーソンとして、日々の経済ニュースや業界のトレンドはキャッチしておこう。

転職面接の回答時に心がけたいポイント3選

転職面接の回答時に心がけるべきポイントを3点にまとめた。

1. 前向きで誠実な回答
2. 明るい表情で丁寧な言葉使いを意識
3. 面接官との会話のキャッチボールを楽しむ

いままでの内容で、転職面接のよくある質問と回答の準備はできたはずだ。本章の内容を踏まえ、面接をスマートに乗り越えよう。

前向きで誠実な回答

面接の質問に対する回答は、「前向き」「誠実さ」を意識しよう。役員をはじめとした幹部面接官は、今まで多くの部下を指導し、人を見るプロである。その場を取り繕うような回答は、面接官にも見え透いてしまうだろう。

転職した理由がネガティブな内容だったとしても、「次はこうしたい」という前向きな姿勢は必須である。そして、誠実に回答することで面接官からの信頼も獲得できるはずだ。

虚勢を張ることなく、前向きで誠実な回答を心がけよう。

明るい表情で丁寧な言葉使いを意識

転職面接の場合はどうしても緊張してしまうから、普段以上に明るい表情と丁寧な言葉使いを意識しよう。

面接という限られた時間で好印象を残すには、暗いより明るいほうがよいに決まっている。また、丁寧な言葉使いで話せると、「他社との商談においても適切な言葉使いができる人材」というアピールにもつながる。

目上のビジネスパーソンとの会話である以上、相手に敬意を払って丁寧に話すのは当然のスキルだ。

面接においては、普段以上に表情と言葉使いを意識しよう。

面接官との会話のキャッチボールを楽しむ

面接で意外と難しいのが、「会話のキャッチボール」だ。どうしても緊張してしまい、面接官の質問内容とズレた回答をしてしまうケースは多い。

会話のキャッチボールがままならないと、「コミュニケーション能力がない」と判断される可能性もある。初対面の人とスムーズに会話できるのも、立派なスキルだ。

面接においては、面接官の話に耳を傾けてよく聞き、「どんな答えを求めているか」を意識して会話のキャッチボールを楽しもう。

転職面接の準備はキャリアの棚卸しから始めよう

転職の面接は、準備を入念に行えば極度におそれる必要はないだろう。質問事項もある程度決まっているし、普段のコミュニケーションと特段の違いもない。

転職面接に臨むにあたっては、以下の5点を準備することから始めよう。

1. キャリアの棚卸し
2. 企業研究
3. 業界研究
4. 将来のビジョンを明確に
5. 身だしなみ

これらをしっかり言語化・準備できれば、多くの質問に対してスムーズに回答できるはずだ。まずはキャリアの棚卸しから始めて、転職面接の成功確率を高めよう。

キャリアの棚卸しをする際は、転職エージェントのキャリアアドバイザーの力を借りるのも有効だ。専門家の立場から実践的なアドバイスを無料でもらえるため、転職エージェントに登録していない人は、この機会にぜひ登録しておこう。