インタビュー
マネーブレイン株式会社は金融商品仲介業だけでなく投資助言業も同時に行っている、珍しいIFA会社です。それも運用については「非分散投資」、「非長期保有」が原則とのこと。その真意を同社代表取締役の白石定之氏に伺いました。
白石さんは個人投資家としても活躍していた時期があったと聞いています。
白石中学3年生の時、父から「300万円の資金を用意するから自分で運用して大学に行くか、親のすねをかじって大学に行くか決めろ」と言われて始めたのがきっかけです。始めてからは日経新聞を読み、夏休みにはラジオ日経を聴いていました。
最初の就職はメーカーだったのですね。
白石はい。大学が理系でしたし、大企業の方が安定しているからという理由で日立製作所に入りました。でも、やはり証券市場が好きだということもあり、5年半経ったところで野村證券に転職して12年間勤めました。
その野村證券をなぜ辞めたのですか。
白石野村證券の収益目標の立て方が、私の営業スタイルに合わなかったのです。私はタイミングを計ってお客様に提案したいと考えていたので、タイミングになれば収益を上げられるのですが、動かなくてよいと考える時は収益が上がりません。 もともとファイナンシャルアドバイザー職で入社していたため、自分自身の裁量で働けると思っていたのですが、組織である以上、年間の収益目標を定めた後、半期目標、四半期目標、月次目標が決められ、常にコンスタントに収益目標を達成することが求められます。これが全く自分に合いませんでした。 このまま定年まで働けるのかと自問し、かつ収益重視の強い圧力が常にかかっている状態はお客様のためにならないという義憤もあって、IFAになることを決断したのです。
社名の由来を教えて下さい。
白石お金に関して、お客様の頭脳として力になれればという想いを込めました。会社のロゴは脳のシナプスをデザイン化したものです。
事業内容と、御社ならではの強みは何でしょうか。
白石金融商品仲介業と投資助言業の2つを行っています。投資助言では日経平均株価に連動するETFを用いたタイミング売買で収益を上げていただけるように投資助言を行います。一般的に資産運用といえば「国際分散投資」と「長期保有」が金科玉条であるかのように言われていますが、弊社は「非分散投資」、「非長期保有」でアドバイスします。前述したように投資対象は日経平均株価に連動するETFのみで、分析に基づいたタイミングで売り買いを繰り返します。具体的には業績面から見て「割安」かつマーケットが「悲観」であれば買い、逆に業績面から見て「割高」かつマーケットが「楽観」だったら売りを推奨します。あとは資産運用で大事なのは「一喜一憂しないこと」です。資産運用がうまくいかない人は、やり方が間違っているのではなく、心の持ちようが問題なのです。つまりワクワクドキドキといった一喜一憂しやすい人は、資産運用で成功しません。このため、弊社は一喜一憂を乗り越えるお手伝いもしています。一喜一憂の1つの表れとして、「人のせいにする」があります。自分の資産が減って人のせいにした時には、イライラや怒りが出ています。例えば、資産が減って、証券マンに対して怒りを持っていたら、下がったところで買いの提案をされても信用できないので買えないでしょう。人間なので一喜一憂してしまうほうが当たり前ですが、それを乗り越えていけば、自然と資産運用は成功に向かっていくはずです。突き詰めて考えれば、人格を磨けば資産運用は成功することになります。他社を意識せず、独自性を貫く。保険や不動産は一切行わず運用に特化する。ここが弊社の強みでもあります。
契約しているIFAはどのような契約形態になっているのですか。
白石雇用契約と業務委託契約があって、雇用契約は2人。両方とも30代です。あと業務委託契約が3人で40代と50代。業務委託契約の方は自由に動いてもらっていますが、雇用契約の2人は前述した日経平均株価のETFへの投資比率を変えるやり方を基本として、お客様の資産運用アドバイスを行っています。
野村證券を離れてIFAになった時の印象は。
白石顧客開拓に苦労しました。最初はビジネス交流会に参加したりもしましたが、世の中に大きな流れを作ろうと思ったら、やはりセミナーなどを通じて自分の考え方を直接、人に届けるようにすることが肝心だと思い、今はセミナーで顧客開拓を行っています。
どんなIFAと働きたいですか。
白石誠実で正直な人ですね。人格形成と資産運用を絡めて、投資で失敗する人が陥りがちな心理状態を超えるところに付加価値を見出しているような人は、弊社のIFA活動にも関心を持っていただけると思います。
最後にIFAを目指している方にメッセージをお願いします。
白石まずIFA自体がそんなに甘い世界ではないことをお伝えしたいと思います。そのため、これからIFAを目指す人は、自分がIFAになって何をしたいのかを突き詰めて考えることが大事です。IFA会社は、国際分散投資に特化しているところ、プラットフォーマーに特化しているところ、弊社のように独自性を持ったところというように、カラーが出てきました。何をしたいのかを突き詰めたうえで、自分に合ったIFA会社を選ぶようにしたら、ストレスも少なく活動ができ、きっと人生も充実したものになると思います。
ありがとうございました。
マネーブレイン株式会社の会社概要
- 商号
- マネーブレイン株式会社
- 住所
- 東京都中央区日本橋大伝馬町13-7 日本橋大富ビル2階
- 代表
- 代表取締役 白石 定之
- 金融商品仲介業者
- 関東財務局長(金仲)第738号
- 金融商品仲介業者
- 関東財務局長(金商)第3019号