株式会社フューチャー・クリエイション-代表取締役 前川富士雄氏
「ファイナンシャルプランニングを土台にしたソリューションを提案する」

インタビュー

株式会社フューチャー・クリエイション代表取締役 前川富士雄氏
聞き手:平 行秀(アドバイザーナビ株式会社代表取締役社長)

具体的な運用商品まで落とし込めるファイナンシャルプランナー。それが株式会社フューチャー・クリエイションのIFAです。その目指すところ、ビジネスモデルの強味、IFAに求める人物像などについて、株式会社フューチャー・クリエイション代表取締役の前川富士雄氏に伺いました。

まず前川社長のキャリアから教えて下さい。

前川1996年に国内証券会社に入社しました。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、翌年の秋口に会社更生法の適用を申請し、戦後初の証券会社の倒産となった三洋証券です。 その後、同じく準大手証券会社の一角だったユニバーサル証券を経て、メルリンチ日本証券に転職しました。独立したのは2002年で、自分の年齢が30歳になった時です。区切りの良い年齢ということもあり、いろいろ考えた末に証券仲介業者として独立する道を選びました。

なぜ証券仲介業で独立する道を選んだのですか。

前川三洋証券、ユニバーサル証券ではリテール営業を担当させてもらったのですが、恐らく今、IFAとして独立していらっしゃる方の多くが認識されているように、証券会社のリテール営業は転勤が多く、お客様と深い関係を築きにくいという問題がありました。 加えて営業は数字を求められるので、どうしても目先のノルマを追いかけてしまいます。お客様のニーズをじっくりと伺い、そのニーズに合った資産運用のプランを提示するのではなく、目先の数字を消化するため、無理をした販売をしてしまいがちです。何しろ3年もすれば転勤になり、担当しているお客様との関係性が切れますから、とりあえず3年間だけ手数料を落としてくれればいいという意識が強まってしまうのです。 でも、証券仲介業であれば支店のノルマを強いられませんし、転勤もないので、自分が考える顧客本位の営業を貫けると思いました。

独立して金融商品仲介業になるまでの経緯を教えて下さい。

前川独立した時は金融商品仲介業ではなく証券仲介業でした。なので、まずは証券仲介業として独立開業しました。当初は個人事業主として活動していたのですが、2005年に法人登記をしました。2007年に証券取引法が金融商品取引法に変わったことで、証券仲介業が金融商品仲介業に名称変更されたため、現在は金融商品仲介業者ということで営業を続けております。

社名の由来は何ですか。

前川お客様と一緒に未来をつくっていきたいという願いを込めました。ロゴはシンプルにダイヤのマークと会社名にしたのですが、ダイヤのマークを用いたのは、ダイヤモンド原石のように磨けば磨くほど輝きを増していく、そんな未来をお客様と共につくっていくというイメージと共に、ダイヤモンドは世界で最も硬い物質ですから、そのような強い、硬い決意でそれを達成していくという想いがあります。

事業内容の特徴、強みはどこにありますか。

前川弊社はファイナンシャルプランニングがベースになっております。お客様が持っているお金の悩みについて、お客様の年齢や家族構成、将来設計、リスク許容度などを幅広く伺い、家計改善やライフプランを策定したうえで、資産運用が必要な部分については金融商品仲介業者として対応します。 一般的にファイナンシャルプランナーと称されている人たちは、お客様から持ち込まれる相談に対するコンサルティングは出来ますが、金融商品仲介業のライセンスがないと実行まで持っていくことができません。私たちはお客様の相談を受けてソリューションを提示すると同時に、具体的な金融商品もご提案できます。大前提として長期的なライフプランを策定しますから、資産形成の方法については長期目線を重視しています。

セミナーも積極的に開催していますが、集客の状況はいかがですか。

前川順調です。今は毎月12回くらい開催しています。無料セミナーが中心ですが、有料セミナーもありますし、既存のお客様を対象にしたフォローアップセミナーも開催しています。 内容は、たとえば生涯年金のキャッシュフローを作り出す方法とか、貯蓄や退職金の活用法、といったものが中心です。 時間的には1回につき1時間程度です。以前は対面で行っていたのですが、2020年に入ってからはコロナ禍の問題があるので、基本的にオンラインセミナーに切り替えております。資産運用が必要なことは分かっていても、どうすればよいのか分からないという方向けには、わかりやすさと本質を追求したファーストステップとなるマネーセミナーを開催し、資産形成の大切さを啓もうしています。

IFAになる前と、実際にIFAとして活動してから今に至るまでの間に、IFAに対するイメージに変化はありましたか。

前川やはり自由ですよね。証券会社のような組織の論理に縛られることなく、お客様ファーストで、常にお客様のことを考え、お客様に最適な資産運用プランを提示できますから、非常にやりやすいと思いました。それはIFAになる前から抱いていたイメージとそう大きく違いません。 特にデメリットがあるとは思いませんが、ただひとつだけ注意するとしたら、やはり自己管理能力が求められます。働く時間は自由ですし、お客様に提案するプランも特定の金融商品に紐づける必要がないので、変なプレッシャーはありませんが、自分で自分を律して、仕事の計画もしっかり自分で建てるようにしないと、この仕事は務まらないと思います。

現在はどのような取り組みに注目していますか。

前川セミナーをより多くの人に届けるようにしたいですね。あとは法人取引を増やすことによって、社員の福利厚生としてファイナンシャルプランを活用していただけたらと思います。あと、弊社と契約しているIFAは現在10名ですが、これを50名体制にして複数の拠点を設け、機動力をより高めたいと考えています。



IFAに対してはどのような人物像を求めていますか。

前川バランス感覚を持った人ですね。お客様が考えていらっしゃるゴールを達成するお手伝いをするという強い想いを持てる人間性と、高度な専門性も欲しいところです。何よりも自分自身を高めていく気持ちを強く持てる人なら、IFAの資格は十分だと思います。


最後にIFAになりたいと考えている人、すでにIFAとして活動している人にメッセージをいただけますか。

前川お客様本位を徹底的に追求したいという方は、金融機関という組織に属していると、いろいろ思うところがあるでしょう。 私は、お客様本位を追求する先にIFAがあると考えています。確かに大組織に属している方が安定していますが、それよりもお客様本位を徹底的に追及した方が、やりがいはありますし、職業人としての幸せもあります。それを考えて、IFAを目指していただきたいと思います。

ありがとうございました。

株式会社フューチャー・クリエイションの会社概要

商号
株式会社フューチャー・クリエイション
住所
大阪府大阪市西区江戸堀1丁目10-2 肥後橋ニッタイビル8F
代表
代表取締役 前川 富士雄
金融商品仲介業登録番号
近畿財務局長(金仲) 第90号
株式会社Innovation IFA Consulting
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