「中堅証券からIFAへ 預かり資産の拡大を目指す」
中堅証券会社の名古屋支店で活躍していたIさん。ひびきフィナンシャルアドバイザーに所属するIFAとして活動を始めたばかりです。その活動は証券会社と比べて何が違うのか。IFAの仕事に対してどの程度満足しているのか、現在の仕事に対する満足度はどうなのか、といった点について伺いました。
まず、Iさんのキャリアから教えていただけますか。
I氏新卒で2014年に証券会社に入社し、名古屋支店に配属されました。それから2020年7月末までリテール中心の営業です。6年と3カ月ですが、一度も異動を経験せず、ひたすら顧客開拓を行っていました。最年少課長として昇進させてもらい、部下の指導やコミッション管理を任されたのですが、2020年8月に退社し、IFAを目指すことにしました。
証券会社の営業担当時代はどのようにして新規のお客様を開拓していたのですか。
I氏ほとんど飛び込み営業ですね。配属されてしばらくはほとんど外にいました。朝9時から夕方5時までずっと外回りです。住宅、商店街、あとは工場が結構たくさんある土地柄だったので、工場経営者のところによく行っていました。1日100件以上回りましたね。最初はお客様がおられる時間帯など全く考えず、闇雲に訪問していたのですが、ある程度訪問を繰り返すうちに、本人と会える時間が分かってきたので、それからは訪問したうち3分の1くらいの方たちと会って、お話しさせていただくことが出来るようになりました。
初めてお会いするお客様と、最初に何を話すのですか。
I氏きっかけは自己紹介カードです。これを持って何軒も、何回も訪問しているうちに、徐々にお客様と親しくなり、運用している資産規模や、保有している資産の内容が見えてきます。それが分かった時点で、自分たちならこういう金融商品で、こういう運用をお勧めしますといった提案をさせていただきます。保有している金融資産の総額が5000万円から1億円程度のお客様が中心でした。
入社して6年で課長職というのは、なかなかのスピード出世だと思うのですが、何が評価されたのでしょうか。
I氏証券会社の営業ですから、どうしても手数料の目標達成が求められます。ですから、それは最低限こなしつつ、やはり新規のお客様を導入していったことが評価につながったのだと思います。1年目でお客様の数が50人で、預かり資産が5億円くらいでした。 また、2年目、3年目になると1年目に比べて精度が上がってきます。お客様に直接お会いできる確率も高まっていきましたし、お客様にお話しする内容も、より今のマーケット環境に合ったものになっていきました。 ただ正直なところ、部下のマネジメントはなかなか難しいと思いました。皆、考え方が違うので、私として伝えたいと思ったことが相手にうまく伝わらないことがありました。そういう時は、理解してもらえるまで時間をかけて説明するのですが、人をマネジメントするのは大変ですね。
なぜ転職しようと思ったのですか。
I氏実は証券会社に入社した時から、とりあえず6年はいるけれども、6年が経ったら違うことに挑戦してみようと思っていたのです。自分に実力をつけて、いろいろな業界で通用するような人間になりたいと思っていました。 でも、証券会社の日々の仕事に追われているなかで、なかなか自分で「これがやりたい」というものを見つけることが出来なかったなかで、知人の紹介を介してアドバイザーナビの松岡さんに出会いました。IFAに関していろいろ話を聞いてみると、今までの経験を十分に生かせるだけでなく、自分の実力がすべての世界だということが分かり、俄然興味を持つようになったのです。他に、M&A業界なども考えていたのですが、金融周りのスペシャリストを目指そうという気持ちもあって、IFAになろうと決めたのです。
Iさんはひびきフィナンシャルアドバイザーに所属してIFA活動を始められるわけですが、なぜひびきフィナンシャルアドバイザーを選んだのですか。
I氏やはりサポート体制ですね。IFAになるのはいいけれども、どこから手を付ければ良いのかが分からないという人は結構大勢います。ひびきフィナンシャルアドバイザーは、そこをしっかりサポートして下さいます。それに、前田社長が直々にお客様のところに同行してくれることもありますし、税金や金融、資産運用など非常に幅広い知識を持っていて、それを惜しげもなく私たちに教えてくれるので、とても勉強になります。
転職して今の仕事には満足していますか。
I氏そうですね。ただ、IFAとしてスタートを切って半年も経たないうちに、今回のコロナ騒動ですから、本当はお客様の新規開拓なども含めてさまざまな展開を考えていたのですが、なかなか動きにくい状況にあるのは事実です。新規開拓を含め、従来のやり方だけではなく、新しい方法を模索する必要はあると考えていますがそこも楽しみの一つであると感じています。
証券会社時代のお客様で、IFAになってからもお取引をいただけている方はどのくらいいらっしゃるのですか。
I氏私自身がIFAになっても付いてきて下さるお客様がどのくらいいらっしゃるのか、正直言って不安な面もあったのですが、現時点でアクティブなお客様のうち6割くらいの方は、私がIFAになってからも引き続きお取引いただけそうです。 年齢的にご高齢で、前にいた証券会社と長いお付き合いをしていらっしゃるお客様は、昔馴染みのところと取引したいという考え方が強いように感じます。一方で、若手経営者などはIFAの良さをポジティブに受け止めてくださり、すぐに口座開設をしてくださいました。
IFAになって良かったこと、そして今後どのような活動をしようと考えていますか。
I氏IFAになって、証券会社の時に比べてお客様に合わせた、寄り添ったご提案が出来るようになりました。自分が本当に良いと思える商品をお勧めできますし、お客様との距離が非常に近くなったことを実感しています。その点で、やはりIFAになって良かったと思います。 今後は新規開拓を含め、預かり資産をどれだけ増やせるかという点に注力していきたいと思います。
ありがとうございました。