転職活動をするにあたって、目指すならやはり正社員雇用だろう。スキルや実績があれば、同業界異業種、異業界同職種の転職であっても、正社員雇用は十分可能だ。
しかし、人によっては、異業界異業種の全く新しい業務に挑戦したい人もいるだろう。いわゆる「未経験」の仕事に転職する際は、正社員雇用されるか不安に感じる人も多いはずだ。
それでも、未経験の仕事にチャレンジすることで、自身の新しいキャリアが構築できるかもしれない。
本記事では、正社員雇用されやすいおすすめの職種・業界や、転職で正社員雇用を獲得するためのポイントをまとめた。
おすすめの転職サイトも厳選して紹介しているから、正社員雇用を希望するビジネスパーソンはぜひ最後まで見てほしい。
正社員雇用されやすいおすすめの職種・業界5選
正社員雇用されやすいおすすめの職種・業界は、以下の5つだ。
- 事務職
- 営業職
- IT関連・エンジニア
- 介護業界
- 運輸業界
事務職
総務・人事・会計といった事務職は、あらゆる会社において欠かせない業務である。比較的ルーティンワークなことも多く、未経験からでもチャレンジしやすいのが大きな特徴だ。
簿記2級やMOS(Microsoft Office Specialist)などの資格を取得しておくと、転職活動において有利に働く可能性が高い。
事務職に求められるのは、正確にコツコツと業務遂行できる能力や、業務効率化への探求心などだ。
どの会社にも需要があるという点で、正社員雇用の可能性は比較的高い職種だろう。
営業職
営業職も、あらゆる会社において欠かせない人材だ。事務職以上に会社の売上に貢献する職種であり、優秀な営業パーソンを求める企業は数多く存在する。
営業職は未経験からの採用もかなり多く、今までの経験・実績はそこまで問われない。あなた自身の人柄やコミュニケーション能力、交渉力などを重視することが多いから、今までの経験を棚卸しして、アピールできるエピソードを整理しよう。
ビジネスマナーを徹底して覚え、「先方に失礼のない振る舞いができる」ことをアピールできると、採用の確率も高まるだろう。
IT関連・エンジニア
IT関連・エンジニアは慢性的な人手不足で、未経験人材の採用を積極的に行っている。今後も技術革新のスピードが衰えることはないだろうから、IT人材の需要はますます高まるだろう。
しかし、あらかじめスキルを一定程度身につける必要があり、完全未経験で転職が成功するわけではないから注意が必要だ。また、いわゆるポテンシャル採用を狙うわけだが、年収が下がる可能性があることも覚悟しておこう。
ただ、日々スキルを磨き、仕事の幅が広がれば年収アップは十分期待できるし、より好条件の会社に転職するチャンスも見えてくるだろう。
介護業界
少子高齢化の進行がとまる見込みもなく、介護業界は慢性的な人材不足に陥っている。そのため、積極的な採用活動が行われている介護業界も狙い目だ。
いわゆる介護施設などの職員だけでなく、介護用品や器具などを扱うメーカーへの転職という方法も考えられる。
いずれにせよ専門的な技術や資格は必要とせず、働きながら専門的な資格取得に向けて学んでもよいだろう。
需要がなくなることのない介護業界への転職も、正社員で雇用される可能性はかなり高いはずだ。
運輸業界
商品などの配送・運搬を扱う運輸業界も、ネットショップでの買い物が一般的になったことで、業界の需要は高まっている。
物流の拠点を増やしたり、各社で新サービスを提供したりすることに伴い、積極的に採用活動を進める企業が増えているのだ。
運転免許は最低限必要なものの、ほかに必要な資格は特にない。体力に自信のあるビジネスパーソンや、スピード感を持って臨機応変に対応できるスキルがあると採用確率は上がるだろう。
転職で正社員雇用を獲得するためのポイント3選
転職活動の際、正社員雇用を獲得するには以下3つのポイントを押さえておこう。
- 自己分析や企業・業界分析を徹底的に行う
- ビジネスマナーやパソコンスキルを身につける
- 転職エージェントを活用する
自己分析や企業・業界分析を徹底的に行う
自己分析はもちろん、企業・業界分析は徹底的に行うべきだ。自身の適性を見極める上で自己分析は欠かせないし、企業や業界を深く理解しないと、自身の適性が最大限活かせる企業を探せない。
Webサイトや口コミサイトだけでなく、会社説明会に参加して、働く人の雰囲気を直に感じよう。転職活動は、あなたと企業のマッチングを促す場所である。
自分を深く理解した上で、企業の特徴を知ることができれば、理想的な会社はきっと見つかるはずだ。
また、自己分析をすればするほど、あなたにマッチした企業が探しやすくなっているだろう。
ビジネスマナーやパソコンスキルを身につける
現職のスキルや実績が思うようにアピールできなくても、ビジネスマナーやパソコンスキルはどの会社にも求められる。転職の成功確率を上げたいなら、ビジネスパーソンとしての基礎力を高めよう。
その業界や職種特有のしきたりやスキルなどは、入社後から、いくらでも身につけられる。前提として、社会人としての基本的なビジネスマナーが身についていれば、ポテンシャル採用の可能性はグッと高まるだろう。
業務に必要な知識なども、教わるのを待つのではなく、自ら勉強する姿勢を見せるのが重要だ。
転職先で活躍するために最低限必要な知識を先に見つけておくのは、ビジネスパーソンとして必須の振る舞いだろう。
転職エージェントを活用する
正社員雇用を獲得したいなら、転職エージェントの利用は必須だ。専属のアドバイザーが、求人の紹介はもちろん、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策、年収の交渉に至るまでをトータルサポートしてくれる。
転職活動のプロによる客観的なアドバイスを受ければ、自分一人で転職活動を進めるより、正社員として転職できる確率は飛躍的に高まるだろう。
次の章で紹介している3つの転職エージェントは、正社員転職に強くておすすめだ。ぜひそれぞれに登録し、アドバイザーとの相性を確認してみてほしい。
正社員転職におすすめしたいエージェント3選
正社員転職におすすめしたい転職エージェントは以下の3つだ。
- リクルートエージェント
- doda
- パソナキャリア
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、国内最大手の転職エージェントだ。求人の数は業界トップレベルだから、ひとまず登録しておこう。
利用者の中心は20代で、若年層向けの求人を特に多く扱っているのが特徴だ。非公開求人の数も膨大で、正社員採用の可能性を探る上でも、リクルートエージェントは登録して損することはないだろう。
アドバイザーが企業に対して推薦状を書いてくれるため、書類選考は比較的通過しやすいというメリットもある。
もちろん面接対策などにも力を入れてくれるから、転職活動を安心して進められるはずだ。
doda
「doda」は、豊富な求人数と、アドバイザーによる手厚いサポートが特徴的な転職エージェントだ。
業種を問わず豊富な求人が掲載されており、エージェントサービス以外にも、転職サイトとしても利用可能である。求人をこまめにチェックしつつ、アドバイザーからの支援も受けられるのは大きなメリットだろう。
また、dodaは「実践的なアドバイスを受けられる」ことから、面接対策がとくに好評である。正社員雇用を獲得したいビジネスパーソンにとって、面接対策に強いエージェントを利用しない手はないだろう。
各業界・業種への理解力に優れ、アドバイザーのレベルも高いことから、正社員を希望するあなたにぴったりな求人を紹介してくれるはずだ。
パソナキャリア
パソナキャリアは求人内容の質が高く、おすすめしたい転職エージェントだ。求人の質や量だけでなく、アドバイザーのサポート力にも定評がある。
東京・大阪・名古屋エリアの求人が特に充実しており、これらのエリアで転職を希望するビジネスパーソンは、必ずパソナキャリアを登録しておこう。
20代から40代にかけて、幅広い年齢層の求人情報を取り揃え、レスポンスの早いアドバイザーのサポート体制は、転職の不安を和らげてくれるだろう。
業界・業種を適切に見定めれば正社員転職は可能
正社員として雇用されることを希望するなら、需要が特に高い業界・業種を選ぶのは戦略として当然だろう。
現職のスキルや実績が乏しくても、ビジネスパーソンとしての基礎力や人間力を高めていれば、未経験の業界・職種でも、正社員採用の可能性は十分高い。
自己分析や企業・業界研究はもちろん、ビジネスマナーを身につけ、転職エージェントを有効活用して転職活動を優位に進めよう。