転職書類で履歴書はとても大切だ。履歴書には学歴を記載するが、どこから書くのが正しいのか迷ってしまう人も多いのではないだろうか。
本記事では履歴書の学歴はどこから書くのが正しいのか、書き方やルールについて解説していく。
転職活動中やこれから始める人はぜひ参考にしていただきたい。
履歴書の学歴はどこから書くのが正しい?
履歴書の学歴は、義務教育の小学校、中学校は省略して、高等学校から記載する。つまり、高等学校卒業から始まり、最終学歴の卒業、もしくは中退までを記入する。
ただし、高校中退や休学などがある場合には、中学校卒業、高等学校入学から記入する。
学歴の後に記入する職歴のバランスをみて、空欄が多いようであれあ高等学校入学を記入しても問題はない。
学歴を書くためのルールとは?
履歴書に記入する年月は西暦、もしくは和暦のどちらかに統一することが基本である。学歴は学校名、学部、専攻などは省略せずに正式名を書くことがルールだ。また、学部や専攻など応募企業にアピールしたい内容は記入する必要がある。
休学した場合は休学と復学の両方の月日を記入する。
学校名などは省略せず正式名称で書く
学校名、学部、学科、専攻名は正式名称で省略せずに記載する。
高校の正式名称は「高校」ではなく「高等学校」と記載すると良いだろう。例えば公立の高等学校の場合は「〇〇高等学校」ではなく「〇〇県立高等学校」になる。
学校名が在学中と現在で変わった場合には、在学当時の学校名を記入した後にかっこ書きで現在の学校名を記載する。
記入例:〇〇(現 ◇◇)大学 卒業
学部や学科、専攻まで記入
学歴は、大学名やや大学院名の他、学部、学科、専攻、コースまでが正式名称になるため注意が必要だ。
以下のようにすべて記入する。
記入例: 〇〇大学△△学部◇◇学科
その他、転職希望の企業に関連する自分の専門分野があれば、そのことについても記入すると良いだろう。求人の業種や職種に関連する学部などであればマッチングする可能性が高くなるからだ。
その他、学歴で求人に活かせることがあれば、学歴の部分に記入すると良いだろう。
例:研究テーマ、卒業論文のテーマなど
休学した場合
海外留学や病気などで休学した場合には、休学と復学の年月と理由を記入する。
最終学歴が大学院
大学院は「卒業」ではなく、「修了」と記入する。
大学院が最終学歴になる場合には修士課程で修了したのか、博士課程へ進学したのか課程を分けて記入するようにしてほしい。
海外留学した場合
学生時代に海外に留学した場合には、留学した国名、留学期間、大学や大学院に留学したのか、語学学校なのかがわかるように正式学校名を記入する。
さらに、長期インターンシップやボランティア活動などで休学した経験がある場合には、海外留学と同じように記入する。
病気など一身上の都合による休学の場合
病気やけがなどの健康上の理由などによる一身上の都合で休学する場合は、休学理由も記入するようにしてほしい。
病気やけがなどの健康が関連して休学した場合は、「業務に支障はありません」「現在は完治」などを記入する。
経済的な事情(生活費や学費で通学が困難)の場合には「経済的理由のため休学」、家庭の事情(家族の病気や介護など)が理由の場合は「家庭の事情のため休学」と記入すると良いだろう。
学歴が職歴との間に入る場合
大学卒業後に一度就職して、その後大学院に進学したなど、学歴と職歴の間に学歴が追加される場合には、時系列ではなく学歴と職歴をわけて記入すると良いだろう。
時系列で記入するのは間違いなので注意する必要がある。
学歴は西暦と和暦のどちらで記入するのがいい?
履歴書に記入するのは西暦、和暦どちらの記入でも問題はない。しかし、履歴の年はどちらかで統一するのがルールだ。学歴、職歴は西暦で記入して、資格の取得は和暦で記入、など1枚の履歴書の中に混在するのは避けるべきである。
「年」はアルファベットの記入は避ける
履歴を和暦で記入する場合、平成をH、昭和をSなどで記入する方法があるが、履歴書の記入としては適切ではないため注意が必要だ。和暦で記入する場合は昭和、平成、令和と記入する。
また元号を省略して年数だけ記載するのも不適切である。
例えば20だけ記入すると平成20年なのか2020年なのか不明確で、採用担当者には紛らわしく正確な情報を伝えることはできないので不採用になってしまうリスクがあのため注意だ。
TOEICなどの資格や免許などの記載も正式に
履歴書に資格や免許を記入する場合の内容は、正式名称で正しい名称で記入する。特に語学力は正しい自分のレベルを記入しよう。TOEICやTOEFLを受験した人はそのスコアを記入することが大切だ。
さらに、金融関係で多い簿記、FP、AFP・ CFPなども正式名称で記載をする。
各資格の正式名称は以下の通りだ。
資格名 | 正式名称 |
---|---|
日商簿記 | 日本商工会議所及び各地商工会議所主催 簿記検定試験 |
全経簿記 | 公益社団法人全国経理教育協会主催 簿記能力検定試験 |
全商簿記 | 全国商業高等学校協会主催 簿記実務検定試験 |
FP1級 | 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 |
FP2級 | 2級ファイナンシャル・プランニング技能士 |
FP3級 | 3級ファイナンシャル・プランニング技能士 |
AFP | アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー |
CFP | サーティファイド ファイナンシャル プランナー |
FP資格の履歴書記載方法
FP資格を履歴書に記載する場合には、次のことに注意して明記します。
- FPと省略形ではなく、正式名称で記載する。
- FPの資格は「合格」まで記載する。
例:2級 ファイナンシャル・プランニング技能士 合格
FP資格とAFPと CFP資格を併記する際は、資格名の後に「登録」をつけます。特に2級以上 の資格保有者はこの点に注意しましょう。
日本FP協会 AFP 登録
日本FP協会 CFP 登録
AFP・CFP資格を履歴書に記入するときは、主催団体と取得した日順に記載します。
転職書類の学歴は基本を押さえて記入しよう
履歴書の学歴は「高等学校卒業」から記入することが基本である。
しかし、学歴と職歴の欄のバランスをみて、余りにも不自然な空欄ができるようなら、中学校卒業や高等学校入学から記入して美しくバランスを整えても良いだろう。
自分の描きやすい学歴や職歴から書いて全て埋めるようにし、履歴書を完成させていただきたい。本記事が少しでも参考になれば幸いだ。