転職面接は書類選考とともに、採用の合否決定するプロセスだ。転職面接は重視されていて入室から退室まで全ての課程を企業の採用担当者や面接に同席した社員に厳しくチェックされているといっても過言はないだろう。
本記事では転職面接の流れについて自己紹介から応募者からの逆質問にいたるまでの全プロセスについての流れを解説していく。
転職面接を控えている方は最後まで読んでぜひ参考にしていただきたい。
面接の流れはどのように進行する?
転職面接の基本的な流れは、簡単な自己紹介から始まり現在の仕事内容や転職したい理由、志望動機などである。面接時は緊張してしまい上手に答えられないこともあるため、事前にどのように答えるのか整理して練習をしておくとよいだろう。
面接では、自己紹介や志望動機などの基本的な質問以外にも企業が用意する質問もある。
入室
- 面接会場に入室するときはドアを軽くノックします。
- 「どうぞ」と言われたらドアを空けて静かにドアを閉めて入室します。
- 面接官に一礼、「〇〇と申します。よろしくお願いいたします」。
- 面接官が「席におかけください」と声をかけたら「失礼いたします」と答えて着席。
- 面接で入室時はドアは後を向いて静かに閉めましょう。後ろ手で閉めるのはマナー違反です。
- ドアを閉めてから一礼します。
- 面接は緊張しますが、落ち着いて受けましょう。
- 面接時には背筋を伸ばし、手は膝の上におきます。
- 面接直前まで、自宅から企業までの所用時間や交通機関などの話題をすることもあります。
- 面接前のコミュニケーションは緊張をほぐすためです。
自己紹介
自己紹介は名前からスタートだ。
自己紹介は以下の4つのパートに分かれる。
名前
最初は名前を伝える。「〇〇◇◇と申します」のようにゆっくり話すことがポイントである。
現職での担当業務内容や役割
現在働いている会社で担当している業務はどのようなことか、その内容と役割を説明する。
例:「株式会社△△で5年間、法人営業を担当し、◇◇社で3年間、個人営業営業などを担当しました」
現職で得た実績やスキル
現職で獲得したスキルや実績やについて説明していく。
- 企業が必要としている業務経験。
- 求める人材像などアピールするポイントを絞る。
- 過去のエピソードを具体的な数字を含める。
- 面接官の質問には臨機応変に。
志望理由
- 「なぜ応募しようと思ったのか」、面接を受ける企業に志望したのかの理由を簡単に説明する。
- 「現職で培った〇〇を御社でも活かしたいと思います。」
- 現職で取得したスキルについて触れる。
現在の仕事内容
- 仕事内容について聞かれたときは、「職歴の要約」「応募する仕事に活かせる経験・スキル」に絞って伝える。
- どのような仕事をしているか、どの程度の成果をあげたかを具体的に示す。
- 表彰歴など具体的に交えながら説明するとよい。
転職理由
- 「なぜ転職したいのか」について前向きな具体例を述べる。
- 転職したい理由がネガティブな理由の場合には、改善策や今後どのようにしたいのかの理由を織り交ぜて説明。
- 企業は転職に至る背景を知りたいため、キャリア形成について確認していることを意識する。
志望動機
- 「入社意欲の高さ」「入社後、これまでの経験や強みをどのように活かせるのか」を伝える。
- 「なぜ、その仕事にチャレンジするのか」志望動機を整理しておく。
- 実現したいことを短期と長期の目標設定する。
- 現状の正確な認識と将来のビジョン、計画性を示す。
- 面接前に会社研究をして得た情報をもとに、自分なりの視点で志望理由を述べる。
- 募集の背景や組織体制、担当業務内容の説明や確認。
- 認識にズレがないかをしっかりと確認。
条件確認
- 企業側から雇用条件の確認。例えば、残業や休日出社などを含めた勤務時間、給与、賞与や各種手当などの待遇面、希望勤務地など。
- 面接で金銭面ばかりを優先するのは悪印象なので注意が必要。
- 企業から提示額を待ってから希望を伝える。
- 企業から提示額が希望額よりも低かった場合
- なぜその額なのかを聞いてみる。
- どうしても譲れない希望額があれば、採用担当者に伝える。
逆質問
逆質問は以下のような内容で質問すると良いだろう。
- 面接中、よく分からなかったこと、不安に思ったことなど。
- 仕事内容や職場環境、事業方針など、気になる点を質問。
- 面接の結果について、「いつ頃」「どんな形」などを確認
- 面接の回数など「今後の採用までの流れ」についてもここで確認
退室
- 質疑応答が終了したら、椅子のわきに立ち一礼し「ありがとうございました」の一言を伝える。
- ドアまで行き一礼して、ドアを開ける。
- 採用担当者がドアを開け、出口やエレベーターホールまで見送ることもある。
- 採用担当者の動きに気を配り、流れに合わせる。
面接の自己紹介はこうしよう
一般的に面接は20分から長くて1時間程度だ。この時間内で合否が判断されるため、自己紹介は重要である。具体的に話しがまとまり、質問に対する回答が簡潔に答えられると印象が良くなるだろう。
面接の自己紹介は以下のことに注意が必要だ。
自己紹介は1~2分程度に
長すぎる自己紹介は何を伝えたいのか伝わらなくなってしまう。そのため、簡潔に1~2分程度にまとめておくと良いだろう。
要点を押さえ簡潔にまとめる
自己紹介で面接官が注目しているポイントは、これまでの経験やスキルについてだ。前職ではどのように会社に貢献してきたかを分かりやすく説明すると良いだろう。
質問の仕方から何が聞きたいのか判断
「弊社を志望した理由を交えて自己紹介してください」と面接官から言われた場合、志望理由を簡潔に伝えることが求められている。このような場合、準備してきた自己紹介を答えるのではなく、臨機応変に対応することが必要だ。
第一印象は大切
人の第一印象は、3秒で決まると言われている。第一印象を良くするために鏡で見たり動画を撮影してチェックするなど普段気づかない自分の姿勢や見た目などを客観的に確認しておくと良いだろう。大きな声でゆっくり、明るく話すことを心がける必要がある。
転職面接の流れを理解し、練習しよう
転職面接の基本的な流れは自己紹介や志望動機などだ。
これらは面接で質問される典型例であるため、事前にまとめて練習しておくと良いだろう。
この記事を参考に面接を成功させ、内定を勝ち取ってほしい。