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【公認会計士】まさかの転職失敗! 予防策は情報収集と転職エージェント

もう、監査の仕事はやりたくない
同期がどんどん転職していく。自分も転職したいが失敗はしたくない」

と思っている公認会計士の方。安心してほしい。公認会計士は転職マーケットで最強と言われている。

なぜなら、転職先の選択肢も、年収を挙げられる転職先も多いからだ。また、働く熱量を少し調節してライフワークバランスを重視した働き方もできる。こうした理由から公認会計士は転職マーケットで最強といわれている。

しかし、公認会計士でも転職に失敗する人はいる。イメージ違いの転職になってしまった原因は何だろうか。

そこで今回は、転職に失敗した公認会計士の体験談を紹介する。それぞれのエピソードから考えられる失敗の予防策を説明する。過去の事例を把握することで、自信をもって転職活動に踏み出してほしい。

目次

公認会計士の失敗事例紹介

公認会計士の転職失敗事例

残業時間が多すぎた。第二新卒で中堅税理士法人から準大手監査法人に転職

20代男性のTさんは、公認会計士試験に合格後に中堅税理士法人に就職した。Tさんの友人たちは大学在学中に合格し、監査法人に就職していた。彼らより合格のタイミングが遅かったTさんは、同じルートでは遅れを取り戻せないと考え、あえて中堅税理士法人を選択。税務を中心に幅広い業務にあたっていた。しかし、想定以上に残業が多く、わずか4か月で退職することになった。

その後、Tさんは慎重に転職活動を開始。直属の上司や同僚になる人との食事会を設定し、転職後の様子や、転職先の人となりを確認することを実行した。結果、Tさんの強い成長志向をくみとってくれる監査法人と出会い、転職を果たした。

仕事内容がまったく分かっていなかった。監査法人からベンチャー企業へ転職

「ストックオプションが貰える」「CFO(最高財務責任)になれるチャンスだ」と考え、監査法人からベンチャー企業への転職を希望するケースが多いという。そこで露呈されるのが、監査以外の仕事の経験が少ない点だ。既に会計士がいるベンチャーに転職する場合は、先輩会計士について仕事を習えばよい。しかし1人目の会計士であった場合はやるべき仕事が分からず、できずに役に立たないケースもあるという。

またストックオプションに関しては、創業メンバーがその多数を占めているケースが大半。会計士が送り込まれるタイミングは、創業から少し経ち業況がスケールする段階であることがほとんど。そのタイミングで付与される割合は微々たるものだ。

自分が立ち上げメンバーでもない限り、ストックオプションに過大な期待をかけて入社する場合は期待外れになることが多いという。

2度目の転職で社風に馴染めず 自動車会社から財閥系倉庫会社へ

寺島さんは、公認会計士試験合格後に大手監査法人に転職。監査以外の仕事に興味をもったタイミングで事業会社への出稿案件があり、手を挙げた。

出向先は大手メーカーの子会社。そこでM&Aやジョイントベンチャーに3年半従事した。その中で、キャリアの軸を会計・監査ではなく、事業会社で管理という立場でビジネスの発展に貢献したいと定まったという。

その後、転職サイトで見つけた案件に自分で応募。無事、自動車メーカーに転職したものの、「イメージしていた業務内容がまったく異なっていた上に、会社の風土が合わなかった」 と悩むことになった。

結果として、寺島さんは転職エージェントを使って財閥系倉庫会社から内定を獲得。とはいえ再度失敗をしたくないと考え、管理の立場から事業に貢献ができる環境にあるのか。また先方のニーズが何かを確認するためのすり合わせ面談を内定後3回セッティング。3度の面談を経て正式に転職を決めたという。

失敗しない為の予防策2つ

公認会計士の転職失敗事例

情報収集の質・量を上げる

公認会計士に限定した注意点ではないが、情報取集が転職活動の肝となることは間違いない。特に公認会計士は専門性が高い。自然に過ごしていると入手できる情報が会計や監査関連に偏ってしまう。

ところが、公認会計士の転職先は事業会社が一番多い。それぞれの業種業界によって社風は異なる。金融と小売り、メーカー、IT企業ではそれぞれ社風が異なるのは容易に想像できる。また財閥系老舗企業と新進気鋭のベンチャー企業でも社風は異なるだろう。

それぞれの社風をイメージし、その会社の収益構造などをしっかり勉強することが、転職失敗の予防策だ。

転職エージェントを使う

情報の入手先はいろいろある。SNSには生の声が溢れているが、まずは転職エージェントを利用することをおすすめする。

なぜなら、転職エージェントを利用することで以下2つが簡単に享受できるからだ

  • 必要な情報が入手できる
  • 転職戦線の戦い方がわかる

SNSやYouTubeにも転職情報は多いが、求職者の希望する条件と一致するとは限らない。また情報が古い場合もある。だから、転職エージェントを利用して、現在の転職市場の情報を得ることや、自分のケースに近しい過去事例を聞けることは大きなメリットになる。

特に中小企業に対する情報はネット上にも情報が少ない。研修体制の有無、業務の幅・種類、福利厚生などはいずれも確認しておきたい点だ。転職エージェントを利用すれば、これらを一括して確認できる。とはいえ、どうしても譲れない点は、面接の場で自ら確認することも忘れてはいけない。

さらに書類や面談におけるアピールポイントも重要だ。転職において、自分がアピールしたいことを訴求するのでは不十分だ。企業側が求める人材に、自分がいかにマッチしているのかをアピールすることが大切なのだ。書類の作りこみや、面談対策もエージェントを使って行えば効率的に行える。

公認会計士の転職エージェント選び

公認会計士がの転職失敗事例

転職エージェントは1つに絞り込む必要はないものの、相応な慎重さをもって選んでいきたい。

筆者が考える転職エージェント選びの観点は下記2点だ。

  • 業界の理解が深いアドバイザーがいるか
  • 豊富な求人案件数、自分の条件と合う案件が相応にあるか

業界の理解が深いアドバイザーは特化エージェントに多く所属しているので、公認会計士を得意としているエージェントに登録することをおすすめしたい。また、優秀なアドバイザーがいてもマッチングできる案件が手元になければ、よい転職先とは巡り会えない。

転職エージェントについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧いただきたい。情報収集の質・量を上げ、転職エージェントを活用していただき、転職の成功を勝ち取ってほしい。

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この記事を書いた人

IFA転職を運営し、IFA専門転職支援サービスを展開。創業から100名以上のIFAへの転職を支援。また、アドバイザーナビ経由でのIFAになった方の転職者のコミュニティ「Club IFA」も運営しており、IFA業界の転職市場に精通している。

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