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未経験から目指す税理士事務所への転職〜5つの方法〜

未経験だが、税理士事務所に転職できるだろうか」と心配の方。

経験したことのない業種への転職は、何をアピールすればよいのか分からず不安になるものだ。
しかし、転職は自分の可能性を広げる機会の1つ。臆病になりすぎては、せっかくのチャンスを逃してしまう。

だが安心してほしい。未経験でも税理士事務所へ転職することはできる。

この記事では未経験で税理士事務所に転職するために知っておくべきことを解説する。また、税理士事務所が求める役割やスキルや、どのような税理士事務所が未経験者に向いているのかも紹介する。

さらに、税理士事務所で働く際の注意点や、税理士事務所を評価する際に気をつけるべき点についても触れる。未経験者が税理士事務所へ転職する全体像を掴んでいただきたい。

目次

税理士事務所の転職市場概要

税務会計は専門性の高い分野であり、その分野の専門家は非常に求められている。記帳や税務申告書の作成、税務に関するコンサルティング、法制度の変更対応など、さまざまなサービスを提供している。

また、個人には相続税対策、企業に対しては決算対応など法人個人の両方が顧客になる。税理士は、正しい業務知識、効率的な事務処理に、顧客に対するわかりやすく説明する能力などが求められる。

税理士の求人市場は、全職業の平均を上回るペースで成長すると予想されている。験豊富なプロフェッショナルの需要に加え、事務的なサポートのみを担当するジュニアスタッフのニーズも高まっている。

税理士事務所で働くメリット

未経験でも税理事務所に転職

未経験者が税理士事務所に勤務することには、以下3つのメリットがある。

まず1つ目のメリットは、税理士事務所は税務会計分野のさまざまなスキルを学び、身につけるのに最適な環境である点だ。
なぜなら、専門的な資料や税務に関する情報が溢れているからだ。だから税理士になるために必要な知識や経験を身につけられる。科目合格者の場合は、勉強しながら実践できる環境である

2つ目は、税理士事務所での業務は季節変動が大きいものの、長期的にみれば安定していることだ。
一般的にクライアントとは長期的な関係になるため、毎月新規顧客の獲得に奔走したりすることはほとんどない。従って税理士事務所では安定した業務量で働ける。

3つ目は相対的に高水準の給与であることだ。厚生労働省の調査によれば、税理士・公認会計士の年収の平均は958万円だ。また、所属する事務所の規模によっても年収水準は異なる傾向がみられる。下のデータでは雇用者が100名以上の事務所は、どの年代においても99名以下の事務所より年収水準が高い。

出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」(2022年11月調査)より筆者編集

未経験者が税理士事務所に転職するためには

未経験でも税理士事務所に転職

未経験者とはいえども、税理士法人は求職者に対して一定のスキルを期待する。

会計知識をアピールする

貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書などの財務諸表に関する基礎知識があるほうが有利だろう。

なぜなら、一定の知識は税理士業界の共通言語になっているからだ。簿記検定の結果や、税理士試験の科目合格をしている場合はその結果を訴求しよう。仮にそうした資格を持っていない場合でも、具体的な教材や書籍名を挙げて勉強していること。なぜ、税務会計に関心があるのかをしっかりと伝えていこう。

学習意欲と業務への取り組み姿勢をアピールする

業務に対して正しい姿勢を持っていること、仕事を早く覚えたいと思っていること、真面目に勤務してきた実績などを訴求しよう。なぜなら、「未経験者の採用=ポテンシャル採用」だから。採用担当者は、その求職者が育てる価値を持つ人材なのかを見極めたいと思うはずだ。

一刻も早く一人前になって、業績の向上や効率アップのキーマンになりたいと思っていることを面接担当者に伝えていこう。

コミュニケーション能力が高いことを印象づける

コミュニケーション能力も重視されるスキルだ。理由は2点ある。

1点目は、未経験故知らないことも多い。必然的に周囲の人に質問が多くなる。勝手な判断をせずに、わからない時にきちんと質問したり、確認したりできる人物なのか。採用担当者は、面談時の対応から推察するだろう。

2点目は業務上顧客への対応が必要になるからだ。税理士事務所は時には顧客に対し、やり方の変更を指示したり、新しい作業を行うよう依頼したりする必要がある。顧客が難色を示す場合は調整や交渉が必要になるケースもある。だから顧客に対して適切な言葉使いや態度で対応できることは大切なスキルだ。

税理士事務所への転職には、コミュニケーション能力が高い印象を与えることが重要である。

未経験者歓迎の税理士事務所を探す

未経験者は、研修体制が充実している税理士事務所を選ぶとよい。過去数年内に未経験者を複数名採用した実績のある事務所であれば安心だ。

また、経験者と新人を繋ぐメンター制度がある事務所を探すのも有効だ。書籍やオンデマンドでの研修制度が充実しているより、有能なメンターから業務を通じて教えてもらえた方がよい。

注意点は、低コストの労働力を求めるために「未経験歓迎」としている事務所を避けることだ。

採用したスタッフが定着せずに辞めていることから、しばしば未経験者を採用しているような事務所は、高い確率で人材を育てる環境が整っていない。悪い転職をしないよう、なぜ未経験歓迎でもOKなのかを確認しておくことをすすめる。

転職エージェントを使う

税理士事務所での勤務経験がないのであれば、事務所の評判や、業界の雰囲気やルールを把握できないことも多い。

求人側の情報をよく把握せずに内定を勝ち取ったとしても、「いざ勤務したらイメージと全然違った」と、なりかねない。

このような事態を避けるために、転職エージェントを利用することをすすめる。転職エージェントは専門的な知識を持っている。それぞれのニーズにあった求人情報を紹介し、面接のアドバイスもしてくれる。また、求人企業との接触経験が豊富であるため、非公開の求人情報をもっている。

公開案件には見当たらないものの、未経験OKの案件をエージェントが持っていることもある。未経験から税理士事務所を目指す人は、まず登録してみてはいかがだろうか。

なお、当社アドバイザーナビはIFAに特化した転職サービス「IFA転職」を展開している。IFAに少しでも興味がある方は、下の「転職のご相談はこちら」にご氏名とメールアドレスを入力いただきたい。

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この記事を書いた人

IFA転職を運営し、IFA専門転職支援サービスを展開。創業から100名以上のIFAへの転職を支援。また、アドバイザーナビ経由でのIFAになった方の転職者のコミュニティ「Club IFA」も運営しており、IFA業界の転職市場に精通している。

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