自身の強みとは？転職活動に役立つ自己分析のやり方をご紹介

2023年7月13日

自己分析とは、自身の経験や思考を掘り下げアピールポイントを探すことである。転職活動を成功させるためには、自己を深く理解し、そこから得た情報を整理する作業が必要だ。そして、しっかりと自己分析をすることにより、自身に合った転職先を見つけるサポートになるのを覚えておいてほしい。

ここでは、転職活動で自己分析をおこなうメリットとやり方を紹介しよう。

自己分析により得られるメリットとは？

自己分析とは、多角的に自身を掘り下げていくことにより、仕事に活かせる長所、苦手なこと、仕事に何を求めているのかなどを認識する取り組みである。やりたい仕事と向いている仕事がイコールでないのを理解せず、前者を優先し転職先を選んでしまうと、入社後に理想と現実のギャップに苦しむ恐れがあるからだ。

一方で、自身の強みを活かせる仕事に就ければ、入社後のミスマッチは起きにくくなるだろう。

内面と向き合わなければならないこの作業は、時間がかかる上にときには苦痛を伴うこともある。しかしながら、自己分析により得られるメリットは大きい。

それでは、この作業をおこなうメリットを見ていくことにしよう。

自身に適した仕事を見つけられるようになる

得意分野がわかるようになると、それを発揮できる環境を選ぶことが可能になる。つまり、長く働ける転職先を見つけやすくなるということだ。企業名や給与額で転職先を選ぶ方法もあるが、自分軸に基づかない会社選びは、のちにズレを感じる原因になるだろう。

自己アピールに説得力が増す

自己分析を進めていくと、自身が気づいていなかった長所を発見することがある。そして、苦手だと思っていたことが、実は強みだったというケースも少なくない。

さらに、面接で具体例を織り交ぜながら自身について説明できるようになるため、企業側から好印象を持たれやすくなる。

転職が本当に必要かどうか判断できるようになる

自己分析をとおして、なぜ転職したいと思ったのか、気持ちの整理をすることもできる。そして、困難や不満に感じていることが、現在の職場で改善できないかを冷静に考える機会になる。言い換えると、本当に転職を望んでいるのかを確認する方法にもなるということだ。

自己分析のやり方

自己分析には様々なやり方が存在する。そのため、やりやすいものを選ぶとよいだろう。以下では、簡単にできるおすすめの方法を2つ紹介したいと思う。

自身が持つスキルや経験を書きだす

これまでの職歴を振り返り、工夫してきたことや達成した成果を時系列に書きだす。これをキャリアの棚卸しと言う。そこから、とくに印象に残っている経験を選び、自身が受けた評価やそこから学んだことを思い出してみる。もし、複数のエピソードから共通点を見つけることができたら、それはあなたの強みである。

この方法は、自分の強みを具体的に知るために有効な手段で、適性に合った仕事を選ぶ際に役立つものになる。また、面接で経歴の説明を求められた場合に、理論的に話すことができるようになるというメリットを持つ。

転職後に実現させたいことを明確にする

「できること」、「したいこと」、「やるべきこと」を書き出してみる。感情的にならず冷静に行う。これは、自分の考えを整理しながらまとめる方法だ。そして、「したいこと」のなかに「できること」がなければ、それを実現するために「やるべきこと」を考え書きだしてみる。もし、ネガティブな理由があったとしても、ひとまず冷静に書くことを意識する。

この方法は、自身が実現「したいこと」に、今の自分が「できること」と目標に近づくための「やるべきこと」を付け足して書き出すのがポイントだ。そのため、将来の展望を踏まえた自己アピールを求められたときにも役立つ内容になる。

自己分析のやり方については、インターネットや書籍に多くの情報があり、いくつか方法を選び多角的に自身の掘り下げをするとよい。さらに、自己分析ができるアプリもあるため、使いやすいものを選ぶことが重要だ。

より正確に分析をしたいのであれば、転職エージェントを利用する際に自己分析ができるサービスがあるので、それを利用すればよい。

自己分析後にすべきこと

自己分析により、自身を深く知ったところで満足してはならない。そもそも、この作業は転職活動に活かすもので、自己満足のために行うものではないからだ。また、自己分析により得た内容だけで、転職先を決めるのも失敗の原因につながるため注意してほしい。

では、自己分析後に何をしたら転職活動により良い影響を与えるのか？

まず、自己分析だけでなく他己分析も行い、自身の客観的な印象を知ることをおすすめしたい。つまり、他者が自身をどのように認識しているのかがわかれば、自己分析とのズレが理解できるようになる。さらに、自己分析により認識できなかった新たな強みを発見できるのもこの作業の優れた点である。

他己分析には他者の協力が必要だ。本来なら、職場の上司や同僚に自身の長所や特徴を質問したいところだが、難しいケースのほうが多いだろう。そのため、家族や友人に協力を求め分析を進めていくとよい。

以上の作業が終わったら、転職したいと思う企業で、自身の強みが本当に活かせるのかどうかよく考えるのだ。もし、自己分析と他己分析により掘り下げたアピールポイントが活かせると判断したら、胸を張って書類選考を受けるとよい。自身の強みと企業が求める人材の条件がマッチすれば、選考が通りやすくなるのは周知の事実だ。そのため、やる気よりもその会社に貢献できる能力を持っていることをアピールしたほうが、確実に採用につながる。