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転職活動で年収交渉は出来る?注意すべきポイントも解説

転職活動をする上で、応募企業の年収は大きな動機となる。働きたいと思える魅力的な企業を見つけたものの給与面の条件によっては、年収交渉を検討したいこともあるだろう。年収交渉をする上でのポイントや、交渉が決裂しないための注意点についても見てみよう。

目次

転職活動での年収交渉は可能か

現在多くの日本企業では、給与テーブル、賃金テーブルと呼ばれる基準に照らし合わせて決定している。給与テーブルは年齢や役職、職務の種類等によって、等級別に細かく分けて作成されているものだ。転職者の場合は、前職での年収を元に考慮されることもある。

そもそも応募者が企業側に対して、年収アップを依頼しても良いか、迷っている人もいるかもしれない。転職活動の際、給与に関する交渉をすること自体は別段問題があることではない。ただし、交渉をしさえすれば、給与が上がるというものではない。

交渉をしても良いケース

企業側から提示された給与が前職より低く、自分の経験やスキルに見合っていない場合には、交渉を切り出してみよう。どれだけ魅力的な企業であっても給与が希望額より低ければ、仕事に対するモチベーションを維持し続けられるとは思えない。給与は自分だけでなく家族の生活、ひいては将来がかかっている大変重要な要素だ。

年収交渉をすることは、転職においてマナー違反ではないので、気になる場合には前向きに考えて良い。

年収交渉をする上での注意ポイント

交渉を切り出すことは問題ないとは言え、注意すべきポイントもある。

交渉が上手くいかないこともある

まず、年収交渉自体はできても、希望通りの年収を勝ち取れるわけではない。給与相場にあまりにも外れた希望は通りづらい。高い年収を希望する場合には、採用担当者へ自分の能力、入社することで貢献できるスキルを具体的、積極的にプレゼンテーションをする必要がある。

年収交渉をする場合の目安

年収交渉をする場合、多くても前職の2割アップ程にとどめておくようにするのが良いとされる。応募者の年齢やスキルによって条件が異なるため、これはあくまで目安の数字として考えておこう。

年収交渉をするのに相応しいタイミングとは

転職活動の際には、どの時点で採用担当者へ切り出すのが適当なのだろうか。

面接の段階

面接の終わりに、面接官から質問の有無を聞かれる質問タイムが設けられる。その際、給与について質問、確認をした後であれば切り出しやすい。

ただし面接は1次、2次、役員と数回にわたって行われる事が多い。面接で給与アップを希望したとしても、面接官の裁量で即決定されるわけではない。特に一番最初の面接で、いきなり年収の話を切り出すことは、面接官の心証が悪くなるので避けたい。

交渉の際には、給与を上げてほしいという自分の主張ばかりするのではなく、応募企業での仕事内容や理念などを質問した上で、給与面で検討をしていただきたいといった控えめな表現で伝えるのが良い。

内定の通知後

内定が出た後にされる面談も年収交渉のタイミングとなる。第1希望の企業から内定が出て、交渉をして上手くいかなくても入職するつもりであれば、このタイミングが適切だ。

通常、内定通知の際には企業側から給与を含めた条件が提示される。応募者は内容通知を受けて、入社承諾書にサインをして提出することによって、内定が正式に決定する。つまり、内定を受ける前であれば、実際にはまだ内々定という状態なので余地があるのだ。

交渉が上手くいかなかった場合

年収交渉を切り出したとしても、上手くいかないことも当然ある。年収がもっとも重要で、希望している最低ラインに届かなければ、他の企業への応募も検討してみよう。

また希望していた年収ではなかったと言って、短絡的に辞退するのも避けたい。年収のみにこだわらなくても良いケースもある。大手企業の場合には、福利厚生や、資格手当、企業で設定されている独自の手当など、基本給とは別の部分が充実していることもある。

入社をして、実績を積んでいけば年収が上がっていくことも考慮しよう。数十年という長いスパンで考えると、結果的に給与がアップする可能性も充分にある。トータルで考えるようにしたい。

円滑に交渉を進めるコツ

円滑に交渉を進めていくためのコツについても見てみよう。

明確な根拠をアピールする

年収交渉とは、いわば自分という商品の価値が希望年収に見合ったものであることを、具体的に示さないと、企業側を納得させることはできない。入社をすれば、どのくらい企業に貢献できるか、詳細な数値や情報を提示してプレゼンテーションするようにしたい。

給与目当てだと受け取られないようにする

給与交渉だけを積極的におこなう応募者は、面接官から見ると、お金目当てだと思われる可能性もある。給与だけが目的ではなく、入社をして働きたいという意欲をまずアピールしたい。

交渉する希望年収には余地を残す

年収交渉する際には、絶対年収〇〇〇万円が良い、と金額を指定をするのではなく、〇〇〇万円程度といった言い回しで幅を持たせるのがおすすめだ。最低希望ラインも同時に企業側に伝えておこう。

転職エージェントを利用する

直接企業側との交渉がしたくないという場合には、転職エージェントを介していれば、年収交渉を依頼することもできる。プロであるエージェントは企業ごとの特徴や、給与システム等を良く把握しているので、円滑に進めていきやすい。

お金に関する交渉は相手に嫌がられる可能性は否定できない。しかし、業務内容や自分のスキルを冷静に考えなければ、企業からいいように使われてしまう可能性がある。自分の生活を守るために、最低限の交渉は検討しよう。

正当な理由であれば、企業も無下には扱わずこちらの要望も通ることは少なくない。後々トラブルが起きないように、最初に話し合うことが重要だ。

年収交渉は転職エージェントを利用しよう

転職活動時に年収交渉をすることは、マナーに反することではない。年収は大切なポイントで、入社後のモチベーションにもつながるため、希望年収と提示された年収が見合っていないと感じたら切り出したい。

交渉にはタイミング、切り出し方もポイントとなってくる。交渉が決裂することも考慮して行いたい。

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この記事を書いた人

IFA転職を運営し、IFA専門転職支援サービスを展開。創業から100名以上のIFAへの転職を支援。また、アドバイザーナビ経由でのIFAになった方の転職者のコミュニティ「Club IFA」も運営しており、IFA業界の転職市場に精通している。

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