MENU

転職活動において内定辞退する理由や円満な辞退方法とは

転職活動をしていると、内定が出たものの他の企業からも内定が出た、家庭の都合等があり内定を辞退する、といったケースも少なくない。内定が出ても辞退するケースや、辞退の際に気を付けておきたいマナー、連絡をする方法について確認しておこう。

目次

内定を辞退することそのものは可能か?

転職活動で企業から内定をもらい、内定承諾書にサインしている時点であっても、承諾書そのものには法的な拘束力はない。

そのため内定を辞退すること自体は法律の面では問題ない。しかし社会人のマナーとして、内定を辞退するのであれば、承諾書にサインをする前に、できるだけ早めの連絡を行うようにしたい。

内定を保留することは可能か?

複数企業を並行している場合、1社から内定が出たものの、もう1社がまだ選考中のため、内定を受けるかどうかの返事を待ってほしいこともある。内定が出た企業が指定した回答期限までに、他の選考状況がはっきりしない場合は、採用担当者に正直に状況を打ち明け相談をすれば「保留」という対応にしてもらえる可能性もある。

しかし企業側の採用スケジュールの都合もあることから、せいぜい2、3日程度の延長に留めたい。保留が1週間を超えるのであれば、結局どちらからも内定がもらえなかったというリスクも考えられる。

転職活動で内定を辞退する主なケース

転職活動をしていて内定辞退となるのは、主に以下のようなケースが考えられる。

複数の会社から内定をもらった

転職活動をする場合、複数の会社と並行して行うことは珍しくない。そのため、状況によっては2社以上の会社から内定が出ることもある。内定がいくつ出たとしても当然1社しか選べない。第1志望以外の企業には辞退する必要が生じる。

他社の選考と悩んでいる

他に選考が進んでいる他社が魅力的な場合、内定を辞退して他社の選考に期待することもある。ただし選考途中であれば、必ず内定が出るとは限らない。慎重な判断が必要となる。

社風が合わないと感じた

最初は魅力的だと思っていても、選考が進むにつれて社内の雰囲気が自分に合わないかもしれない、働くのは無理かもしれないと感じてしまうこともある。無理をして入社しても、社風が合わなければ長続きしづらい。雇用する側にとっても不利益となる。

家庭の事情

新卒と違って、転職の場合は扶養家族がいる人も少なくない。自分の都合ではなく家族の病気や介護、配偶者の都合、子どもの学校等の理由があり、家族から反対を受け内定を辞退するというケースも考えられる。

条件が合わない

収入面や福利厚生や勤務先等、当初聞いていた話や希望と違った。途中で変わった等、転職をしても不都合が生じる場合には内定を辞退することもある

抑えておきたい内定辞退のマナー

内定を辞退する際には、ただ単に「辞退する」と伝えるだけでなく、マナーを守ってできるだけ円満に辞退することが好ましい。基本的なマナーを確認しておこう。

辞退の連絡をできるだけ早く入れる

辞退の連絡を速やかに入れることは、転職活動においてもっとも基本的で大切なマナー。企業サイドも人材を採用するために、多くのコストと人や時間をかけて計画的な活動を行っている。役職付の採用には内定を出した時点で採用活動をストップしていたり、他の候補者に不採用通知を既に出している可能性も充分にある。

予定していた人材から辞退を受けたら、企業側はコストと手間をかけて選考を再スタートさせなくてはいけない。内定を辞退する決断したら速やかに内定辞退の連絡をしよう。

連絡の期限は、内定通知が届いてから2~3日、どんなに長くても1週間が限度だとされる。内定通知を受け取る前に、辞退をすることを決めたのであれば、通知が到着するのを待つことなく、自分から連絡を入れることが望ましい。

適切な手段で連絡を入れる

内定辞退の連絡は、基本的には電話をかけて採用担当者に直接伝えるのが基本。自分の言葉で辞退を伝えるのがベストだが、採用担当者が何度掛けても不在といった場合には、メールで辞退の意向を示すことも問題はない。

また近年ではメールやチャットツールなど、電話以外の連絡手段を積極的に使っている企業もあるため、適切な連絡方法を選んで辞退を伝えるようにしよう。

理由を誠実に話す

内定辞退の連絡の際、理由を聞かれる事も珍しくない。辞退の理由を知ることは、応募先の企業が今後別の人材を採用する際の参考になるからだ。

理由を聞かれて、曖昧な言い方をする、虚偽の理由で誤魔化すようなことは避けたい。適当な嘘でその場を取り繕うとすると、細かく聞かれてバレてしまうかもしれない。悪い印象を与えたり人間性が疑われることにもなりかねない。ただし嘘は良くないと言っても悪口や批判、個人的な内容はもちろん控える。

内定を辞退してライバルの同業他社を選んだところ、転職をした後に知られてしまい、気まずくなる可能性もある。まったく関係ない企業だとしても、昨今ではリファレンスチェックやSNSなどの普及によって、どこでどのような縁があるのか分からない。

今後のキャリアのためにも、できる限り誠実な対応を心掛けたい。

お礼の気持ちを伝える

内定辞退の際には、応募先の企業への謝意も忘れないようにしたい。企業側は選考のために、多くの人とコストをかけている。時間を割いてもらったこと、自分を評価してもらったことについて、感謝の意を添えることが望ましい。

連絡を入れるタイミングも考慮する

内定辞退の連絡を採用担当者に入れる場合には、電話、メール、どちらも先方の営業時間内に行うようにしたい。特に電話で連絡をする場合には、始業後すぐ、昼休み、終業間際など忙しいと思われる時間帯は避ける。

まとめ

転職活動は応募者にとって、一生を左右する大きな出来事。事情によっては内定を辞退することも珍しくはない。

しかし、応募側の企業も相応の時間やコストをかけて採用活動を行っている。辞退を決めたらなるべく早めに連絡を入れるのが望ましい。承諾した後や嘘の理由での内定辞退といった誠実さに欠ける対応は避ける。先方に謝意を伝え、誠意ある態度を示すことで円滑な辞退が可能となる。

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

IFA転職を運営し、IFA専門転職支援サービスを展開。創業から100名以上のIFAへの転職を支援。また、アドバイザーナビ経由でのIFAになった方の転職者のコミュニティ「Club IFA」も運営しており、IFA業界の転職市場に精通している。

目次