転職したい50代の方が知っておくべきことと対策方法

2024年3月12日

若い方であれば独身の場合も多く、比較的気軽に仕事を変えることができる。しかし、50代だと家族がいる場合もあれば、肉体的に無理が効かなくなっていることもあり、簡単に転職できないこともあるだろう。

ここでは、50代の方が転職を考える際に知っておきたいことを紹介する。

なぜ新たに職探しを始めるのか

人生はまさかということにぶち当たることもあり、予想することがなかった転職を求められることもある。

リストラもその一つだろう。長く勤めてきた会社が倒産してしまうこともあるかもしれない。ほかにも、親の介護が始まり一人暮らしに終わりを告げて実家に帰る話を聞く機会もある。こういったことは、この先増えていく可能性がある。

介護に関係なくても、配偶者の転勤に併せて一緒に引っ越すことになり、新しい土地で仕事を探すことになる場合もある。また、家族間の問題などで長時間勤務が難しくなったり、時間に余裕が生まれるような働き方に変えたかったりして、退職・転職という流れになる場合もあるだろう。

子どもたちを見てあげる時間を増やしたくて正社員からパートに変わったり、将来的な学費を稼ぐためにパートから正社員で働ける職場を選ぼうと思っていたりする方もいる。より多くのお金を稼ぎたくて、転職を考える人も多いかもしれない。

また、体力的精神的にキツくてもう少し働きやすいところに転職したいという方もいるかもしれない。人間関係に疲れ果てた方もいるだろう。

転職を目指す気持ちの背景にはさまざまなことが考えられる。どんな理由があるにせよ、大切なことはどうして仕事を変えたいと思っているのかはっきりさせることだ。

いろいろな生き方、さまざまな人生がある。この道一筋でやってきたこれまでの人生を振り返り、今後もこの道で進んでいこうと思う方もいる。また、いろいろな職を転々としてきて、やっと自分に合う力を発揮できる仕事を見つけたという方もいるだろう。

プライベートの問題に悩み、不本意な退職や職探しを始めた人も実は少なくないかもしれない。この場合、心に何かもやっとしたものがある状態で進んでいくことも多いだろう。

理由がどうであっても、覚悟を決めて行動を始めていかなければならない。50代で職場や仕事を変える場合、自分が希望している条件通りに進めていくことは簡単ではないと思っていたほうが良さそうだ。

なぜなら、自分の意見を無理やり押し通したり、人の話に耳を傾けなかったりするのではなど、心配されることも少なくないからだ。また、若い方よりも人件費が高くなってしまうこともあり、採用に慎重になるといった理由もみられる。

何か専門的な技術やスキルがある方であればスムーズにいくかもしれないが、そうでないならあれこれ条件を付けずに探した方が良いと言える。一番気になるのは、どれくらいの給料が求められるかだと思うが、それについてもあまり期待せずに探したほうが良い。

現在得られている収入よりも下がることも覚悟しなければならないだろう。また、正社員限定で探すよりも、いろいろな働き方を視野に入れて検討したほうが見つけやすい。

短時間勤務を選択すれば、今まで残業ばかりで自分の時間が持てなかった人に自由タイムがもたらされる。肉体的にいっぱいいっぱいな状態で気合だけで続けていた方にとって、自分の時間が増えるのもやはり小さくないメリットになるはずだ。

パートなどを選ぶメリットはそこにあると言えるだろう。コーヒーを飲む頻度を下げることで、なんとかできるかもしれない。

新たな業界での就職を検討してみるのも良いだろう。長く続けられる仕事が良いと思うなら、ニーズが高く今後もそれが続いていきそうな仕事を選ぶのも良い。以下に、そんな方に検討していただきたい職業について紹介してみたい。

この業界は、慢性的に人手不足だと言われていることをご存じだと思う。今後も施設を利用したい方が増えることが予想されるため、ニーズはこれからも続くだろう。ただし、神経を使う仕事であり、技術のほかにも体力やコミュニケーション能力も必要になってくる。

正社員だけでなく、さまざまな働き方を選択肢として考えて検討してみるのもおすすめだ。

こちらも人手不足だと言われている。運送というと大きな車を想像する方もいると思うが、なかにはコンパクトな車で配送できる仕事も少なくない。長時間の運転が苦痛ではない方は、検討してみてはいかがだろうか。

この年代で職場を変えたいと思ったら、あらゆる仕事と働き方を受け入れる気持ちも必要になる。こだわりを捨てて、高い年齢でも働けるところを積極的に探して前向きに検討しよう。

また、先に紹介しているように、年齢が高い方を採用しようか考える時、企業側は既にいる社員とうまくやっていけるかという点も気にする。ということは、その点について問題ないことをスマートに伝えてみるのはどうだろうか。

コミュニケーションが長けているなら、それは大きな魅力なので上手に伝えてみるのもおすすめである。もちろん、新しいことをどん欲に学ぶ姿勢や、謙虚に覚えていこうとする態度、ハキハキと話してしっかりとした印象を与えるなどのコツも覚えていてほしいと思う。

新しい環境に飛び込むことに対して不安を感じる場合もあるだろう。しかし、謙虚な気持ちを忘れずに行動をすれば、周りの人間もどんどんコミュニケーションを取ってくれるようになる。

正社員だけでなく、いろいろな働き方を視野に入れて考えることも大切である。

人手不足の業界を積極的に検討してみるのもいいだろう。介護業界や運送業界なども検討してみるのも良い。ニーズがあり、それが続くことが考えられるからだ。

また、転職することで現在得ている収入よりも低くなることも多いため、その点についても理解したうえで、職探しを開始しよう。

IFA転職を運営し、IFA専門転職支援サービスを展開。創業から100名以上のIFAへの転職を支援。また、アドバイザーナビ経由でのIFAになった方の転職者のコミュニティ「Club IFA」も運営しており、IFA業界の転職市場に精通している。