新しい企業に入社する際は、社員の方から好印象を持たれるようにしたいと思うのは必然だ。そのため、ファーストインプレッションが非常に重要である。
とはいえ、どのような準備を行えばよいか分からない方も多いのではないだろうか。
本記事では出社日前と初日に行うことを紹介する。さらに注意点も解説するため、これから転職を控えている方はぜひ参考にしてほしい。
出社日までに準備すること
出社日までに準備することは大きく分けて以下の3つに分けられる。詳しく解説していこう。
身だしなみを整える
出社日に合わせて身だしなみを整えることを意識してほしい。人の第一印象は見た目から入るといわれるほど、容姿が重要だ。髪型はもちろん、スーツや靴のきれいさなども重要となる。
そのため以下の項目を行うようにしてほしい
- スーツ・Yシャツ・ネクタイ(男性の場合)はクリーニングに出しておく
- 出社日までに美容室で髪を整えておく
- カバンなどが汚れていないかチェックしておく
清潔感などは非常に大事であり、身だしなみを整えておかなければ、社内の人から好印象を持たれる可能性も低くなる。さらに出社日初日に着ていくスーツもブラックやダークブルーなど落ち着いた色合いの方が目立ちにくくて良いだろう。
企業の情報整理
今一度、企業の情報整理を確認しておくことも大切だ。
新卒と異なり、中途採用者は企業理念や経営理念、ビジネスモデルなどは分かっていると思われているケースが多い。
そのため、勤める会社のことは再度チェックしておくべきである。所属する部署の人から「会社のこともわからないのか」と思われると、「この人は仕事できないかも」と捉えられる場合もあるだろう。分かっている範囲で情報整理しておくことをおすすめする。
持ち物を確認する
会社から支給されたもの以外にも、自身で持ち物のチェックを行っておくようにしてほしい。業種によって持ち物は異なるが、一般的には以下の項目は必須である。
- ノート・メモ帳
- 筆記用具
- 手帳
- ハンカチ
事前に何が必要かは人事の方に確認していてほしいが、上記の4つは社会人として当たり前に用意するものである。その他にも必要そうな物があれば用意してほしい。
ただし、物をたくさん持参すると「この人は必要なものが判断できない人」「整理整頓が苦手な人」と捉えられるため注意が必要だ。
出社日当日に行う3つのポイント
では出社日当日は社員の方の名前を覚えなければいけないが、その他にもたくさん行うことはある。
好印象を持たれるためにも以下の3つのポイントを意識してほしい。
印象に残る入社挨拶
新しく入社することになった際は、必ず挨拶をしなければいけない。
挨拶は事前に考えておくのが当たり前であるが、できれば社員の方へ印象に残る挨拶をすることが好ましい。
誤解してはいけないのは、前職での功績など、自慢が入る内容は伝えてはいけない。同じ会社の方でも入社日当日は、コミュニケーションも取れていないことからアウェイな状況であるためだ。自慢ばかりするとすごい人と思われる一方、反感を買ってしまう可能性も高い。そのため、やる気と熱意を感じさせる挨拶をしてほしい。
業務の説明や引継にメモを取る
挨拶が完了した後は、業務の説明や引継ぎを行っていく。社員の方が話してくれる内容をメモを取りながら行ってほしい。
近年では録画や録音機能を用いることからメモを使う方が減りつつある。しかしメモを取っていないと、教えている人は「この人ちゃんと理解しているのか」「覚えられるのか」と感じるだろう。そのため業務に関することは必ずメモを取るように心がけてほしい。
コミュニケーションのタイミングを意識する
初日だけでできることではないが、社員の方とのコミュニケーションもとらなければいけない。
もちろん社員は忙しいため、話しかけにくいところではある。
空気を読まずにコミュニケーションを取ろうとすると「この人は仕事に関する熱意がない」「遊びに来ている」と思われてしまう可能性もあるだろう。そのためタイミングを見計らってコミュニケーションを取るように意識してほしい。
また、企業によっては初日に懇親会を開く場合もある。そのため入社日初日の夜は空けていた方が良いだろう。
転職日初日の注意点
最後に転職日の初日の注意点を3つ紹介する。
職場の空気をつかむ
企業によっては「ゆるやかな職場」もあれば「仕事に追われている職場」などさまざまだ。
そのため入社した初日はどのような職場環境であるか空気をつかまなければいけない。とはいえどの企業も仕事に対する熱意は失っていないため、やる気を出して取り組んでほしい。
しかし、やりすぎると周りから偏見の目を持たれる可能性も0ではない。「企業に貢献したい」「自身のスキルアップを図りたい」という気持ちもあるかもしれないが、場違いなことを初日に行わないように注意してほしい。
すぐに意見を言わない
入社日初日に、先輩社員に意見などを言うと、悪い印象を持たれる可能性もある。
もちろん企業や人によって異なるため、一概には言えないものの、新参者である転職者が初日に意見をいうと、「会社のこと知らないくせに」「少し生意気」と捉えられる可能性もあるだろう。
的確な意見や、上司から意見を求められた場合は積極的に発言してよい。しかしあまりに自己主張が強いと、他の社員から悪いイメージを持たれるケースもあるため、適度な意見を発言するように意識してほしい。
わからないことはすぐに確認する
中途となると、新卒より仕事ができるという印象を持たれていることから分からないことをスルーしてしまう傾向にある。
しかし、分からないまま仕事を進めてしまうと大きなミスにも繋がりかねない。また、改めて聞くと「さっき教えたのに」「なんで何回も聞くのだろう」と思うのは必然だ。そのためわからないことがあれば即座に確認するようにするべきである。
まとめ
今回は、転職先で好印象を持たれるために、出社日前と初日に行うことと、注意点を解説してきた。
出社日前は身だしなみを整え、持ち物をチェックし、用意周到にしておくことが大切だ。また当日に行う挨拶も一緒に考えておくようにしてほしい。出社日初日は社員の方の名前を覚えるだけでなく、業務のことを理解し、さらに社員とのコミュニケーションを取っていかなければいけない。
とはいえ、職場の空気をつかみ、どのような環境下であるかを判断しながらコミュニケーションを取ってほしい。また、自己主張ばかりすると社員の方から嫌われてしまう可能性もあるため、十分注意が必要である。