今の仕事が合わない方は、違う業種にチャレンジするのも一つの選択肢だ。
とはいえ、どの職種が自分に適しているかわからない方も多いため、おすすめな業界を知りたい人も多いだろう。また40代50代から転職するとなると、給料面も一つの判断材料となるため、安定した収入を確保できる仕事が必要だ。
そこで今回は、20代30代の未経験者でもチャレンジできるおすすめな業種と、40代50代が活躍できる仕事について紹介する。最後には人手不足が懸念されている職種についても解説するため、未経験な業界に転職を考えている方はぜひ参考にしてほしい。
20代30代におすすめな業界
ここでは若い世代である20代から中堅層の30代におすすめできる業界について解説する。
建築営業
建築営業は体力に自信がある若い方におすすめだ。
常に数字を追うことになるため、相当の体力が求められる。一方インセンティブを設けている企業も多く、売り上げや利益が大きいほど年収も高くなる。人によっては1,000万円や2,000万円を超えている方も多いため、能力に見合った年収を得ることができる。
また、建築知識がなくても就職できる点は大きな魅力。実際に大卒で建築業界の営業職に就職する方の多くは、経済学部や経営学部などが多い。建築学部の方は「現場監督」や「設計士」として採用されるため、未経験者であっても営業職として中途採用している企業が非常に多い。
さらに明確な数値目標が設定されるため、ゴールが見える仕事である点がやりがいを感じるという方も多い。
IT業界
今はネットを使わない人はいないと言われるほど今最も需要が高い業界だ。
そのため衰退していく可能性も低く、さらに就職先によっては急成長する可能性も高い。IT業界と言えばプログラミングなどが求められるイメージがあるが、社内で教育制度を設けている企業も多い。そのため一から学ぶことも可能なため、未経験者でも就職できる。
また、プログラミングを覚えることで、将来的に独立も視野に入れることができるだろう。将来起業したい方やフリーランスとして働きたい方にはおすすめの業界だ。
広告業界
IT業界同様、広告業界も躍進を続ける業種だ。
近年ではテレビや雑誌だけでなく、SNSを使った広告も多数ある。そのため企業によっては人材を大量募集していることも多いことから、まだまだ急成長が見込まれる業種である。
また、広告業界に勤める方の多くは、新卒だけでなく、異業種からの中途採用も多い。社会人経験を積んでいれば、後は企業で教育するというケースも多い。
もちろん各企業によって異なるため、事前に確認しておく必要があるが、今後の業界の成長を考慮すると、十分おすすめできるだろう。
金融業界
金融業界は銀行や信用金庫だけでなく、証券会社、IFAなど幅広い職種がある業界だ。
近年では投資や資産運用をする方が多く、今後も需要が高い業界である。さらに動かす金額も数千万円、数億円単位になることもあるため、「大きな仕事をしたい」、「やりがいのある仕事をしたい」という方には向いている職種だ。
一見、中途採用は金融業界の知識がないと難しいと思われがちだが、未経験者でも積極的に採用している傾向にある。金融業界に勤めておくと、日本経済や世界経済にも強くなり、知見のある人材にもなれるメリットがある。
40代50代が活かせる仕事とは
続いては40代50代の方が転職する場合の仕事について解説する。
経験やキャリアを生かせる仕事
40代となると、経験やノウハウを持ち合わせている方も多いだろう。しかし未経験の業界となればキャリアを活かすのは難しいと考える方もいるが、決してそのようなことはない。
例えば設計士など繊細な作業が求められる業種に勤めていた方は、プログラミングなどのIT業界でも生かすことが可能だ。
また、営業など対人関係はマルチに活かすこともできる。自身が前職で培ってきたスキルを仕事を変えてでも活かすことができる職種を選ぶのみも一つの方法である。
管理職候補となる仕事
40代以上となると、家庭を持っている方も多いため、管理職など、ある一定の給与が与えられる仕事を選ぶのも一つの方法だ。
前職で管理職や役員などを勤めていた場合、中途採用でもその能力が求められ、マネージャークラスで採用されるケースも多い。経験がなくてもマネジメント能力を買われることも多いことから、管理職候補となる仕事を選ぶのも一つの選択肢だ。
資格を生かせる仕事
保有している資格を活かせる業界に転職するのも一つの方法だ。
若いときに取得した資格や、新たな業界に就職するために取った資格などを活用して、次の仕事を見つけても良いだろう。年齢を重ねると一から仕事について覚えることに抵抗を持つ方も多い。
しかし、資格さえ取得しておけばある程度の知識が保有できるため、異業種であってもチャレンジすることができるだろう。
人手不足が懸念される就職先
最後に人手不足が懸念されている就職先を2つ紹介する。転職でうまくいかない方はぜひ参考にしてほしい。
福祉関連
福祉や介護業界は人材不足が懸念されている。
高齢者の人数が多いことから、老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などが増え続けている。一方で従業員が不足していることから、経営が困難になる施設も多い。
そのため、つねに人材募集をしている傾向になる。また特別な資格は不要なため、未経験者であっても転職することが可能である。ただし給料面が安い業界とも言われているため、事前に確認しておくべきだろう。
飲食業界
飲食業界も福祉関連同様人手不足が懸念されている。
若いスタッフが多いことから、人の入れ替わりが多い特徴がある。また新型コロナウイルスの影響もあり、人員削減をした企業も多い。
しかし、昨今では復旧しつつあるため、再度人材募集している傾向にある。飲食業界は料理人以外にも店舗経営やホールスタッフなどの仕事もある。そのため未経験者であっても勤めることが可能な業界だ。
まとめ
今回は、20代30代の未経験者でもチャレンジできる業界と、40代50代が活躍できる仕事について紹介してきた。
若い世代は体力もあるため、給料が高い建築業界がおすすめだ。また安定を図りたいのであれば、ITや広告業界もおすすめできる。未経験者であっても仕事をしながら学べるためチャレンジしてみるのも良いだろう。また40代以降となると、自身のスキルや経験を活かせる仕事を探すことを意識してほしい。
もちろん給料面なども考慮しながらとなるが、優遇措置が良い企業や資格を生かせる仕事であると、一から学ぶ必要がなくなる。また人手不足が懸念されている業界もあるため、どの仕事が自分に合うか検討しながら転職活動を行うべきである。