「どうやって口コミを入手するのだろう?」
「どういったことを聞いておくべきなのか?」
といった疑問をお持ちの方。金融業界の転職活動を行う際、条件面だけではなく、口コミ情報も併せて活用したい。
本記事では、口コミを効果的に利用するための3つの方法、転職に役立つ口コミの情報源を紹介する。さらに口コミを使う時の注意点も詳しく説明する。
口コミを活用して、金融業界への転職活動をスムーズに行うために、ぜひ本記事を最後までご覧いただきたい。
金融業界の転職にクチコミを活用するメリット
転職において、クチコミは強力なツールだ。求人票から条件は分かるけれど、勤務の実態を読み取ることは難しい。特に金融業界内での転職の場合は信頼できるアドバイス源であるといっても、過言ではない。
金融人同士だと共通言語があるし、お互いの知識レベルの想像がつく。だから「そこが知りたかった!!」や「考えもしなかったけれど、実態はそのようなことになっているのか。知っておいてよかった・・・。」と的を得た情報になることが多いのだ。
キャリアパスについても様々な情報が手に入る。自分達に近いロールモデルのキャリアパスを見ている。そうした数々の実例を把握しているだけに口コミは金融業界への転職を考えている人にとっては有力なツールと言える。
ここでは、クチコミを利用して金融業界内で転職するメリットについて紹介する。
リアルな事例を紹介してもらえる
クチコミのメリットは、金融の分野で相当な経験を積んだ人からの的確なアドバイスが得られることだ。このようなアドバイスは、転職サイトでは得られないことが多い。従ってクチコミは求職者にとって貴重な情報源となる。
仕事探しの過程で、口コミは会社の文化や仕事内容、あるいはまだ求人サイトに掲載されていないポジションなど、鋭い情報を提供してくれる。つまり、クチコミは求職者にとって貴重な情報なのだ。
その会社の文化や雰囲気を把握でき転職のミスマッチが防げる
クチコミの2つ目のメリットは、転職ターゲット先の会社の文化や雰囲気を深く理解できる可能性があることだ。同じ金融業界だからこそ、商品、スタッフの階層、会社の背景など、現在の会社とフラットに比較できる。そのような分析をすることで、そのターゲット先の価値観や姿勢をイメージできる。
このように、企業文化を知ることは、自分の意図する転職になるのか否かを判断することを判断するのに役立つ。さらに、同じ金融業界の仲間や今までの培った人的ネットワークを通じて会社の文化や雰囲気を理解することは、ターゲット先の会社にとっても最適な人材を確実に採用し、時間、費用、労力の節約につながる。
ミスマッチの採用はお互いに不幸だ。従って口コミで転職ターゲット会社の文化や雰囲気を把握することは、求職者、採用企業側の双方にとってメリットになる。
口コミのネットワークで転職のマッチングも可能
口コミの3つ目のメリットは、口コミが推薦になる可能性がある点だ。一定程度金融業界で生きていると、いろいろな人物を知ることになる。転職マーケットに出ていない・・・つまり転職活動を行っていない人物が、採用企業にとっては喉から手が出るほど欲しい人材であることも多い。
口コミや人的ネットワークはこのような転職マーケットに出ていない人物の転職を可能にする。仮に転職を考えていない知人にこの手のハナシを持ち替えた、と想定しよう。職業人としての自分の市場価値が高まっていることを実感できるので知人も悪い気分はしないだろう。
思いのほか新しい職業を選択する機会を提供することになるかもしれない。また、声をかけた知人が、知人自信の上司、同僚、相談相手、仲間で最適な人物を見つけることになるかもしれない。
口コミのネットワークは、転職のプロを使わずとも最適なマッチングができる力を持っている。次は、あなたに口コミで転職のオファーが入るかもしれない。
転職活動に役立つクチコミ 3つの情報源
一般的に、転職は相応に時間と手間がかかる(いや、手を抜いた転職をしてはいけない)。そうした中、同じ金融業界の住人に情報を求めることは、考えもしなかった採用ニーズを知るためのための効率的な方法といえよう。
とはいえ、確かなクチコミ情報を収集するためには、必須の手順がある。
かつての職場の仲間や取引先
まず、挙げられるのが信頼できる知人や友人だ。他社の募集案件について熟知していることもあるかもしれない。
信頼できる知人はかつての職場で築かれるケースが大半だが、取引先の担当者が信頼できる知人になるケースもある。取引先はこうした情報の「ハブ」になることもある。
同窓会ネットワーク
次に、同窓会ネットワークの活用を挙げたい。同窓会のメンバーは金融業界に所属しているとは限らない。期待するのは、異なる業界での採用ニーズだろう。金融のキャリアを活かせる別の業界や会社に関するヒントを持っているかもしれない。
また、時には地域を超えた採用ニーズが見つかるかもしれない。同窓会ネットワークのメンバーとは一緒に働いた経験がないことが多い。とはいえ学生時代の一定期間は長時間を過ごした仲だ。
同窓会ネットワークの口コミは、かつての職場の仲間や取引先に次ぐ口コミの情報源といえる。
セミナー参加などをキッカケに交友を深めた知人
次に、人脈を広げ、業界や専門テーマのセミナーをきっかけに知り合った知人だ。一緒に働いたことがない為、お互いの働きぶりや、勤務姿勢が分からないところがやや難点。
とはいえ、興味関心が同じ方向性であり、セミナーなどを機に交友を深めていった相手であればある程度人となりを知ることになるだろう。「かつての職場の仲間や取引先」「同窓会ネットワーク」に次ぐ情報源といえるだろう。
転職にクチコミを活用する際に気をつけるべきこと
金融業界内での転職を考える場合、自社の不要な情報を軽はずみに口にしないことが重要だ。これは金融以外の業種の人との会話でも同様であるが、こと同じ業界だと盛り上がってしまい、つい不要なことをクチにしてしまうケースがある。信用問題になりかねないので注意したい。
また、口コミで得た情報にも注意が必要だ。 既に採用が決まった件も、そうとは知らずに出回っていることも考えられる。
また、新しいプロジェクトを立ち上げ、専門の人員を採用する予定であったものの、計画そのものがご破算になり、採用の話も立ち消えしている可能性もある。
そのため、自分でもいろいろと調べて、多くの資料を参考にしながら仕事を探すようにしたい。
転職に口コミを上手に活用するコツ
クチコミから、転職ターゲット先の会社の社風や文化・雰囲気を把握できる。また、元同僚やOB、友人のネットワークを使うことで、自分が思い描いている仕事に就く可能性を大きく高められる。さらには転職のミスマッチも防げる。
とはいえ、入手した口コミの信ぴょう性はしっかりと精査すべきだろう。自分でも調べたり、複数の情報を得ることで、その口コミが正しいか否かを的確に判断し、転職活動を有利に戦って欲しい。