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厚生労働省が発表している「令和3年賃金構造基本統計調査の概況」によると、金融業・保険業の賃金は、男女計で38万3500円である。他の業界に比べ賃金が高いため、金融業への転職を図ろうとする人も多い。
しかし、年齢が40代で金融業界が未経験だと、転職できる可能性が低いと感じている人もいるだろう。40代の未経験でも金融業に転職するには、どのようなスキルを持ち、どのような業種を選べばよいか解説する。
40代の未経験でも転職を成功させるには？
そもそも、40代の転職はハードルが高い。中長期的に会社に貢献できる人材を探している場合、40代の中途社員を採用しようとは考えない。そのため、中途採用者でも採用したいと思ってもらえるだけの、スキルや職歴がある方が良い。
とはいえ、金融業が未経験でこれまでの職歴やスキルが役立ちそうにない場合は、以下の3点は押さえておきたい。
- 情報収集を怠らない
- ある程度の妥協が必要
- 求人は数多く応募
それぞれのポイントについて解説していこう。
情報収集を怠らない
金融業界に転職するなら、求人や求められている人物像など、情報収集は欠かさないことが重要である。金融業に限らず、転職活動は情報を集めて対策しないといけない。そのため、必要なスキルや、業界における最低限の知識などは、集めておくと良い。
情報収集を行いながら、自分の得意なスキルや貢献できる仕事に見合う業種を探す。
ある程度の妥協が必要
待遇や福利厚生については、転職をすることで今より悪くなることは想定しておく必要がある。「金融業界への転職を成功させる」部分を重要視するなら、条件面ではある程度は目をつむる。
特に40代で未経験であれば、すべて理想通りにいかない可能性が高い。とはいえ、金融業界の賃金水準は高いので、転職が成功すれば給与も上がるかもしれない。家族にも相談しながら、数ある要望から妥協をして、転職活動を行うと良い。
求人は数多く応募
求人に数多く応募する点も、転職を成功させるには必要だ。40代の転職は、そもそもの成功率が低い。業界が未経験であれば、転職できる可能性はさらに低くなる。そのため、条件に合致している求人は、数多く応募しておく。
非公開の求人もあるので、転職エージェントを活用しながら求人を見つけると良い。
40代の未経験でも転職が有利になるスキルとは？
40代で未経験の人でも、転職が有利になるスキルはいくつかある。金融業界は、対面での顧客対応能力が高い人材や、組織をマネジメントして目標を達成させる人材が不足しやすい。
特に、以下のスキルを持ちあわせていると転職に有利である。
- マネジメント経験
- 無形商材の営業経験
- 論理的思考力
それぞれ解説していこう。
マネジメント経験
マネジメント経験は。40代で未経験の金融業界に転職する際には有利になるスキルである。金融業界は、顧客へのフロント業務が中心であるため、プレイヤーとしての気質が強い。
しかし、プレイヤーとして優秀なスキルを備えていても、マネージャーとして必要な素養がない人材もいる。そのため、組織を束ねるマネジメント力に長けた人材であれば、採用が有利になる可能性が高い。
無形商材の営業経験
無形商材の営業経験に長けていると分かる実績があれば、転職に有利になりやすい。特に、金融業界は顧客と対面で金融商品の説明を行う業務が中心である。どの商材でも、営業員を信頼して売買を決めるため、無形商材の営業力が高いとアピールできれば、転職しやすい。
どのような商材で、自分の営業がどれだけの売上に繋がったのか、実績も含めてアピールできると良いだろう。
論理的思考力
最後に、金融業界では論理的思考力が求められる。顧客に金融商品の内容や、必要性を理解してもらうには、論理的に話を組み立てて、分かりやすく伝えなければならない。そのため、普段から論理的な思考力を持ちあわせていると、転職できる可能性が高くなる。
40代の未経験でも転職できる金融業とは？
40代で金融業が未経験の人でも、転職しやすい業種について解説する。一般的には、営業職として応募しているケースが多い。特に、未経験でも求人数が多いのは、以下の3つである。
- 保険業界
- 証券業界
- IFA
それぞれ確認していこう。
保険業界
保険業界は、未経験でも採用される割合が高い。日系生保会社は、出産や子育てを終えた女性のセカンドキャリアとして、男性はそのマネジメント業務を担当してもらう求人を出している。
外資系生保でも、男性や女性で営業力の高い人材への求人を出しているので、未経験の40代でも転職しやすい。未経験の40代が金融業に転職するなら、保険業界を検討してみるのも良いだろう。
証券業界
証券業界も、保険業界と同じく未経験でも採用してもらえやすい業種である。証券業界は、顧客への金融商品の販売仲介がメインの業務となるので、営業力の強い人材を、より求める傾向が高い。
目標達成をする意識も高く、やりがいもある仕事である。営業スキルで実績を持っているなら、強みを発揮できる可能性があるので、チャレンジしてみるのも良いだろう。
IFA
IFAは、特定の金融機関に所属せずに、顧客の資産を増やすサポートを行う。顧客の資産を増やす目的のもと、最適な金融商品の販売を行い、生涯にわたってフォローをするので、顧客と深い信頼関係の構築が求められる。
自身の裁量で対象とする顧客層や、販売する金融商品を決められるので、企業に属さず独立を考えている人には、やりがいのある仕事である。2022年6月末時点で、IFAとして登録されている金融商品仲介業者の登録外務員数は、5558人と年々増加傾向にある。
IFAの転職をする場合は、非公開求人も数多くあるので、金融業界に特化した転職サイトを利用すると良い。
40代の未経験でも転職を成功させるなら転職アドバイザーにも相談しよう
40代で金融業界が未経験の人が転職を成功させるための方法や、おすすめの業種について解説した。これまで培ってきたスキルの中から、自分が活かせるスキルを求めている求人には、幅広く応募すると良い。
金融業界に転職するなら、未経験でも採用をしている保険業界や証券業界、IFAがおすすめだ。いずれも転職アドバイザーを利用すれば、有益な情報や求人を紹介してくれるので、積極的に活用すると良いだろう。
IFA転職では、金融機関が選ぶ転職に使いたいサービスでNO.1である。IFA転身者が選ぶ満足度がNO.1の転職サービスでもあるので、自分のスキルや経歴に合った求人がないか、紹介を受けると良い。
