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【転職時】履歴書の学歴、いつから書く?

就職・転職のときに書くことになるものに、「履歴書」がある。一部の例外を除き、ほとんどすべての職場はこの履歴書の提出を求めてくるため、書く頻度は非常に多いと思われる。

履歴書には志望動機や所持資格を書く欄のほかに学歴・職歴を書く部分もあるが、これについて「いったいいつから書けばいいのか?」と迷う人もいるのではないだろうか。ここではそんな疑問に回答していく。

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目次

明確な決まりはないとされている

意外に思われるかもしれないが、履歴書は法律的に定めのあるものではない。多くの履歴書で記載する項目はかぶっているものの、明確な書式があるわけではないのだ。また、そこに書く「学歴」も、どこから書けばいいかという明確な決まりはない。

実は、「履歴書の学歴はどこからスタートするべきか?」については、専門家の間でも諸説ある。

たとえば、「高校卒業からが基本だが、小学校から書いても良い」とする説もあるし、「小学校や中学は義務教育であるから、これを書く必要はない。高校から書くべきだ」とする説もある。また、「職歴がない人の場合は小学校から書くべき」とする説もあれば、「小学校の名前などは記さない」とする説もある。

これらのいずれかだけが正しく、これらのいずれかが間違っていると断言するのは難しい。すでに述べた通り、履歴書はその記述の方法に法律的な定めがあるものではないからである。

履歴書を購入した場合、多くのケースで「書き方の見本」が入っているため、それにしたがって書いていくのがよいかもしれない。

【転職の場合】基本は高校からだが、ケースバイケース

上記では「履歴書の学歴をどこから書くかについては、専門家の間でも諸説あり、『これが正しい』といえるものはない」とした。

しかし転職時の履歴書となると、少し話が変わってくる。なぜなら転職時の履歴書の場合は、人によっては「書くことが非常に多く、欄が圧迫される」という問題が出てくる可能性があるからである。

一般的な履歴書の場合は、「学歴・職歴」として、学歴と職歴を一つの欄にまとめている。行数は履歴書によって多少異なるが、15行程度であることが多いかと思われる。また、学歴と職歴は一つの欄にまとまっているが、学歴と職歴の両方がある人は、最初の行に「学歴」と記し、職歴が始まるところでは「職歴」と記して1行を使うことになる。

たとえば大学院まで出ている博士課程を取っている人が「中学校卒業」から書こうとすると、

―――
1行目:学歴
2行目:〇〇中学卒業
3行目:〇〇高校入学
4行目:〇〇高校卒業
5行目:〇〇大学▼▼学部入学
6行目:〇〇大学▼▼学部卒業
7行目:〇〇大学▼▼研究科××専攻修士課程入学
8行目:〇〇大学▼▼研究科××専攻修士課程修了
9行目:〇〇大学▼▼研究科××専攻博士課程入学
10行目:〇〇大学▼▼研究科××専攻修士課程修了
11行目:(空白行)
12行目:職歴
13行目:株式会社〇〇入社
・・・
―――

となる。

このように数字を振ってみていくと分かりやすいが、職歴を書く欄が3行程度しか残っていないのである。
転職を1~2回している人の場合は、それを書こうとすると行数が足りない……ということになってしまいかねない。

このような状況を避けるためには、「自分の学歴や職歴に応じて書き分けること」が必要になってくる。たとえば高卒で転職歴が1回しかない人の場合は中学校卒業から書いても問題はないが、大卒以上で転職歴のある程度ある人は高校卒業から書くようにするなどの工夫が必要になるのだ。

なお、大学院に進んでいる人であっても、「〇〇高校卒業」の行は削ってはいけないとされている。なぜなら、高校は義務教育ではないからである。行数が足りなくなりそうなときであっても、高校の表記は削らないように注意しなければならない。

書き方の注意点と書ききれないときの対応方法

上記のような工夫をしても、それでも行数が足りなくなってしまうことがあるだろう。
そのような場合は、下記のような方法を試してみてほしい。

行数が多い履歴書を選ぶ

何度か述べているが、履歴書には法的な書き方の定めはない。そのため、履歴書はある程度テンプレート化しているものの、実際にはそれぞれの履歴書で多少違いが見られる。なかには学歴・職歴の行数が多いものもあるので、これを選ぶのがもっとも手っ取り早い解決策といえる。

また現在はパソコンでも気軽に履歴書を作ることができるので、これで「学歴・職歴の行数が多い履歴書」を作るのもよいだろう。

まとめられるところをまとめる

「入学/卒業」「入社/退社」は、分けて書くのが原則(前述)である。ただこれだと2行を使ってしまうので、学歴が長かったり転職回数が多い人の場合は書ききれなくなる可能性が高い。

このようなときは「1行に入学/卒業・入社/退社をまとめて書く」という手法を使っても問題ない。ただしその場合は、卒業や退社をした年をしっかりと記すようにしなければならない。

重要ではない職歴を除く

学生時代にアルバイトをしていた経験や、3か月間ほどの短期でパートタイムに入っていた……などの経験は、場合によっては省いても構わない。もちろんそのアルバイト・パート経験が、次の転職希望先と密接に関わるものであるならば記載しておくべきだが、そうでない場合は省略しても問題はない。

別紙で用意する

履歴書は学歴・職歴をまとめて書くが、世の中には「職務経歴書」というものもある。この場合は、「別紙参考のこと」として、職務経歴書に職歴を書くかたちをとるようにするとよいだろう。

履歴書には、学歴と、新しい転職先に関わる職歴や直近の職歴を記すに留め、職務経歴書でほかの職歴を確認してもらうようにするのだ。

履歴書の添削はキャリアコンサルタントにお願いできる

履歴書に書く「学歴」は、簡単なようでなかなか難しいものだ。どこから書けばいいのかの見解が専門家によって異なるし、通った学校が多い人や転職回数が多い人は「書ききれない」という問題にぶつかることもある。

履歴書に関する基本的な書き方は調べれば出てくるが、「自分の書き方で合っているかどうか自信がない」という人は、一度キャリアコンサルタントに見てもらうと安心だ。

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この記事を書いた人

IFA転職を運営し、IFA専門転職支援サービスを展開。創業から100名以上のIFAへの転職を支援。また、アドバイザーナビ経由でのIFAになった方の転職者のコミュニティ「Club IFA」も運営しており、IFA業界の転職市場に精通している。

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