転職エージェントとは？　大手リクナビの紹介と、それ以外の就職・転職支援サービス

2023年7月19日

アドバイザーナビ株式会社

転職活動を行うときは、一人で取り掛かってももちろん問題はない。しかし人の力を借りることで、よりスムーズに、より良い成果が挙げられやすい転職活動を行うことができる。

今回はそのような手段のうちのひとつである「転職エージェント」を取り上げて、

そもそも転職エージェントとは何か
大手転職エージェント「リクナビ」の特徴とは
転職エージェント以外の転職支援サービス

について解説していく。

転職エージェントの特徴について

転職エージェントとは、「転職をしたいと考えている人」と「新しく人を雇いたいと考えている企業」の間に立ち、双方を結びつける業務を担っている団体だ。転職エージェントの多くは無料で利用できる（※一部有料の転職エージェントもある）ため、気軽に申し込むことができる。

なお利用者側は原則無料ではあるが、利用者側と企業がマッチングした場合、「成果報酬」というかたちで転職エージェントは企業からお金を受け取ることになる。このため、「無料の慈善団体ならば、頼りすぎるのもよくなさそう」と考える必要はない。

また、転職エージェントの多くは、単純に「マッチング」にのみ主題を置いているわけではない。すでに述べた通り、転職エージェントは「求職者と企業をマッチングさせなければ利益にならない」というシステムであるため、求職者と企業のマッチング確率をアップさせるべく、さまざまな手助けを行ってくれるのだ。

たとえば履歴書の添削であったり、丁寧なヒアリンングであったり、求職者の持っている希望やスキル・資格の棚卸し作業を手伝ったり、模擬面接であったり……といったように、「受かる可能性が高くなること」を実践しているのだ。

このため、初めて転職をする人の場合は、個人での転職活動にこだわりすぎることなく、転職エージェントなどを使った方がよいだろう。

なおこのように便利な転職エージェントではあるが、「担当者との相性の問題」はある。Aさんにとっては非常に相性の良かった積極的なタイプの担当者が、Bさんにとっては「言葉ばかりが強い人」と感じられてしまうこともある。どうしても担当者との相性が悪いと感じたのならば、担当者の交代を願い出てみよう。

大手転職エージェント「リクナビ」の特徴

転職エージェントの数は非常に多くあり、そのいずれもがそれぞれの強みを持っている。転職エージェントには明確な「良し悪し」はないため、「自分の希望にあった求人情報を持ってきてくれそうな転職エージェントはどこか」を判定基準に選ぶとよいだろう。

今回はそんな数多くある転職エージェントのなかから一つ、「リクナビ」を取り上げ、その特徴を紹介していく。

リクナビは非常に特徴的な転職エージェントである。リクナビでは、

管理機能（気になった企業の一括管理／レジュメのデータ保存／ほかの人の転職状況が分かるなど）に優れる「リクナビNEXT」
転職の成功確率をよりアップするためのサービス（キャリアアドバイザーなどが転職活動のアドバイスをしてくれる／土日祝日の相談も受け付けているなど）である「リクルートエージェント」

の2つのサービスを提供している。リクナビNEXTに登録した場合、リクルートエージェントの方にも同時に登録できるため、リクナビNEXTの優れた管理機能を使いつつ、リクルートエージェントの転職サポートサービスが受けられるようになっているのだ（以下ここでは、「リクナビ＝リクナビNEXT＋リクルートエージェント」として解説していく）。

リクナビは、転職成功実績NO1の転職エージェントである。求人数も非常に多く、転職エージェントのなかでも最大大手のため、信頼が置けるだろう。ターゲットとしている層も、20代～50代と非常に幅広い。汎用性の高い転職エージェントであるため、まずはここから登録するとよいだろう。

ただ、いわゆる「ハイクラス求人」は出にくいため、年収アップを唯一の希望にするのであれば、リクナビ以外の転職エージェントも併用した方がよいかも知れない。

それ以外の就職・転職支援サービスも知っておこう

ここまで「転職エージェント」と、その一例としてリクナビについて紹介してきたが、それ以外にも就職・転職サービスはいくつかある。それについても簡単に解説しておこう（※本稿では「支援サービス」を取り上げるため、「知人からの紹介」などはここには含まない）。

ハローワーク

知らない人がいないほどに名前の知れた、公的な就労サービスである。失業手当の受給などの手続きのため、多くの人は一度は足を運ぶことになるだろう。職業訓練を格安で受けられるなどのメリットは非常に大きく、「スキルアップしてから次の企業を目指したい」という人には向いている。

求人情報の多くは、地元密着型である。なお、「公的機関に登録されている求人情報だから絶対に安全」と考えるのは間違いである。実際に入ってみたところ、求人情報と労働条件が違うということはよくある。

転職サイト

「いつでも気軽に調べられる」「365日24時間、いつでも応募が可能」という利便性の良さが魅力の転職サイトも、選択肢のひとつに入れておきたいものである。なお、転職エージェントのなかには独自の転職サイトを持っているところも多い。

手軽さと気軽さがメリットの転職サイトでの転職活動だが、転職エージェントやハローワークを使っての転職活動に比べて、フォローが非常に少ないのが欠点である。「絶対に受かりたい企業がある」「大幅な収入アップを目指している」「もともと履歴書作成や面接が苦手」という場合は、転職エージェントなどを頼った方が安心だろう。