外資系への転職希望は未経験でも問題ない？

2024年3月13日

アドバイザーナビ株式会社

外資系企業へ転職したいという場合、まず気になるのが語学の問題、日系企業よりも厳しいといわれる成果主義などではないだろうか。そして、その中でも特に心配されるのが未経験でも問題ないかという点だ。

そこで、外資系企業への転職で求められる資質について解説する。これから外資系企業への転職活動を始めたい方、外資系企業に興味のある方はぜひ参考にしてほしい。

未経験からの外資系への転職で気を付けたい点

未経験者が外資系企業へ転職することは可能ではある。しかし、転職を考える際は以下の点に気を付けておく必要がある。

業種・職種にこだわりすぎない

外資系企業の中途採用では「営業」「人事」「技術」のように職種ごとの求人になることが多い。また、経験者や即戦力を求める傾向にある。

そのような状況の中で未経験者が外資系への転職活動をするのであれば、業種・職種にこだわりすぎず、未経験者でも受け入れてくれる会社を探すことをおすすめする。

年功序列・終身雇用はないものと思う

日系企業では新卒で入社すると定年まで同じ会社に在籍する「終身雇用」や在職歴や年齢が長くなるにつれ給与が上昇する「年功序列制度」を採用する企業が多い。

しかし、外資系企業では成果主義のため、成果が出ない社員は給与が上がらず、場合によっては解雇されることもある。成果を出し続けなければならないというプレッシャーに耐えられるかも考えておきたい。

順応性があるか？

先述したとおり、外資系では年功序列や終身雇用という考え方がない場合も多いため「年下の上司」「若い人でも成果次第で解雇・降格」「条件がいい会社が見つかれば即転職」ということもあり得る。

今までの日系企業のやり方を忘れ、新しい仕事の仕方に馴染めるくらいの順応性のある人が外資系への転職に向いているといえる。

積極的に動けるか？

外資系は成果主義である。職歴を重ねればそれなりに評価が上がるわけではなく、成果を出さないと評価は上がらない。よって、成果を出すために積極的に動ける人、年齢や職歴を気にせず自分の意見が言える人が向いているといえる。

出典：en world「外資系へ未経験で転職するには？日系企業との違い・転職のポイントも解説」（2022年12月調査）

未経験から外資系への転職活動をする際のポイント

未経験者が外資系への転職活動をする際のポイントについて見ていこう。

アピールできる資格やスキルを持っておく

未経験者が転職活動をする際、チェックされるのが転職先で役に立つ資格やスキルを持っているかだ。

金融機関への転職を例に挙げると、「ファイナンシャルプランナー」や「証券外務員」資格を保有していれば金融に関する知識があることをアピールできるだろう。営業職の場合は、他業界でも営業経験があれば優遇される可能性がある。資格やスキルがあると、未経験者であっても意欲を買われるかもしれない。

外資系企業が求めているのは即戦力である。未経験者であっても、面接では「今までどのような仕事をしてどんなスキルを磨いてきたか」「どのような目的で何の資格を取得したか」はしっかり伝えられるようにしておきたい。

転職エージェントを使う

転職サイトを使っての転職活動も良いが、ぜひ転職エージェントの利用も考えたい。転職エージェントには表に出ない求人も多く集まっているためだ。

転職エージェントを利用する場合は、担当者に外資系企業への転職希望であることをあらかじめ伝えておくことも重要である。

雇用条件は要確認

外資系企業は雇用条件、福利厚生などが日本企業と大きく異なる場合も多い。規模の大きさや給与だけに注目するのではなく、雇用条件等も必ず確認することをおすすめする。

また、外資系企業は本社の指示、国際情勢等の変化で日本を撤退する可能性もゼロではない。将来のことは分からないかもしれないが、現時点で撤退の可能性はないかも確認したい。

出典：career　first「未経験で外資系への転職は難しい？難易度は？必要なスキルも紹介」（2022年12月調査）

未経験からの転職に向いている外資系の職種

未経験の場合、外資系企業への転職はかなり難しい。しかし、未経験者でも転職しやすい職種もあるため確認しておこう。

営業職

全ての取引が日本国内で行われる業界の場合、営業職は日系企業であっても外資系企業であっても、業務はほとんど変わらない可能性が高い。日系企業で営業経験があるならば、チャレンジしてみてもいいだろう。

例えば、保険会社などの金融機関の営業職は、日本国内に居住する顧客とやり取りをする。この場合、重要になるのは商品や金融に関する知識であって、外資系企業で必要な場合も多い語学力までは問われないはずだ。

「接客経験が豊富でコミュニケーション能力が高い」「ファイナンシャルプランナー資格を取るなど、金融知識を身に付けている」という方であれば、転職できる可能性があるといってもよいだろう。

なお、外資系の金融機関の場合、給与が完全歩合制で支払われることも多い。収入が安定しない可能性についても覚悟しておくべきだ。

コンサルティング業務

コンサルティング会社では企業戦略やM&Aのサポート、企業内のシステム構築に関する助言などを行っている。専門性が非常に高いため、未経験者の転職は狭き門にはなるが、金融機関やIT企業、広告代理店などの仕事で培ってきた経験を生かすことはできるはずだ。また、国際的な案件も増えているため、語学力もある方が望ましい。

外資系コンサル会社への転職で注意すべきなのが、「転職率の高さ」だ。ヘッドハンティングなども日常的に行われる業界のため、入社後数年で転職することも珍しくない。ずっと同じ会社で働きたい、という方には向いていない業界ともいえる。