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転職できない会計士の方へ〜IFAサポート業務の提案〜

会計士は転職市場で最強との呼び声も高い。転職先の選択肢は豊富だし、年収も高い。生雇用だけでなく、非常勤講師でも専門性の高い仕事ができる。

さらに足元の状況は、会計士の転職にフォローの風が吹いている。それは国際財務報告基準(IFRS)を適用する企業の増加を背景に公認会計士の採用ニーズは高まっているからだ。また、M&Aが増えていることも公認会計士の需要を増す要因だ。

その一方で公認会計士試験の合格者数は減少している。だから会計士の転職は容易な状況といえるだろう。しかし、特定分野で会計士のニーズが増えたところで、その仕事をしたくない会計士は応募しない。

そこで、今回は、転職できない会計士に、個人資産運用の分野で仕事の幅を広げる選択肢を紹介する。転職できない会計士へ、キャリア形成のヒントにしていだけたら嬉しい。

目次

会計士は転職できないのか?

転職できない会計士

国際財務報告基準(IFRS)適用企業が増加している

国際財務報告基準(IFRS)を採用する会社が増えている。背景には経済活動のグローバル化がある。これに伴い、公認会計士へのニーズが高まっている。とくにIFRS対応移行期には、そのニーズが一段と高まる。

IFRSの観点から考えると、会計士は転職しやすい環境といえるだろう。

出典:金融庁「会計基準を巡る変遷と最近の状況2020年11月6日」(2023年1月アクセス)

M&A実施件数の増加も、公認会計士のニーズの需要を増やす 

後継者不足、事業再編などを背景に中小企業にもM&A(マージャー・アンド・アクイジション)の波が押し寄せてきている。

出典:経済産業省「「中小M&A推進計画」の主な取組状況~補足資料~2022年6月21日」(2023年1月アクセス)

公認会計士は、M&Aにおいて財務デューデリジェンスや企業価値算定などの分野で中心的な役割を担う。そして財務デューディリジェンスでは、財務諸表の正確性を評価する。同時に簿外債務などがないことを確認する。

また、企業価値算定においては、買収価格を決めていく。値つけはM&Aにおいて大変重要だ。なぜなら売り手は売却額が低すぎると大切な企業を売りたたくことになってしまうからだ。

一方購入額が高すぎると買い手は投資金額が回収できない。つまり、M&Aは失敗に終わってしまう。

公認会計士が重要な役割を担うM&Aは増加傾向にある。公認会計士のニーズは高まっているの。転職はしやすい状況といえるだろう。

需要が高まっているにも関わらず、公認会計士試験合格者は減っている

公認会計士の需要は高まっている。それにもかかわらず、金融庁のデータによれば、公認会計士試験合格者は減少している。2022年の合格者数は1,456人。これは2008年の受験者4,041人と比較すると、わずか3分の1の水準だ。公認会計士の希少性は高くなっているといえる。

だから、足元の転職市場において、絞らなければ会計士が転職できないケースは極めて稀といえるだろう。

年別合格者推移

2006年3,108人
2007年4,041人
2008年3,625人
2009年2,229人
2010年2,041人
2011年1,511人
2012年1,347人
2013年1,178人
2014年1,102人
2015年1,051人
2016年1,108人
2017年1,231人
2018年1,305人
2019年1,337人
2020年1,335人
2021年1,360人
2022年1,456人
出典:金融庁「令和4年公認会計士試験 合格者調」(2023年1月アクセス)より筆者作成

転職できない会計士は、新しい転職先に触手を伸ばしてみよう

転職できない会計士

主な会計士の転職先9つ

会計士の転職先は主に下記8つだ。それぞれの転職先については詳しく知りたい場合は別の記事をご覧いただきたい。

  1. 監査法人
  2. 税理士法人
  3. 事業会社(経営企画・M&A部門)
  4. 事業会社(経理・財務部門)
  5. ベンチャーCFO
  6. ベンチャーキャピタル
  7. M&Aアドバイザリー
  8. 投資銀行
  9. 金融機関

金融機関へ転職するメリットについてはこちらの記事をご覧いただきたい。

IFAのサポート業務

監査は会計士の独占業務だ。だから従来、会計士は法人を相手にしたビジネスを続けてきた。

しかし昨今、会計士は個人向けの業務にも活躍の幅を広げている。富裕層向けの相続対応や事業承継、資本戦略などの会計士が活躍できるフィールドが広がった。

このような事実を踏まえ、当社はIFA転職が転職アドバイザーに直接相談できるサービスを運営している。一例として以前にアドバイスした質問事項を以下に挙げる。

相続した未上場企業株式(発行済み株式の30%分)を現金化したい

・資産管理会社の活用を検討したい

転職できない会計士の方は、注目されつつあるIFAのサポート業務など、新しい業種に物色の手を広げるとよいのかもしれない。

未経験業務に挑戦したい人は、その分野に強いエージェントを利用しよう

転職できない会計士

新しい分野、例えば富裕層向けの資産運用分野に興味を持った場合は、その領域に特化した人材紹介サービスを探し、コンタクトを取ってみることをおすすめする。事業承継やプライベートカンパニーの立ち上げ、美術品やワインへの投資など、富裕層の資産運用メニューは多彩になっている。

従前、公認会計士が資産運用に携わることはほとんどなかった。しかし、近時は高度な運用ニーズに応えるように公認会計士が富裕層向けの資産運用領域に進出し始めている。

当社アドバイザーナビは、IFAに特化した転職エージェントだ。IFAとは独立金融アドバイザーのこと。公認会計士の方でIFAに興味をお持ちの方は、ページ下部「無料キャリア相談お申込みフォーム」をご利用いただきたい。

富裕層向けの資産運用領域に限らず、未経験業務に挑戦したい人は業界動向や企業の特徴、研修体制の有無など業界のノウハウの蓄積が厚い特化型の転職エージェントを利用することをおすすめする。

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この記事を書いた人

IFA転職を運営し、IFA専門転職支援サービスを展開。創業から100名以上のIFAへの転職を支援。また、アドバイザーナビ経由でのIFAになった方の転職者のコミュニティ「Club IFA」も運営しており、IFA業界の転職市場に精通している。

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