「そろそろ転職したいな。転職サイトにでも登録してこう」とお考えの税理士の方。ネット上に多くあふれる転職サイト。
「どれも同じだから、適当に選んでも問題ないでしょ」と何の考えもなく検索結果の上位から登録しようとしていないだろうか。
転職活動は、書類提出・面接がスタートではない。転職サイト選びは、意外にも重要だ。なぜなら、転職サイトによっては、希望する条件に合う求人情報が掲載されていないからだ。
今回は、税理士におすすめの転職サイトと、上手な利用方法を紹介する。転職サイトは、総合型、特化型、エージェント併用型の3タイプに分けて紹介する。
- 総合型:職種や業種を問わずいろいろな求人情報を掲載
- 特化型:「税理士」や「会計」「管理部門」など特定の分野に特化した情報を掲載
- エージェント併用型:転職サイトと転職エージェントの両方のサービスを展開
なお、下記求人案件数は各社とも2022年12月30日現在の掲載件数である。この記事を参考にして効率的に転職活動をすすめてほしい。
税理士おすすめ転職サイト3選
幅広い求人が視野に入る「総合型転職サイト」
リクナビNEXT:圧倒的求人件数の転職総合サイト
求人件数78,414件を誇る総合型転職サイト。勤務地は日本全国はもちろん、海外勤務案件も145件と豊富に取り扱う。まさに「総合型」の転職サイトだ。税理士専門ではないものの「【税理士】を含む求人・転職情報」は2,245件も掲載されている。気になる募集があれば、直接応募できる。
さらにリクナビNEXTでは直接応募のほかに「オファーを待つ」機能がある。「オファーを待つ」機能は、登録情報にマッチする求人企業や転職エージェントから直接オファーが届くスカウト機能だ。
また、サポートのコンテンツも充実している。「転職の準備をする」「職務経歴書・履歴書を用意する」などやることがわかりやすく整理されている。
とくに「書類テンプレート」では履歴書と職務経歴書がWord、Excel、PDFの各書式でダウンロードできる。しかも履歴書は2種類、職務経歴書は4種類と書式の種類も豊富だ。圧倒的な級事件数と充実のサポートコンテンツが魅力の転職サイトだ。
- 参考:リクナビネクスト「転職ガイド」(2022年12月アクセス)
税理士・会計などの求人情報専門「特化型転職サイト」
会計求人プラス:条件に合う求人のクイックアクセス 使いやすさ抜群
求人件数は371件、会計分野に特化した転職サイトだ。利用対象は簿記3級、FP2級~公認会計士までと幅広い。求人案件は日本各地域に分散されているものの東京に集中する傾向がみられる。
トップページ右側には条件別に求人案件を抽出できる写真つきバナーが設置されている。「テレワークを推進している事務所の特集」「年収700万以上の求人特集」など、求職者の心を掴む条件が並んでいる。
アカナビ:短時間勤務になるけれど、税理・会計を続けたい!を応援
求人件数は1,292件、内1,130件が東京の案件。首都圏在住者向けの会計事務所・経理財務の転職サイトだ。特徴は「20代の転職希望者」や「育児などで時短勤務の希望者」に向けた案件が豊富であること。
経験が浅い税理士や、柔軟な働き方を望む税理士に勧めたい転職サイトだ。
「転職エージェント併用型」転職サイト3選
ジャスネットキャリア:大切なのは人間関係 「人」の情報が豊富なサイト
ジャスネットキャリアは創業1996年。長い業歴に支えられ、求人企業とのコネクションが強い。それゆえ企業ではたらいている人の情報に詳しい。サイト内の「アカウンタンツマガジンサイト」では、会計人にフォーカスした取材記事が充実している。
同様に、ジャスネットキャリアに所属するアドバイザーの情報にも詳しい。各アドバイザー毎にインタビュー記事が作成され紹介されている。人柄が伝わるようなページだ。
希望する企業で働いている人の生の声が聞きたいと希望する人におすすめしたいサイトだ。ジャスネットキャリアについて詳しく知りたい場合はこちらの記事をごらんいただきたい。
人材ドラフト:手軽に使える「気になる」機能が便利!
求人件数は 1,439 件。会計・税理士事務所など経理・財務専門の転職サイト。サイトには「気になる」機能が設定されている。「気になる」ボタンを押すと、求人企業側に送信される。条件がマッチしている場合は、採用担当者から「オファー」が届くこともある機能だ。
人材ドラフトでは、直接応募する「転職サイト」、登録するだけでオファーが届く「スカウトサービス」、アドバイザーと共に転職活動をすすめる「転職エージェント」と、3つのサービスがある。
ヒュープロ:キャッチコピーは「最速転職」 スピード重視の転職を目指す
ヒュープロは始業・管理部門に特化した転職サービスを展開している。求人件数は9,272件。ヒュープロは「最速転職」を標ぼうしている。最速転職ができる理由は、数万件のデータ分析からプログラムされた独自のアルゴリズムを活用しているからだ。
つまり、求職者が入力した内容を元にマッチングする可能性が高い案件をAIが抽出するのだ。ここで大幅な時間短縮がはかれる。気に入った案件にはそのまま応募できる。また別途アドバイザーによるサポートを受けることもできる。
スピードを重視している税理士におすすめしたい転職サイトだ。
転職サイトの上手な利用法
複数サイトを並行して利用する
転職サイトにはそれぞれ個性がある。だから、複数サイトを並行して利用することをおすすめしたい。組み合わせとしては、以下の3つが考えられる。
- 総合型 × 特化型
- 特化型 × 併用型
- 統合型 × 特化型
アドバイザーを介さず、すべてを自分で完結@したい場合は「統合型 × 特化型」がおすすめだ。総合型で幅広く案件を見つめ、特化型で即戦力となるべく案件を探すイメージだ。
転職エージェントを利用した転職をイメージする場合は、特化型サイトとの併用が好ましい。特化型で業界の動向を掴んでおくとアドバイザーとの共通言語が多くなるし、転職市場の現状認識の一致が早まる。従ってスピーディーに内定獲得できる可能性が高まる。
「気になる」をうまく使う
エージェントを使わず、「転職サイト」のみで転職を狙う場合はサイトの「気になる」機能を上手に使おう。後で求人案件同士を比較するときの時間が圧倒的に短縮できる。
少しでも興味がある案件にはすべて「気になる」ボタンを押し、サイトを閉じる時に「気になる」案件一覧から優先順位が低い案件を「気になる」リストから外すようにしておくとよい。
また、人材ドラフトのように「気になる」求人企業側に繋がっているサイトもある。先方からアクションがある可能性もあるので、積極的に利用しておこう。