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30代公認会計士は転職の最適期?目的別転職先も紹介

30代から公認会計士デビューは遅いのではないか
監査ばかりを担当して30代になった。そろそろ違う業務もやってみたい

65歳まで働くことが一般的になりつつある今、社会人人生も長くなっている。30代での公認会計士デビューが遅いのではないかと不安になる気持ちも分かるが、心配することはない。30代デビューは遅すぎるわけではない。

一方、既に監査法人に勤めている公認会計士にとっても30代なると、転職に向けて動き始める人が多い。

この記事では、キャリアチェンジを考える公認会計士に見られる傾向を紹介する。転職の意図や、目的別の転職先などについても触れる。転職を考えている30代公認会計士の方の参考になれば嬉しい。

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目次

30代での公認会計士デビューは少数派だが、メリットもある

30代公認会計士は転職の最適期

令和3年公認会計士合格者に占める30代の割合は約1割

30代で公認会計士になるのは、遅すぎることはないが、早くもない。

下の表をご覧いただきたい。令和3年の公認会計士試験の合格者に占める30代の割合は11.3%であった。この調査では20代が86.0%と圧倒的なシェアを占めている。だから30代は約1割にすぎないものの、2番目に多い年代である。特に30代前半であれば年齢のことを気にする必要はないだろう。

年代別合格者構成比

年代20歳未満20歳代30歳代40歳代50歳代60歳以上合計
合格者構成比0.9%86.0%11.3%1.6%0.1%0.1%100%
出典:金融庁「令和3年公認会計士試験 合格者調」(2022年12月23日アクセス)より筆者作成

30代公認会計士デビューの就職先とアピールポイント

主な就職先は監査法人と事業法人だ。

30代前半であれば、大手監査法人の就職でも20代と何ら変わりはないだろう。

30代後半であれば、社会人経験について尋ねられることが想定される。今までの業務経験と実績をしっかりとアピールしよう。社会人経験と会計士を目指すことになったきっかけ・想いをストーリーにして話せるのは、30代デビューの強みになるはずだ。

30代で転職する公認会計士が多い4つの理由

30代公認会計士は転職の最適期

既に監査法人などで働いている会計士が30代になると転職するケースが多くなる。その主な理由は以下4点だ。

監査法人での経験を十分に積んだと思えるタイミングだから 

20代で入職した会計士は30代になれば監査業務も一通りこなせるようになっている。監査法人によっては「激務」と呼ぶのにふさわしい猛烈な働き方を乗り越えてきた実績もある。

さらにチーム内での立ち振る舞いも体得済みだ。現職の監査法人での経験を十分に積んだと実感できるから、30代で転職を検討する公認会計士は多い。

転職市場価値がもっとも高い年代だから、 高年収に期待できる

監査法人に入職し5~8年たつとインチャージ(主査)になる人も増えてくる。インチャージを経験すると転職市場では有利になる。なぜなら実務経験と専門知識に加えて、マネジメント経験もあると判断されるからだ。

このタイミングでの転職は高い年収も期待できる。だから30代で転職を考える公認会計士は多い。

家庭との両立など環境の変化が起こりやすい時期だから、 人生設計に即した転職先を選べる

結婚や子育てなどのライフイベントにあたり、働き方を見直すことも多い。今までと違う地域で働いたり、在宅ワークOKな職場を嗜好するステージもあるだろう。非常勤を選択する人もいる。

30代の公認会計士は難関資格試験に合格し、実務経験をきちんと積み重ねた実績がある。幅広い選択肢があるから、プライベートと専門性高い仕事の両立が実現しやすい。

キャリアプランにもとづく転職がしやすいから、 今後のキャリアを見据えて新たな経験を積める

監査の仕事ができるようになったからこそ、さらに仕事の幅を広げたくなるのは自然な欲求だろう。監査以外の仕事もしたい。そのように思う人が、事業会社などに次のキャリアを求める。

キャリア別に考える30代会計士に適した転職先とは

30代公認会計士は転職の最適期

  大手から中堅監査法人へ ~今よりも高いポジションを~

大手監査法人から中堅監査法人へ転職する人は多い。今より高いポジションや大きい裁量を獲得していくことが目的だ。中堅監査法人は大手と比較してチームあたりのメンバー数が少ない。大手と比較するとインチャージ(主査)を経験しやすい。

またパートナーに就ける可能性も大手より高い。ポジションが上がればそれだけ仕事の経験値は高くなる。今よりも高いポジションのキャリア形成を目的として転職を考える30代会計士は多い。

 監査法人から会計事務所・税理士法人へ ~ 業務の幅を広げる~

監査法人から会計事務所・税理士法人への転職は税務分野へ業務を広げられる。さらにアドバイザースキルも高められる。転職先の会計事務所・税理士法人によっては、経営にも近くなるだろう。

業務の幅を広げ、経営の一部を担う経験が得られる可能性がある。将来独立を考えている人にとっても貴重な経験になるだろう。

 大手監査法人・事業会社へ ~ グローバル分野に挑戦~

グローバルな分野に挑戦したい場合は、大手監査法人や事業会社への転職をおすすめしたい。大手監査法人には海外人材派遣プログラムがあったり、海外駐在制度がある場合がある。また、クライアントも大企業であるため、海外拠点を持っていることが多い。

事業会社も海外に事業展開している企業が多い。各拠点のメンバーとの連絡で英語を使うこともあるだろう。会計処理についても国際会計基準に準拠した処理方法が求められる。さらに海外駐在のチャンスに恵まれる機会もあるかもしれない。

副業でIFAへ ~富裕層向け資産運用業務~

現在の職場が副業OKであれば、副業で業務の幅を広げることもできる。IFAとはIndependent Financial Advisorの略で、独立系金融アドバイザーのこと。有価証券や保険商品を提案し、お客様の試算を増やしたり、お客様のお金の心配を払拭することが仕事だ。現状は、証券会社出身者が多く、公認会計士のIFAはまだ少ない。他のIFAとの差別化ができる。

経営者や富裕層は、節税や事業承継、会社買収、プライベートカンパニー設立、海外不動産投資などのニーズがある。公認会計士への信頼は厚くなることが想定される。IFAは業務委託での働き方がメジャーであるため、現在の仕事と両立させることもできるだろう。

IFAについて詳しく話しを聞きたい方は下の「無料キャリア相談お申込みフォーム」のフォームをご利用いただきたい。

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この記事を書いた人

IFA転職を運営し、IFA専門転職支援サービスを展開。創業から100名以上のIFAへの転職を支援。また、アドバイザーナビ経由でのIFAになった方の転職者のコミュニティ「Club IFA」も運営しており、IFA業界の転職市場に精通している。

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