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金融業で経理に転職するには?求められるスキルや転職後のメリットを紹介

金融業は、営業ノルマや歩合給を採用している企業も多く、ハードな業務をイメージとして持つ人が多い。

一方で、メリハリの効く仕事ができるため、経理職への転職を希望する人がいる。

転職するメリットや、求められるスキルについて解説する。

目次

金融機関の経理に転職するために求められるスキル

経理に求められるスキル

一般的な経理と同じく、金融機関でも「専門的な事務能力」と「コミュニケーションスキル」の2つが求められる。

さらに、近年は「主体性を持って問題解決ができる積極性」を求めている。

一般的な経理職との業務内容に、大きな差はないとはいえど、金融業界だからこそ求められる能力やスキルがある。

それぞれ解説していこう。

専門的な事務能力

お金を専門に扱う業界なので、経理も同じくお金に関する専門的な知識や業務上の経験が求められる。というのも、金融業界は国や行政からの監査や規制、新しい規定の変更が定期的に行われるため、都度対応しないといけない。

金融庁や国税庁に対応できるスキルが求められるので、専門用語や高度な事務能力が必要となる。専門的な事務スキルを保有していると判断してもらえるように、以下のような資格を保有しておくと転職に有利になる。

  • 日商簿記
  • 税理士科目
  • 米国公認会計士

日商簿記に関しては、2級以上の取得が望ましい。税理士資格の中から、いくつかの科目合格をしているケースも、転職には有利となる。米国公認会計士は、国内の公認会計士よりも難易度が高くない。

そのため、語学力に自信がある人で会計士の専門知識を保有しておきたい人は、取得しておくとよい。

国や行政の監査や規制を受けるケースがあるため、金融業界における経理は、専門的な業務スキルを習得しておく必要がある。資格でアピールできるよう、事前に対策しておく必要があるだろう。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルも求められる。取引内容や支出内容に問題がないかチェックを行い、会計上の問題点がないか、現場にヒアリングする役割が求められる。

正確なヒアリング内容と経理データをもとに、経営判断となる提言を行うため、コミュニケーションスキルは求められると踏まえておく必要がある。また、TOEICで800点以上あると転職には有利となるので、語学力も高めておくと良い。

主体性を持って問題解決ができる積極性

企業の課題や問題に対して、受け身ではなく主体的に取り組める力も求められている。バックオフィスとしての業務ではあるが、企業の抱えている課題や問題を的確に把握したうえで、解決のために積極的に取り組める人材が重宝されている。

金融業界だけに限らず、仕事において重要な要素でもあるため、経理という職種だからこそしっかりと備えておくべきスキルである。

以上から、経理のスキルだけでなく、他部門のスタッフとも連携が取れるように、コミュニケーション力が求められる。資格や語学力だけでなく、積極的に問題解決を図ろうとする意欲があるアピールができるように、準備しておく必要がある。

経理職が未経験の場合でも転職ができるのか?

経理職が未経験の場合でも転職ができる?

結論としては、未経験でも転職は可能だが、ハードルは高い。

というのも、前章で伝えた通り、金融機関の経理は専門的な金融知識や対応が求められる。

そのため、経理業務で求められる一般的な事務スキル以外にも、決算書を読み解いたり、資金調達の計画や方針について精通しておく必要がある。また、予算管理や資金調達などの財務に関する知識や税務に関する知識が求められる。

上記の知見が備わっていると、転職にも有利となる。

経理職が未経験でも、金融機関や証券会社で業務をしている経験があれば、評価してもらえる可能性がある。いずれにしても、経理としての即戦力を人材として求めることには変わらないので、必要な資格や経理の業務に関連性の高い経験は培っておく必要があるだろう。

金融機関に経理として転職するとメリットがある

メリット

金融機関の経理職に転職するメリットは3点ある。

経理職に転職するメリット

  • プライベートの時間を確保しやすい
  • 金融機関で培った経験を活かせる
  • 転職後に学ぶスキルの転用が利く

それぞれ解説していこう。

プライベートの時間を確保しやすい

金融業でも、経理はプライベートの時間が確保しやすいので、転職でも人気がある。一般的に、金融業界はハードな仕事が多い。営業ノルマに追われる業種もあるので、プライベートの時間を確保しにくいケースもある。

しかし、経理職は月末や月初の繫忙期は難しいかもしれないが、基本的に残業が少ないので、仕事に追われる日が少ない。そのため、仕事とプライベートのメリハリがつけやすく、オンとオフの調整を付けやすい業種である。

経理職に転職すると、仕事とプライベートの調整がしやすいメリットがある。プライベートも仕事に追われているなら、検討してもいいだろう。

金融機関で培った経験を経理に活かせる

金融業界に在籍していた人であれば、これまでの経験を経理に活かせる点もメリットだ。銀行や証券会社の業務でも、企業の決算書や税務、財務に関する知識を活かして仕事をしている。そのため、経理スキルにこれまでの業務を転用しやすい。

未経験の場合は、採用の評価が下がる可能性があるので、資格を取得して知識があることをアピールできるようにしておくと良い。

転職後に学ぶスキルの転用が利く

経理で学ぶスキルや知識が、自分の市場価値を高めるメリットがある。円安や物価高などの影響を受けている中で、企業も経理上の問題や経営方針の見直しに迫られている。

金融業で経理ができれば、経理としての専門的な業務も任せてもらえるため、スキルの幅が広がるので、次に転職をする場合のアピールポイントになる。

以上から、転職をしてから学ぶスキルや経歴が、自分の市場価値を高めてくれるメリットがある。転職後の自分をイメージした際に、キャリアアップを今後も続けていくなら、メリットである。

金融機関で経理の仕事に転職したい人はエージェントの活用をおすすめ

金融業界で経理の仕事に転職するメリットや、求められているスキルを紹介した。監査や規制が定期的に入るため、専門的な知識と経験が求められる。さらに、他部門とのコミュニケーション力も必要だ。

転職を有利に進めるためには、資格やこれまでの業務経験が、経理の業務で必要となる専門的な知識やスキルとリンクしていることをアピールできるようにすると良い。

また、コミュニケーションスキルも求められているので、チームで連携を取りながら、業務を行っている点が強みにできると、転職のアピールに繋げられる。経理職として転職すれば、仕事とプライベートのメリハリもつき、スキルの幅も広げられるメリットがある。

厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査の概況」によると、金融業・保険業の男女計で賃金が38万3500円だった。他の業界よりも賃金は高い業界なので、経理として転職しても、収入がアップするかもしれない。

経理が未経験でも、経験者でも金融業界に転職するならエージェントを活用して、自分に合った求人を見つけてもらうと良いだろう。

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そのため、気軽に相談してみると良いだろう。

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この記事を書いた人

IFA転職を運営し、IFA専門転職支援サービスを展開。創業から100名以上のIFAへの転職を支援。また、アドバイザーナビ経由でのIFAになった方の転職者のコミュニティ「Club IFA」も運営しており、IFA業界の転職市場に精通している。

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