将来のことや「ワークライフバランス」を考えて転職を検討する女性銀行員もいるだろう。しかし、その中には、どのような仕事が向いているのかが分からないという方も多いのではないだろうか。
そこで、銀行員としての経歴を生かすことができる転職先やおすすめの仕事について解説する。すぐに転職したいと思っている方だけでなく、自分に向いた仕事を探している方もぜひ参考にしてほしい。
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女性銀行員が保有する資格やスキル
まずは、女性に限らず銀行員が保有する資格やスキルについて確認しておこう。転職を具体的に検討する前に、自分の持つスキルや強みをしっかり認識しておくことをおすすめする。
銀行員が受ける検定・保有する資格
銀行員は多くの種類の金融商品を扱うため、さまざまな資格の習得を求められる仕事である。代表的な試験・資格を確認しておこう。
- 銀行業務検定試験
- 証券外務員資格
- 生命保険募集人資格
その他、担当業務によっては必須ではないが、以下の資格を取得する人も多い。
- ファイナンシャルプランナー
- 日商簿記検定
- 宅地建物取引士
- 中小企業診断士
- 内部管理責任者
- 出典:マイナビ金融エージェント「銀行員に必要な資格とは?キャリアアップにつながる資格も紹介」(2022年12月調査)
銀行員が持つスキル
銀行員だからこそ持つスキルもある。例えば以下のようなものだ。
- 接客スキル
- さまざまな年代、属性の顧客の対応をする銀行員は優れた接客スキルを持っているといえる。
- 数字に強い
- お金を扱うこともあり、数字に強いのも銀行員のスキルといえる。また、企業決算・財務に関する知識を持つ人も多い。
- 新しい知識を吸収する力
- 銀行員は資格取得のための勉強をする機会が多い。よって、新しいことを学ぶ力や吸収する力があると考えられる。
- 責任感がある、業務を遂行する力が高い
- 銀行員は他人の資産を預かる仕事であるため、責任を持って業務を遂行できる人物でないと務まらない。
女性銀行員の転職先に選ばれる仕事
銀行員が持つ資格やスキルを確認したところで、女性銀行員の転職先として選ばれている仕事にはどのようなものがあるかをチェックしてみよう。
他の銀行
現在働いている銀行とは別の銀行に転職する人も多い。扱う商品や接客の仕方は若干の違いがあるかもしれないが、慣れ親しんだ業界のため、転職にもあまり抵抗がないともいえる。
ワークライフバランスや家庭の事情を考えて、正行員から別の銀行のパート行員に転職する場合もある。
証券会社
証券外務員資格を持つ女性銀行員も多いだろう。その資格を生かせる証券会社を転職先に選ぶ人もいる。
証券会社に勤務すると、投資信託やつみたてNISA・iDeCoのように銀行でも扱っている商品・制度だけでなく、株式など銀行にはなかった金融商品を扱うことにもなる。しかし、銀行出身者は金融知識を積むための勉強にも慣れているため、新しい知識の習得も特に苦になることもないはずだ。
保険会社や不動産会社
保険会社や不動産会社の営業職に転職する女性銀行員もいる。銀行で生命保険募集人資格・宅地建物取引士資格を取得している人ならば、保険会社や不動産会社が初めてでも基本的な知識を持って転職することができるだろう。
また、会社にもよるが、営業職はフルコミッションである場合も多い。営業力に自信があり、銀行の給与以上の収入を求める人には保険会社や不動産会社は良い転職先になるといえる。
その他の業界
金融機関とは全く別の業界に転職する人もいる。銀行勤務経験者は知識や接客のスキルが高いため、金融機関とは関係ない業界に行っても重宝されるはずだ。
また、「定年まで安定して働くことができる」「販売目標が課せられない」「地方公務員の場合、遠方への転勤がない」という理由から試験を受けて公務員になる人もいる。住民への誠実な態度が求められる公務員は、責任感の強い銀行員にピッタリの転職先である。
- 出典:キャリズム「金融業界・銀行員からの転職を成功させる10の知識|おすすめの転職先や業界・転職有利なスキルまで」(2022年12月調査)
女性銀行員の転職先におすすめ「IFA」
「他にやりたい仕事ができた」というわけではない女性銀行員が転職を考えるのには、以下のような問題点があるためと考えられる。
金融商品の販売ノルマを達成させるのが大変
これまで以上にワークライフバランスを充実させたい
これまでご紹介した「他の銀行」「保険会社」などへの転職でも、これらの問題点を解決できる可能性はあるが、会社によって社風や待遇が異なるため、慎重に転職先を選択する必要がある。
そこで、転職先選びに迷いそうな女性銀行員はぜひ、「IFA」という仕事をチェックしてほしい。
IFAは「独立系ファイナンシャルアドバイザー」のことで、特定の金融機関に属せず、中立の立場で顧客に金融アドバイスを行う仕事である。販売ノルマを課せられないため、本当に顧客のニーズに合った商品をおすすめできる点がメリットといえる。
また、銀行では定期的に転勤や異動があるため、担当している顧客と数年で離れてしまう可能性も高い。しかしIFAは基本的に転勤・異動がないため、一人の顧客とじっくり向き合うことができる。人によっては親子2代で担当するというケースも出てくるだろう。
- 出典:アドバイザーナビ株式会社「IFAとは?」
転職を考える女性銀行員はIFAを要チェック!
女性の銀行員は多くの資格やスキルを持っており、新しい知識を吸収することにも慣れているため、転職先を探す際もかなり有利な立場になることが予想される。とはいえ、今までの経験を生かすために金融業界で転職したいと考える方も多いのではないだろうか。
もちろん、他の銀行、証券会社、保険会社に転職するのも良いのだが、独立系ファイナンシャルアドバイザー「IFA」という業種もぜひ検討してほしい。
IFAは顧客の立場で顧客に中立的なアドバイスができる仕事のため、ノルマに追われることもない。前述もしたが転勤・異動がない点も働きやすいといえるのではないだろうか。
IFAは比較的新しい業種のため、まだなじみがないかもしれないが、年々従事する人が増えている仕事である。今のうちにぜひチェックしておきたい。
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