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銀行から転職したい人の理由とは?離職率の実態や転職のコツを解説

銀行から転職したいと考えている人には、「ノルマがきつい」「転勤がストレスだ」など様々な理由がある。「銀行業界は離職率が高い」といわれることが多いが、実際はどうなのだろうか。

そこで本記事では、厚生労働省の調査結果をもとに、金融業界の離職率の実態や転職活動に取り組む際のポイントなどについて解説していく。

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目次

金融業界の離職率は高い?離職状況の実態を分析

一般的に「銀行は離職率が高い」といわれることが多い。新卒で銀行に入行して数年経つと、「あっという間に同期が減ってしまった」と実感することもあるだろう。他業界と比べて、実際に金融業界は離職率が高いのだろうか。

ここからは、厚生労働省の「雇用動向調査」の結果から、金融業界の離職率について分析していこう。

厚生労働省では毎年「雇用動向調査」を実施しており、業界別の入職率・離職率の状況や退職の理由、転職後の賃金変動などの結果を公表している。下記の表は、直近5年間の金融業・保険業の離職率を示したものである。

調査年離職率
2021年(令和3年)9.3%
2020年(令和2年)7.7%
2019年(令和元年)10.7%
2018年(平成30年)11.1%
2017年(平成29年)11.8%
参考:厚生労働省「雇用動向調査:結果の概要」

2021年度の調査では医療・福祉業界の離職率が13.5%、不動産・物品賃貸業界が11.4%であることを踏まえると、金融業界だけが突出して高いとはいえないだろう。

しかし、新卒就職者の離職状況に限定すると実態は変わってくる。厚生労働省では「雇用動向調査」とは別に、新卒から3年以内の離職状況についても調査を行っている。

下記の表は、金融業・保険業における新卒入職者の3年以内の離職率を示したものである。

高卒就職者大卒就職者
平成31年卒29.5%25.1%
平成30年卒28.1%24.2%
平成29年卒28.4%24.8%
参考:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(平成31年3月卒業者)を公表します」,「新規学卒就職者の離職状況を公表します」,「新規学卒就職者の離職状況(平成29年3月卒業者の状況)を公表します」

新卒から3年以内の離職率になると各段に割合が高くなり、新卒入職者の3〜4人に1人が3年以内に退職している状況となる。平成31年の大卒就職者全体の3年以内の離職率が31.5%、高卒就職者が35.9%であるため、金融業界だけが特別に高いわけではないが、実際に若手行員を中心に「銀行から転職したい」と考えている人が多いことが分かるだろう。

銀行から転職したい!その4つの理由とは?

では、「銀行から転職したい」と考える人が多いのには、どのような理由があるのだろうか。主な理由として下記の4つが考えられる。

・ノルマ営業へのプレシャー

・転勤に対するストレス

・業界の先行きへの不安

・ワークライフバランスへの不満

それぞれ詳しく解説していこう。

ノルマ営業へのプレッシャー

「銀行から転職したい」と考える理由に、ノルマ営業へのプレッシャーが挙げられる。銀行が手掛ける業務は幅広く、営業担当者は預金やローン、預り資産収益、クレジットカードなど様々なノルマを与えられる。

なかなかノルマを達成できなければ上司から進捗状況を詰められたり、支店で居心地の悪い思いをしたりなど精神的な負担も大きい。「ようやく達成できた」と思っても、新しい半期が始まればまた新しいノルマが圧し掛かる。「いつまでこれが続くのだろう」と考えれば、「はやく転職したい」と考えるのも無理はないかもしれない。

転勤に対するストレス

銀行員人生には転勤がつきものだ。入行前から転勤への覚悟をしていても、およそ3年スパンで職場環境が一新するのは想像以上に大きなストレスがある。顧客や同僚と信頼関係を築けたと思っても、転勤で新しい支店に着任すれば、再び1からの人間関係がスタートする。

また、結婚や育児、介護などの事情で転勤が難しくなることもある。もちろん銀行側もそうした事情は十分配慮してくれるものの、やむを得ず退職を選ぶケースもあるだろう。

銀行業界の先行きへの不安

銀行業界の先行きへの不安も「転職したい」と考えるひとつの要因だ。銀行業界は長引く低金利政策による収益状況の悪化、フィンテック技術の進化による人員削減、ネットバンクの台頭など不安要素を多く抱えている。

全国各地で銀行の経営統合も進む中で、「このまま銀行で働いていて大丈夫なのだろうか」と不安を感じるのは必然ともいえる。若手行員の離職率が高いのも、「転職するなら早い方がいい」という焦りがあるからとも考えられるだろう。

ワークライフバランスへの不満

ワークライフバランスへの意識は銀行業界でも高まっているが、忙しい支店では休日出勤を余儀なくされたり、顧客とのゴルフコンペ、資格試験の勉強など休日でもゆっくりと休めないことが多い。その他に、地域のイベントやボランティアなどへの参加を求められることもあり、「土日も実質仕事だった」という週末も珍しくない。

忙しい仕事を抱えてなかなか休息が取れない状況が続けば、心身に支障をきたしてしまうこともあるだろう。そのような環境から「プライベートを確保できる仕事へ転職したい」と転職を決意するケースも多く見られる。

銀行からの転職活動で大切な3つのポイント

銀行からの転職活動に取り組む際は、次の3つのポイントを意識したい。

・銀行で培った強みを分析する

・長期のキャリアプランを形成する

・転職エージェントを活用する

それぞれ詳しく解説していこう。

銀行で培った強みを分析する

転職活動を行ううえで大切なのは、自分の強みをしっかりと把握することだ。「銀行はつぶしがきかない」と言われることもあるが、銀行で得たスキル・経験は転職市場でも十分役に立つ。その一例として、次のようなスキルが挙げられる。

・コミュニケーション能力

・営業スキル

・顧客のニーズに対するヒアリング能力

・目標・ノルマに対する管理能力

・正確な事務力

・金融業界に対する知識

・財務分析に対する知識 など

転職活動に取り組む際は、まず自分の銀行生活を振り返り、「銀行業務を通じてどのようなスキルを身につけたのか」「他人に負けない強みは何か」ということを分析することが大切だ。そのうえで、転職活動でどのようなアピールができるかをしっかりと掴んでおこう。

長期のキャリアプランを形成する

転職活動では、長期のキャリアプランを持つことも重要である。「とにかく早く転職したい」という気持ちで転職先を決めてしまうと、「思っていたような転職先じゃなかった」「銀行の方が良かった」という後悔にもつながりかねない。

しっかりと自分のキャリアプランを描き、転職先に求めることを把握しておくことで、企業を選定するときの軸にもなる。急いで転職活動を進めるのではなく、「どのような会社で働きたいか」「仕事を行う上で重視していることは何か」など、まずは丁寧に自己分析を行うことを心がけたい。

転職エージェントを活用する

銀行員の転職には、転職エージェントの活用もおすすめだ。日々の忙しい銀行業務を並行して転職活動を進めるのは、そう簡単なことではない。効率よく情報収集を行ったり、自己分析を行ったりするためには、第三者のサポートを受けることも検討しよう。

転職エージェントでは、キャリアコンサルタントから直接アドバイスを受けられることに加えて、自分の意向に合った求人情報を紹介してもらえるメリットもある。中には業界に特化したエージェントもあるため、転職したい業界が決まっている場合は特化型のエージェントを利用するのもよいだろう。

銀行からの転職にはエージェントの利用がおすすめ

本記事では、銀行業界における離職率の実態や転職したい理由、転職を成功させるコツについて解説してきた。銀行を含む金融業界では、新卒から3年以内に3割近くの人が退職しており、勤続が難しい業界であることが分かる。

効率よく転職活動を進めるためには、しっかりと自分の強みやキャリアプランを把握して転職活動に取り組むことが大切だ。また、多忙な業務を抱える銀行員には、転職エージェントを活用して転職活動を進めることもおすすめである。

転職エージェントでは、キャリアコンサルタントからのサポートを受けながら転職活動に取り組めるため、「効率よく転職したい」という人はぜひ利用を検討しよう。

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この記事を書いた人

IFA転職を運営し、IFA専門転職支援サービスを展開。創業から100名以上のIFAへの転職を支援。また、アドバイザーナビ経由でのIFAになった方の転職者のコミュニティ「Club IFA」も運営しており、IFA業界の転職市場に精通している。

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