銀行員が転職活動を行う上で欠かせないのが転職サイトの活用である。求人データや業界情報を効率よく得られる転職サイトは、忙しい銀行員の転職活動を後押しするツールだ。しかし、転職サイトには様々な種類があり「どのサイトがいいのか分からない」「何を基準に選べばいいのだろうか」と悩むこともあるだろう。
そこで本記事では、銀行員が転職サイトを選ぶときのポイントや注意点について解説していく。銀行から転職を検討している人はぜひ参考にしていただきたい。
転職サイトには2種類ある
まず押さえておきたいのが、転職サイトには「求人広告型」と「転職エージェント型」の2種類があるということだ。
求人広告型の転職サイトは、公開されている求人データの中から自ら転職先を選び応募するサイトである。数多くの求人データがあることと、自分の好きなときに求人データをチェックできる利便性が大きな特徴だ。
一方、転職エージェント型はキャリアコンサルタントに相談のうえ、自分に合う求人データを紹介してもらえるサービスだ。経験豊富なキャリアコンサルタントからアドバイスをもらえることや、キャリアプランの形成をサポートしてもらえることが大きな強みである。
どちらにもそれぞれメリットはあるが、「新卒から銀行に入って初めて転職活動をする」という銀行員は、転職活動のノウハウを教えてもらえる転職エージェント型を利用するとよいだろう。
銀行員が転職サイトを選ぶときのポイントとは?
銀行員が転職サイトを選ぶときは、次の6つのポイントを中心に評価しよう。
・業界・業種への専門性 ・ハイクラス求人が実現できるか ・求人データの数 ・求人データの質 ・利用者からの評判・口コミ ・地域性 |
上記ポイントについて、次項にてそれぞれ詳しく解説していく。
業界・業種に専門性がある
銀行員が転職サイトを選ぶときは、業界・業種に専門性を持つサービスを利用することが重要だ。
転職サイトには「総合情報型」と「特化情報型」の2種類があり、総合情報型ではあらゆる業種の求人データを公開していることに対して、特化情報型では1つの業界・業種に絞った求人データを取り扱っている。
例えば、「銀行員のキャリアを活かして金融業界内で転職したい」と考えている場合は、金融業界の求人データに限定して取り扱っている転職サイトを利用しよう。特化情報型の転職サイトでは、総合情報型の転職サイトで公開されていないような求人データが取り扱われており、より多くの選択肢の中から転職先を選べる。
非公開の求人データも多く保有しているため、より好条件での転職を実現することも可能だ。
また特化情報型では、その業界に精通したキャリアコンサルタントからサポートを受けられることもメリットのひとつである。転職活動を行う上でのポイントや傾向、対策などを直接キャリアコンサルタントから教えてもらえるため、1人で転職活動を進めるよりも効率よく選考を進められる可能性が高い。
さらに、特価情報型のエージェントには、業界出身のキャリアコンサルタントも多く在籍しており、業界特有の悩みや不安も気兼ねなく相談できる。業界をよく知る人に気軽に相談できるのは、転職活動を行う上で大きな強みになるだろう。
ハイクラスの求人を取り扱っている
銀行員が転職サイトを利用するときは、年収クラスに的を絞って選ぶことも大切だ。
銀行からの転職を検討するときに、「今の年収水準は最低限維持したい」と考える人は多いだろう。平均以上の年収を得られる銀行員では、「年収ダウンが不安で転職に踏み出せない」という人も珍しくない。
そんな銀行員におすすめなのが、ハイクラスの求人データを取り扱う転職サイトだ。転職サイトの中には、一定以上の年収クラスの求人データのみを取り扱うサイトがある。「年収○○万円以上を狙いたい」「外資系の企業への転職にチャレンジしたい」といった意向がある人は、ハイクラスの転職サイトの利用を検討しよう。
数多くの求人データがある
転職サイトは求人データの豊富さも大切なポイントだ。求人データの数は、そのままイコールで転職先の選択肢につながる。より数多くの求人データを取り扱う転職サイトは、それだけ豊富な選択肢の中から転職先を選べるということである。
銀行員としてのキャリアを活かしながら、自分の意向に合った転職先を見つけるためには、多くの求人データを取り扱う転職サイトを利用しよう。
質の高い求人データを取り扱っている
転職サイトを選ぶときは、求人データの質の高さも重要だ。ただ多くの求人データを取り扱っていても、勤務条件や福利厚生など意向に沿う求人データが少なければ意味がない。
転職した後に「やっぱり銀行の方が良かった」と後悔することのないように、求人データの質の高さも重視することがおすすめだ。
利用者からの評判が良い
転職サイトを利用する前には、実際に利用した人からの評判や口コミもチェックしよう。実際に利用した人から「有益な情報が得られた」「アドバイザーが親身になってくれた」などの評価がある転職サイトは、初めての転職活動でも安心して利用できる可能性が高い。
また、転職サイトによっては利用者へのインタビュー記事を掲載しているところもある。「転職サイトでどのようなサポートが受けられたのか」「転職活動を行う上で助かった点」など実体験の情報を得られるため非常に参考になるだろう。
また、金融業界専門の転職サイトでは、銀行員からの転職体験についても綴っているところもある。自分と同じような経歴を持つ人がどのような企業に転職したのか、セカンドキャリアの選択肢を広げる意味でも確認してみることがおすすめだ。
地域・地方に特化している
銀行員として何度も転勤を経験すると、「1つの地域に定住して仕事がしたい」と感じることもあるだろう。その他に結婚や出産、介護などの事情により転勤のある銀行で仕事を続けていくことが難しいケースもある。
Iターン・Uターン転職を希望する場合や地方銀行から転職する場合は、地域・地方に特化した転職サイトの利用を検討しよう。地域・地方型の転職サイトでは、大手求人サイトに掲載されていない求人データが多くあるため、そのエリアの情報を得るためには欠かせないツールだ。
また、地域特化型の転職サイトで公開されている求人データを見ることで、その地域が力を入れている産業や給与水準なども把握できる。初めてその地域で働く場合は、その地域に根差した転職サイトでエリア内の情報を掴むとよいだろう。
複数の転職サイトを利用してもOK
ここまで銀行員が転職サイトを選択するときのポイントについて解説してきた。「どのサイトを利用するか絞れない」というときは、複数の転職サイトを利用しても問題ない。情報源が複数となることで、その分選択肢が増えるメリットもある。
ただし、エージェント型の転職サイトの場合については、複数利用することは推奨できない。複数人のキャリアコンサルタントが担当することで、かえってキャリアプランが描きにくくなったり、様々な意見に悩まされたりする可能性があるためだ。
転職活動の最初に複数の転職エージェントに登録することは問題ないが、エージェントとの相性や情報の豊富さなどが確認出来たあとは1つの転職サイトに絞るとよいだろう。
銀行員は転職サイトを上手に活用しよう
本記事では、銀行員が転職サイトを選ぶときのポイントや注意点について解説してきた。忙しい銀行業務と並行して転職活動を進めるためには、転職サイトを利用して効率よく情報収集することが大切だ。
理想の転職を実現するためにも、自分の意向に合った転職サイトを活用して転職活動に取り組もう。
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