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第二新卒で転職活動を成功させるために知っておきたいポイント

第二新卒として転職を希望する場合、求人情報の探し方や、企業側のニーズと第二新卒ならではのメリットを知っておこう。第二新卒の転職を成功させるためのポイント、採用担当者へのアピール方法、注意すべきこと等についても知っておきたい。

目次

第二新卒の定義とは?

転職市場でニーズが高くなってきているのが、第二新卒と呼ばれる人材。第二新卒の具体的な定義や、企業側が第二新卒に期待していることを知っておこう。

第二新卒にははっきりとした定義があるわけではない。ただ、一般的には学校を卒業後、新卒で就職して、1年から3年以内の期間を指すことが多い。年齢で言えば、四年制大学を卒業した場合には25歳、大学院卒業は27歳くらいまでの若い層が該当する。

あくまでも一般的な考えであり厳密なものではないので、採用をする企業側が第二新卒として採用したいと考えていれば、年齢がそれ以上、卒業から期間が空いている人でも該当することもある。

第二新卒の求人を探す方法

第二新卒を採用している企業の求人は、転職サイトや転職エージェントを通じて探すことができる。近年、第二新卒の採用に前向きにアピールしている企業も多いので、キーワード検索を使えば絞り込みやすい。

また転職エージェントでは、キャリアアドバイザーと呼ばれる専任の担当者が付いてくれる。応募する企業のアドバイスや、志望動機や面接対策など、細かいことをアドバイザーと相談しながら活動を進めることができる。最近では職場見学をした上で応募できる企業も増えてきていて、ミスマッチを防ぐことも考慮されている。

 第二新卒のニーズが急増している理由

第二新卒の採用ニーズが高まっている理由には、どのような理由があるのだろうか。

  • 第二新卒の現状や背景

新卒で就職することができても、数年で離職をすることも珍しくない。厚生労働省が令和2年に実施し、令和3年に発表をした調査によると、就職をして3年以内に離職をした人は大卒で約31%、高卒では約37%。つまり、3人に1人の割合で、新卒で入った企業を3年で退職していることになる。その分、第二新卒の転職者も、とても多いと言える。

  • 第二新卒の転職理由

第二新卒で転職する人が多いのは、近年の就職活動は年々スケジュールがタイトになり、早期、短期化が進んでいることも一因であると考えられる。本当に就職したい企業に入れなかった、ミスマッチだった、ビジョンが不明確なまま就職して合わないことに気が付いた、違う企業でキャリアアップをしたいという人もいる。

企業が第二新卒者を募集する理由

転職市場では、第二新卒の採用を意欲的に行っている企業も多い。企業が第二新卒の採用に前向きな理由を知っておこう。

  • 新卒よりも社会人の基礎知識が身についている

第二新卒者は、新卒として入社した企業である程度のビジネスマナーや社会人としての基礎的な知識が身についている。通常、新卒を採用すると新人研修に長い時間とコストがかかる。新人に付いて教育をする担当者も必要となる。

基礎ができている第二新卒を採用することで、新人研修よりも時間、コストを抑えることができる。社会人としての実務経験がある上での転職となるので、採用した後にミスマッチが生じることも少なくなる。

第二新卒は、キャリアを持っていて、すぐ戦力となることを期待される中途採用と、社会人としての経験がない新卒との、中間的なポジションの人材として捉えられている。

  • 柔軟性に可能性を見出している

就職をして数年で離職をした第二新卒者は、社会人としての経験が少ない。つまり前職のカラーに染まっていないので、育成しやすいことも理由となっている。

ひとつの企業に長く勤務すると、良い意味でも悪い意味でも、その企業の独自の雰囲気や風土、仕事の習慣に馴染んでしまう。他の企業に転職をすると前職とは違うやり方に馴染めず、柔軟な対応ができないこともある。

第二新卒者であれば、前職の影響も少なく年齢的にも非常に若いこともあり、新しい会社、環境にすぐ馴染める柔軟性があることがメリットと言える。

  • 新卒の優秀な人材が思うように集まらない

近年はインターシップを通じて早い段階で内定を出す早期化も相まって、優秀な学生の取り合いになっていると言われている。そのため、欲しい新卒の人材がなかなか集まらず、人手不足に繋がっている企業も多い。

新卒以外にも、見込みのある人材の採用を前向きに検討する企業が増加する理由となっている。

第二新卒の転職活動を成功させるポイント?

企業側のニーズも含めて、第二新卒で希望する企業に転職を成功させるためには、どういったポイントを抑えておくべきだろうか。

  • ビジョンを明確にする

第二新卒の採用を積極的に行っている企業だからと言って、若い人材であれば誰でも良いというわけではもちろんない。どうして転職をしたいのか、転職をして違う企業に入ることでどうしたいのか等、転職の目的を明確にする必要がある。

入社をしてミスマッチを起こさないためにも、自分の将来的なキャリアのビジョンを明瞭なものにしておこう。5年後、10年後、さらにその先と、その会社でどのような活躍をしたいのかイメージを固めておくことが大切だ。

深い自己分析と企業分析を行う

第二新卒であれば一度は企業に就職していることから、新卒よりも深い自己分析、企業分析ができるという大きな強みがある。社会人として働いてきた経験を元に、仕事への考え方や、前職で受けた評価、本当にやりたいのはどういった仕事か等、自分なりの答えを出しておくことで、転職を成功させることができる。

  • 転職活動のスケジュールを立て管理する

新卒の場合は、3月に卒業し4月入社とスケジュールがはっきり決まっている。転職の場合は、入社する時期は一律ではない。日本の企業は、4月に年度が切り替わるところが多い。4月に人員を補充することを見越して、2月ごろに求人が増えると言われている。

あらかじめ自分でスケジュールを立てておき、活動を進める必要が生じる。

まだ在職をしている場合は、入社をしたい日、退職予定日をまず決める必要がある。そして就業規定に則り退職を会社に伝える時期、引継ぎのスケジュールも組まなければならない。転職活動をしつつ、現在の仕事も進めていかなければならない。大変忙しくなることに注意したい。

転職活動を成功させよう

第二新卒は、新卒で就職後3年以内に離職をして、求職をしている人のことを一般的に指す。転職市場では、近年第二新卒の採用に積極的な企業も増えてきている。社会人の基礎的な知識と経験を有していて、年齢が若いため柔軟性があることが評価されている。

第二新卒で転職活動をする場合には、企業のニーズを把握した上で、明確なキャリアビジョンと、スケジューリングを行うことで成功につなげられる。

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この記事を書いた人

IFA転職を運営し、IFA専門転職支援サービスを展開。創業から100名以上のIFAへの転職を支援。また、アドバイザーナビ経由でのIFAになった方の転職者のコミュニティ「Club IFA」も運営しており、IFA業界の転職市場に精通している。

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