お金がない！転職の際に給与交渉をすることは可能？

2023年7月13日

アドバイザーナビ株式会社

転職をする際には、現在よりもより優れた条件での雇用を求めるものである。特に給与については生活に直結する要素なので、交渉を視野に入れている求職者もいるだろう。今回は、転職の際に給与交渉をしても問題ないのかを解説していく。

給与交渉はして良いものなのか

一般的に、転職先の企業との給与交渉はしても差し支えないものである。元々先方が提示している給与に納得できない場合や、自分の資格や実力などに見合う額ではないと感じた場合は交渉しても良いだろう。

また、前職が同じ業種だった場合は、比較対象として交渉しやすくなるため、担当者と話すことが可能である。

多くの求職者は、給与交渉をすることに対してマイナスイメージを抱いているが、必ずしもそうとは言い切れない。もし金銭的な不満を抱えたまま応募先で内定をもらえたとしても、結局はストレスによって仕事を続けられない可能性が高い。また、生活面に金銭的な事情が直結している場合は、収入が足りずに再度転職が必要になってしまうこともありうるだろう。

転職先で今後キャリアを築いていくためには、できる限り不安や不満などの要素を無くすことが大切である。給与交渉は決して悪いことではないため、場合によっては自ら交渉を切り出しても良いだろう。

給与面は非常に重要であり、労働に対して見合っていなければ後々トラブルの元になる可能性が非常に高い。そのため、自分の能力を把握しているのであれば、それをアピールして、適切な金額になるように交渉することは真っ当なことである。

給与交渉の方法

これまで給与交渉をしたことがないと、どのように話を切り出すべきなのか分からず、相手に悪い印象を与えてしまう恐れがある。ここでは、具体的な交渉方法を解説していく。

まず、給与交渉を自ら切り出す場合は、内定後のタイミングを狙うと良い。既に内定が決まっている段階であれば、自分にとって有利な方向に話をしやすく、採用に影響してしまう心配も無いためだ。給与交渉をしてしまったことが原因で、不採用になってしまうのではないかと不安にならずに済むだろう。また、オファー面談がおこなわれるスケジュールの場合は、それよりも前の時点で話しておくことをおすすめする。

また、交渉する前に自分のスキルや経歴などを確認し、年収の相場がいくらなのかを確認したほうが良いだろう。相場を明確にしないまま交渉に入ると、常識的ではない額を提示しかねない。金銭的なことしか頭にないという印象を与えてしまう恐れがあるため、これは絶対に避けなければならないだろう。年収の相場は、ネットで似たようなスキル・経歴の人物と比較したり、周りの業界人に話を聞いたりしてみるのが参考になるだろう。

仮に交渉を受け入れてもらえたとしても、自分が希望している金額になるとは限らない。もちろん高くなることに越したことはないが、まずは最低でもいくらにしたいのかという妥協点を考えておくべきである。交渉の際に100％希望が通らなかったとしても、引き際を見極め交渉を終わらせたい。

そして最も重要なのが、給与交渉の根拠を考えておくという点である。ただ「年収を上げたい」と企業に伝えても、ほとんどの相手は納得することはないだろう。しかし、裏付けされた根拠がそろっていれば、企業も前向きに検討しやすくなる。

根拠が具体的であればあるほど、相手に積極的にアピールできる。例えば過去に達成したことや、自分が持っている資格やスキルなど、客観的に納得させられるような内容が理想的だ。そして、今後企業にとって役に立つ人材であるということまでアピールできれば、良い条件で採用してもらえる可能性が上がる。

理由付けの際に、家庭の事情を伝えるのも一つの手段として挙げられる。たとえば「結婚をして家族が増えるため収入を増やしたい」という内容であれば、相手に悪い印象を与える心配はない。むしろ、お金が必要な理由として客観的に納得させられるだろう。

給与交渉の注意点について

いくら給与額を上げたいからといって、極端に高い給与額を提示しても希望が通る可能性は低いだろう。むしろ相手に不愉快な思いをさせたり、現実的な交渉ができない相手だと認識されたりしてしまう。このような事態にならないよう、まずは自らの客観的な市場価値を知っておくことが大切である。

また、あくまでも給与「交渉」であるという意識を持ち、相手と話し合うことを意識することも重要である。こちらから一方的に話を進めてしまっては、要求が通る可能性が低くなるばかりだ。交渉をする理由や具体的な金額など、順序だてて話を進めていき、相手に検討してもらうという姿勢を忘れないよう心掛けたい。

交渉をしていると、どうしても待遇に関する話がメインになってしまいがちだが、これも相手にあまり良い印象を与えない。待遇のことをメインに転職活動を考えていると受け取られてしまい、最悪の場合は不採用になってしまう可能性も考えられる。あくまでも仕事の話がメインであることを自覚し、待遇以外の質問も積極的にするようにしたい。この点に気を付ければ、待遇の話を切り出しても不快感を与える恐れは少ないだろう。

最近は「転職エージェントを利用する」という手段も視野に入れられることが増えている。転職エージェントなら交渉を代行してもらえるため、自分が順序だてて話をする必要が無い。何より、マイナスイメージを与えるリスクを避けられるので、効率良く給与交渉を進めることができるだろう。

さらに転職エージェントは、業界でどれくらいの給与額が一般的なのかという詳しい情報も知り尽くしている。企業とスムーズに話を進めるための知識があるため、とても心強い。優秀な転職エージェントの力を借りることで、お互いに納得できる形で交渉を終わらせることができるだろう。