株式会社ひびきFA-代表取締役社長 前田将英氏
「ワンストップ型の資産コンサルティングを提供する」
100年を超える証券会社が母体となっているひびきフィナンシャルアドバイザー株式会社。強固な内部体制と、SBI証券出身の前田社長のキャリアを融合した新しいアドバイザーの形を体現されている。
同社の代表である前田将英氏に事業についてお伺いしてみた。
会社の成り立ちから教えて下さい。
大阪で創業100年以上経つひびき証券と、インターネット証券大手の楽天証券が、それぞれの抱える課題を解決する一つの方法として、2012年の2月に共同出資にて設立した会社で、日本で初めて証券会社の対面リテール事業部門を、金融商品仲介業者へ業態転換させた第一号の会社になります。
前田社長はなぜIFAというお仕事を選んだのですか。
お客様の課題をお聞きしていると、証券会社にて提供できる商品・サービスだけではどうしても解決できない問題がよく出て来ておりました。出来る限り金融に関する課題はワンストップで解決できるようにしたいと常々考えており、それを具現化できるのがこのIFAの業界ではないかと思い、この業界にチャレンジすることにしました。
IFAには兼業規制がないので、それこそ金融に限らずともお客様の課題を解決することが可能であるため、これまでよりもより深くお悩みや問題点についてお聞きすることができるようになり、それに伴いお客様との信頼関係も強くなったと感じております。
強み、特色があれば教えて下さい。
弊社はもともと証券会社だったので、内部管理の人員を自社にて有しておったのですが、金融商品仲介業者に業態展開するにあたり、一部の内部管理の人員にもそのまま移っていただきました。
内部管理を専門にするチームが社内にいることで、安心して営業に取り組める状況を作れるということが弊社の強みであると思います。
IFAとして活躍している人たちの出身はどこですか。
主に証券会社出身者です。一部保険会社を経験しているメンバーもおりますが、大多数は証券会社出身者です。
前田社長自身は、IFAの世界に飛び込む前に、IFAに対して抱いていたイメージと、実際にIFAになってからの感想に違いはありますか。
私が証券会社に在籍していた時は、IFA業界のプレイヤーとして税理士の先生やFPの方々が多く、業界全体としてあまり証券会社出身者がいるイメージはありませんでした。
しかしながら現在では多くの証券会社出身者がそれぞれの理念を持ってIFAの業界に移ってくださっており、業界全体として盛り上がってきているのを感じます。IFAとして出来ることも幅広く、この業界に飛び込んでみていい意味で証券会社の時よりも視野が広がったように感じております。
お客様の開拓はどのようにしていらっしゃいますか。今、所属されているIFA1人につきお客様の数は平均で何名くらいでしょうか。
既存のお客様からご紹介いただくケースが多いですね。これまでよりも一人ひとりのお客様と深く関わっていくことでより強い信頼関係が築かれ、その結果お客様がその輪を広げてくださるという形での新規開拓が中心となります。
IFA1人のお客様の数については、営業員それぞれのスタンスが異なるのでバラツキがありますが、平均すると50名前後というところでしょうか。
前田社長がIFAに求める人物像は何ですか。
プロフェッショナルとしての自覚を持って行動できる人物を求めております。また、我々は、証券会社の都合でなく、真にお客様の立場に立ってより良いご提案を行う、いわゆる購買代理人的な役割を担うのが使命と考えていますので、お客様の抱えているお悩み、課題をしっかりとヒアリングできる力を持っている方、また、そうなりたいと考えている方を求めております。
これからのIFA業界はどうなるでしょうか。
先ほどもお伝えした通り、最近は証券会社にて大変貴重な経験を積まれているような方々も多くIFA業界に飛び込んできていただいており、この流れは今後も続くものと考えております。伸びる業界にはいい人材が入ってくるものと考えておりますので、IFA業界は今後更に拡大していくと確信しております。