株式会社uds神戸　奥野　起己　TOPインタビュー 

今回は神戸市北区にある株式会社UDS神戸　代表取締役奥野氏に

設立の思いやIFA業界についてお伺いしました。

会社の経歴や特徴

経歴を教えてください。

新卒で証券会社に入社をし、53歳まで勤務した後、早期退職制度を利用して退職しました。退職後は、学童保育の為のNPO法人を設立しましたが、助成金がもらえずNPO法人を解散し、銀行の投資信託アドバイザーに転職しました。

その後、個人事業主としてIFAを始め、３年前に株式会社UDS神戸を設立しました。

IFAになられた理由を教えてください。

証券会社時代には、会社から指定された商品の販売や、手数料を目的とした売買があり、営業員主導での取引に違和感を感じていました。その後、銀行に勤務している時に、IFAという職業を知り、証券会社の課題を解決出来る存在になれると感じました。ノルマに捉われず、中立的な立場でお客様にアドバイスが出来る点・転勤がなく一生涯お客様の資産運用のサポートが出来る点に魅力を感じIFAになる決意をしました。

IFA法人を設立された経緯を教えてください。

IFAとして個人事業主を勤めている時に、学校教育で資産運用が始まると話題になりました。銀行預金はほぼ利子が付かないですし、若いうちから資産形成をすることで時間を有効活用できます。日本は先進国の中でも金融教育が遅れているので、神戸市の金融教育の普及に努め、悩んでいる方々を支援するプラットフォームを作りたいという想いで立ち上げました。

株式会社uds神戸の社名の由来を教えてください。

10年くらい前から神戸市はユニバーサルデザインを推進しています。ユニバーサルデザインとは​​​​年齢、身体の状況など、人々が持つさまざまな個性や違いにかかわらず、暮らしやすい社会となるよう、まちや建物、もの、しくみ、サービスなどを提供していこうとする考え方です。

神戸は私の地元ですし、非常に良い取り組みだと感じました。そして、私も賛同していきたいという思いから社名を株式会社UDS（ユニバーサル・デザイン・システムズ）神戸にしました。

株式会社uds神戸の経営方針を教えてください。

「中長期の資産形成を手助けする。」です。

昨今、日本でも株価の上昇や新NISAで投資への関心は高まっています。今は相場が良いのですが、突然暴落することもあるかもしれません。増やす事よりも減らさないことを優先して考え、中長期でリターンを考えること・積立などを行い時間の分散を行うことを心がけています。

会社の特色を教えてください。

弊社の特色は地域密着営業で、神戸市北区を拠点に活動をしています。地元で経済講演会を開催し、資産運用の必要性を広める活動を行なっています。また、学校教育にも関わることで、育ってきた神戸市に少しでも貢献し、恩返しをしていきたいです。

お客様の属性を教えてください。

現在100名ほどのお客様を担当しており、相続時のサポートも提供しております。

実際にお客様の口座は世代を超えて設定されるケースが増えており、年齢層は幅広くなっています。そのために次世代まで継続してサポートできる体制を整えています。

具体的なお客様への提案内容を教えてください。

投資信託をメインに、お客様には中長期的な視点で資産形成を目指して頂くことを意識しています。その中でもドルコスト平均法を活用し、時間による分散投資を行うことの利点を、お客様に丁寧に説明しています。

弊社には私含めて2名のアドバイザーが在籍しており、考え方や方向性を共有しています。証券会社時代には、中小型株も提案をしていましたが、今は提案をしておらず、プライム市場の大型株中心で提案しております。大型の優良銘柄に投資をすれば、自ずと株価はしっかりと上がってくると思っていますので、会社の業績はどうなっているのか、今後の伸び代を吟味し慎重に銘柄選定を行なっていきます。

また、信用取引や先物はリスクが大きくなるため提案をしていません。お客様からのご要望があれば承ることが出来ますが、現物で充分に資産形成をすることが出来ると思っています。

新規開拓はどのように行なっていますか？

既存のお客様のご家族や知人の方を紹介してもらうことがメインです。

また、講演会を開催したり、商工会議所などのコミュニティーに積極的に参加をしています。

資産運用の相談を数多くいただき、悩んでいる方々が多いことを実感するので、そういった場に積極的に参加をするようにしています。

IFA業界への思い

IFA業界の現状

IFAの認知度はここ数年で大きく伸びてきています。政府でも新NISAなどでの資産運用を推奨していますし、今後も資産運用のニーズが高まることは良いことだと思っています。

ただ、依然として証券会社の古い体質が変わっていない会社が一定数いることも事実だと思っています。手数料が収益になるので難しい部分ではありますが、お客様本意の営業をしなければIFAになる意味は無いですし、IFA市場の市場が縮小をして行く可能性もあると思っています。

ですので、私達が力をいれている事は投資信託の残高を積み上げる事です。

特に、若年層には積立投信を提案させていただき、若いうちから老後に備え、蓄えて欲しいと思います。また、理想は世代を超えてご家族全員からのご相談をお受けすることです。　その為に相場の情報をきちんとチェックしマーケットとお客様に集中する環境を整えていきたいと思います。

今後会社をどのようにしていきたいですか？

「地域密着」のビジョンの幅を広げていきたいと思います。資産運用の必要性をお伝えし、金融セミナーや学校での授業などをもっと増やしていきたいと思っています。今、特に力を入れていることは教員の方々のセミナーです。よく学校に訪問する機会もあるのですが、先生方と話していても、「投資信託ってどういう仕組み？」「どういった物に投資をすればいいの？」などの質問を数多くいただきます。ですので、教員向けのセミナーも増やしていきたいと思います。

どのような人材を求めていますか？

IFAは特殊な業界なので良くも悪くも成果主義ですので、自分の身は自分で守らなければなりません。また、証券会社と比べて会社の看板がないので地道に努力を行い、自助出来る人でないと厳しいと思います。証券業界での経験を深め、本格的にキャリアを築きたいと考える人には新たな挑戦の場になるのではないでしょうか。

厳しいことが多くあると思いますが、その経験は後々財産に変わって行くと思います。一緒に神戸市・関西を盛り上げていきたい方をお待ちしております。