株式会社トータルサービスネットワーク 樋口義高氏 TOPインタビュー
今回は愛知県でIFAと保険の両方で活躍をされている、
株式会社トータルサービスネットワーク代表の樋口氏にお話を伺いました。
会社の歴史や特徴
経歴を教えてください。
大学を卒業し、東京海上日動火災保険株式会社の代理店研修生として、3年間研修を受けた後、平成元年に損害保険代理業の「樋口保険事務所」を創業。
生命保険の取り扱いを加え、平成6年に「有限会社トータルサービスネットワーク」の法人設立をしました。その後、平成18年株式会社トータルサービスネットワークに組織変更し、平成19年から金融商品仲介業を開始し、現在に至ります。
なぜ、IFA事業(金融商品仲介業)も始めたのでしょうか?
ライフプランを考える上で、金融資産を増やすための資産運用と様々なリスクから資産を守る保険の両方が必要なことに気が付いたからです。
仮に、資産運用だけだと災害や事故などの万が一のリスクが起きた時お金を守る事が出来ず、せっかく運用してきた資産を取り崩す可能性が出てきます。
万が一の為に適切な保険の加入をすることで、資産を守ることが運用効率を上げることが出来ます。
このように資産を増やす運用と資産を守る保険を組み合わせ、私たちがそれをライフプランニングに合わせて、今ある金融資産(ストック)と収入などから入ってくるお金(フロー)をバランスよく振り分けていく。
その結果、お客様が「一生涯金銭に対する不安がなくなる」仕組み作りこそ、私たちの仕事だと考えています。
仕事をする上で大切にしていることはなんですか?
「安心感に守られた、ワクワク感の提供をしよう!」という事です。
資産形成を行う際に、お客様が未来にワクワクしながらも、万が一の時には保険によって守られる安心感を持てる。まさに人生のアクセルとブレーキ両方を提供できるような会社を目指しています。
経営理念を教えてください。
「すべての人に、より良い未来を!」です。保険や投資は契約いただいた瞬間には、お客様に効能は有りません。お客様は「より良い未来」のために投資や保険契約をしていただいている事に気づいたのです。お客様未来を一生涯サポートしていく事が我々の使命であり、100年続く会社を目指し、採用をし続けています。
会社名の由来を教えてください。
20代の時に、ナポレオン・ヒルの「成功哲学」などたくさん成功本を読みました。
その中で成功の定義があり、成功は金銭的な側面だけでなく、家庭・経済・健康・教養・社会・精神の6つの分野をすべて満たしていないと成功していないという考え方があります。
我々はライフプランニングを通じて、家庭面や経済面をサポートする一方で、他の分野でも、提携(ネットワーク)して総合的(トータル)なサービスをお客様に提供したい。その想いを込めて、『トータルサービスネットワーク』と名付けました。
貴社の強みを教えてください。
生保・損保・資産運用の3分野全てについて同時に相談できる事です。例えば初めて資産運用をしてみようと思った時に証券会社の敷居は高く、ネット証券では気軽に質問もできません。そんな時、毎年毎年、契約更新手続きをして面識のある身近な保険屋さんが、運用の事も相談できるのは非常に心強いと思います。
担当するお客様について教えてください。
現在は、保険の契約を法人も個人もしていただいている中小企業経営者やその家族のお客様が中心です。一般個人のお客様も多数います。生命保険も損害保険も資産運用もすべて弊社にご契約している方が増えてきました。
新規開拓はどのようにしていますか?
紹介がメインです。25年間ライフプランニングを行なってきたので、結婚・離婚や住宅購入そして退職などの人生の節目に、ご相談を受ける事が多いです。長年のお付き合いから成果が出ているお客様から、お子様をご紹介して頂くことが増えてきました。
具体的な提案内容を教えてください。
初めに「お客様の夢や希望」をお聞きし、現在の家族・家計の状況(現預金・保険・投資商品)のヒアリングを行います。その夢と現実とのギャップを埋めるために、お金を運用に回すお金・資産を守るお金(保険等)・将来使うための預貯金に色分けして管理する提案を行います。
また、必要に応じて、保険・投資商品の分析し、見直しもします。
不必要な保険商品を整理し、投資可能資金を増やします。
投資商品はリスク許容度に合致しているのか?テーマ型に偏らず、全世界株式や日本・米国株式等の投資信託をNISAやDCなの制度を使い提案します。
お客様の加入している金融資産『全体』でポートフォリオを作り管理するイメージです。
IFA業界の思い
今のIFA業界をどう思っていますか?
他社のIFAによっては富裕層のお客様に頻繁な取引を促し、収益をあげている会社がある事を認識しております。
弊社とはまったくマーケットが違っていると思っています。弊社は長年ライフプランニングをベースに金融商品を提供しており、元々、保険業界からIFA業界に参入してきている事もあって、昨今聞かれるゴールベースアプローチを当たり前に行ってきました。
弊社のお客様は「今はそこそこ収入が有るが、何らかの事情で働くのを辞めると生活が苦しくなる」富裕層では無い方々です。保険と運用の力を真に求めている方々だと感じています。 お客様の一生涯お金に対する不安を無くすために仕事をしているので、資産形成期のみならず資産取り崩し期でもお付き合いしていきます。
様々な考え方のIFAが、互いに切磋琢磨していけばIFA業界はまだまだ伸び代が大きいと思います。
今後IFA業界はどのようになって行くと思いますか?
仕組み債の問題などを受けて、ますます金融仲介業者への監視が厳しくなっていき、顧客本位の業務を行なっていない会社は淘汰され、保険代理店と同じように、整理されると考えています。
ただ、投資のアドバイスを求める層は、新NISA制度の開始により確実に増えてきていますので、私たちIFAの重要度は高まるでしょう。まだまだ、IFAという働き方を認知していない金融機関にお勤めの方も多いので、転職希望の方も増えると考えています。
現在、取引手数料の無料化が進んできていますので、引き続き、お客様に満足をしていただけるサービスを提供することを心がけていきたいと思います。